
こんにちは
どうなさいましたか?

夢が多い事にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
十分な睡眠時間を確保しているはずなのに、朝起きるたびにどっと疲れている…そんな経験はありませんか?毎晩のように疲れる夢を見たり、夜中に目が覚めてしまったりと、なかなかぐっすり眠れないと感じている方も多いようです。
実は、「眠っても疲れが取れない」という悩みは、体質によって原因がまったく違うことがあります。同じ症状でも、整え方の方向性はそれぞれ異なるのです。
この記事では、疲れる夢・中途覚醒・睡眠の質の低下に関連する体質タイプとして、ストレス詰まりタイプ(気滞)・栄養不足タイプ(血虚)・うるおい不足タイプ(陰虚)の3つを解説します。自分はどのタイプに近いか、考えながら読んでみてください。
ストレス詰まりタイプ(気滞)とは?疲れる夢・中途覚醒が出やすい理由
東洋医学では、気の量は足りているけれど流れが滞っている状態を「気滞(きたい)」といいます。行楽地に車が一気に集まって渋滞しているようなイメージです。ストレスや感情の処理が追いつかないと、「肝(かん)」という臓の働きが高ぶりやすくなります。
このタイプの特徴:
- 几帳面で生真面目な性格で、ため息が多い
- 緊張やイライラすることが多い
- ゲップやガスが出ると楽になる
- 脇腹や胸が張って苦しい
- 喉に異物感があり飲み込めない感じがある
- 体のいろいろな場所が痛むことがある
- 赤ら顔でのぼせやすい
5つ以上当てはまった方は、ストレス詰まりタイプ(気滞)かもしれません。
肝は感情と深くつながっているため、未処理の感情が睡眠中の夢に影響することがあります。追われる夢・仕事の夢・口論の夢などが続く方は、このタイプの可能性があります。また、滞った気が陽気を煽ってしまい、夜間の高ぶりが中途覚醒の原因になることもあります。
眠れないときに深呼吸やストレッチを頑張り過ぎて、かえって興奮が強まってしまうことがあります。このタイプの場合は力を抜いて、ゆっくりと息を吐くことを意識するのが一つのポイントです。
ストレス詰まりタイプ(気滞)の食養ポイント:
- セロリ:香りの成分が気の流れを促してくれます。お浸しや炒め物に取り入れやすい食材です
- ミント:香りに気を巡らせて高ぶりを落ち着かせるはたらきがあります。お茶として飲むのが使いやすいです
- 春菊:肝に働きかけて気の流れを整える食材です。さっと茹でてごま和えにすると続けやすいです



この体質の改善に効果が期待できる漢方薬
※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。
- 加味逍遙散(かみしょうようさん):気滞による精神的な高ぶり・不眠・イライラに広く使われます。特に女性に多い気滞の症状全般に対応します
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):精神の高ぶりを鎮め、中途覚醒や入眠困難を改善することが期待できます
- 抑肝散(よくかんさん):肝の高ぶりを抑え、神経過敏や夢が多い・眠りが浅いといった症状に用いられます
症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。
栄養不足タイプ(血虚)とは?疲れる夢・中途覚醒が出やすい理由
東洋医学では「心(しん)」という臓が精神活動の中心を担っています。心が正常に働くためには「血(けつ)」という栄養を含んだ物質が必要で、この血が不足した状態を「血虚(けっきょ)」といいます。
このタイプの特徴:
- 夢が多く、眠りが浅い
- 目が疲れやすく乾燥しやすい
- 筋肉が痙攣したり攣りやすい
- 不安感が強い
- 物忘れしやすい
- 爪がもろい
- 皮膚が薄く、顔色が白っぽい
5つ以上当てはまった方は、栄養不足タイプ(血虚)かもしれません。
血が不足すると心気が落ち着く場所を失ってしまうため、夢が多くなったり夜中に何度も目が覚めたりすることがあります。さらに不安感や驚きやすさ・物忘れなども、このタイプに見られやすい特徴です。肩や首の筋肉に血が届かないと、筋肉が十分に緩まず肩こりが続くこともあります。
症状は、日中の頭の使い過ぎや夜遅い食事、目の使い過ぎで悪化しやすいです。疲れているからと夜に激しい運動をすると血をさらに消耗することがあるため、夕方以降は軽いストレッチ程度にとどめるのが無難かもしれません。
栄養不足タイプ(血虚)の食養ポイント:
- なつめ:血を補う代表的な食材で、精神を落ち着かせるはたらきも期待できます。スープやお茶に入れて煮出すと取り入れやすいです
- ひじき:血の材料となるミネラルを多く含んでいます。煮物に加えて週に数回食べると習慣にしやすいです
- ほうれん草:血を補い肝を養う食材です。油との相性が良いので炒め物にすると吸収されやすくなります



この体質の改善に効果が期待できる漢方薬
※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。
- 四物湯(しもつとう):血虚の基本的な処方で、血を補う代表的な漢方薬です
- 帰脾湯(きひとう):血を補いながら精神を落ち着かせ、夢が多い・眠りが浅い・不安感といった症状に用いられます
- 加味帰脾湯(かみきひとう):帰脾湯に生薬を加えたもので、精神的な疲労や不安・不眠が強い方に広く使われます
症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。
うるおい不足タイプ(陰虚)とは?疲れる夢・中途覚醒が出やすい理由
東洋医学では体のうるおいを「陰(いん)」と呼びます。陰には、昼間に活発に動いた陽気を夜にぐっと引き込んで閉じ込める役割があります。陰が不足している状態を「陰虚(いんきょ)」といい、夜になっても陽気をうまく閉じ込められなくなってしまいます。
このタイプの特徴:
- 疲労時や夜間に手のひらや足の裏が熱い
- 体温は高くないが熱っぽく感じる
- 夜間の睡眠中に寝汗をかく
- 唾液が少なく喉が渇きやすい
- 皮膚や髪が乾燥して艶がない
- 大便が硬いことが多い
- 顔色が赤くほてりやすい
5つ以上当てはまった方は、うるおい不足タイプ(陰虚)かもしれません。
あぶれた陽気が熱として体表に出てきて、夜間の火照りや寝汗になります。脳の活動が静まりきらないため、中途覚醒も起きやすくなります。「冷えに良いから」と熱いお風呂やサウナに長く入ると、汗とともに陰がさらに消耗することがあります。ぬるめのお湯で短時間の入浴のほうが落ち着くことがあります。
うるおい不足タイプ(陰虚)の食養ポイント:
- 白きくらげ:「肺の潤い」とも呼ばれる食材で、陰を補い乾燥から守るはたらきが期待できます。スープや甘いお粥に加えると食べやすくなります
- 百合の根(ゆりね):腎の陰を補う食材として知られています。茶碗蒸しや炊き込みごはんに入れると、ほんのりした甘みが楽しめます
- 豆腐:体を潤しながら余分な熱を鎮める性質があります。冷やっこや湯豆腐、どちらの形でも日々の食事に取り入れやすいです



この体質の改善に効果が期待できる漢方薬
※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。
- 六味地黄丸(ろくみじおうがん):腎の陰を補う基本処方です。陰虚による火照り・寝汗・口の渇きなどに広く使われます
- 知柏地黄丸(ちばくじおうがん):六味地黄丸に熱を冷ます生薬を加えたもので、陰虚の熱症状が強い方に向いています
- 天王補心丹(てんのうほしんたん):心と腎の陰を同時に補い、不眠・夢が多い・寝汗・不安感といった症状に用いられます
症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。
疲れる夢・中途覚醒の体質タイプを比較してみましょう
| タイプ | 主な特徴 | 症状の出方 | 養生の方向性 |
|---|---|---|---|
| ストレス詰まりタイプ(気滞) | 気の流れが滞っている。感情処理が追いつかない | 追われる夢・口論の夢が続く。気の高ぶりで中途覚醒しやすい | 気を流す食材(セロリ・ミント・春菊)。力を抜いてゆっくり息を吐く |
| 栄養不足タイプ(血虚) | 血という栄養が不足。精神の落ち着く場所がない | 夢が多い・眠りが浅い・不安感の組み合わせが特徴的 | 血を補う食材(なつめ・ひじき・ほうれん草)。夜の激しい運動を控える |
| うるおい不足タイプ(陰虚) | うるおいが不足。夜間の熱と目覚めが出やすい | 熱っぽい・寝汗・口の渇きを伴う中途覚醒 | 陰を補い潤す食材(白きくらげ・百合根・豆腐)。ぬるめの短時間入浴 |
まとめ
今回は、疲れる夢・中途覚醒・眠っても疲れが取れないというお悩みに関連する3つの体質タイプをご紹介しました。同じ「眠れない」「疲れが取れない」という症状でも、体質によって原因も整え方もまったく違います。
気滞には気を流す食材・養生、血虚には血を補う食材・養生、陰虚には陰を補い潤す食材・養生がそれぞれ必要です。頑張って取り組んでいるのになかなか改善しないという方は、方向性が体質に合っていないこともあるかもしれません。
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