夏バテのだるさ、原因は体質で違う?3タイプ別セルフチェックと養生法

ちょい聞き箱
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

夏バテにお悩みの方から
質問をいただきましたよ

朝からずっと体がだるくて、何もやる気が起きない。そんな症状を「夏バテ」の一言で片づけていませんか。

実は夏の疲れやだるさは、体質によって原因が違うことがあります。同じ「重だるさ」でも、整え方が正反対になるケースもあるのです。

この記事では、夏バテに関係しやすい体質タイプを3つに分けて解説します。エネルギー不足タイプ・ためこみタイプ・こもり熱タイプ、あなたはどのタイプに近いでしょうか。

エネルギー不足タイプ(気虚)とは?夕方になるほどだるくなる理由

このタイプは、暑さによって「気」つまり体を動かすエネルギーそのものが不足している状態です。もともとの充電が少ないスマートフォンを、休みなくフル稼働させ続けているようなイメージです。

このタイプに当てはまる方の特徴:

  • 動くと汗をかきやすい
  • 息切れしやすい

夏は暑さに対応するためにエネルギーが使われることや、体の活動が盛んになって発散モードとなるため、気が枯渇しやすい状況でもあります。

消耗した気は睡眠中に回復するため、朝はまだ元気なのですが、気虚の方の場合は日中に動くほどどんどん消耗していきます。そのため、夕方になるほどだるさが強くなりやすいことがあります。

疲れているからとスタミナ料理でエネルギーをつけようとする方がいますが、お腹の弱い方の場合は消化に力を使いすぎて、かえって気を消耗してしまうことがあります。

また、汗をかけばリフレッシュできると無理に運動する方もいますが、汗と一緒に気も流れ出てしまうことがあります。適度な運動は大切ですので、運動を終えた後はたっぷりと睡眠をとって消耗した気を補充しましょう。

エネルギー不足タイプの食養ポイント:

  • 山芋:気を補う働きがあるとされていて、すりおろしてご飯にかけると手軽に取り入れられます
  • 鶏肉:気血を補うとされていて、スープにして汁ごといただくと消化にもやさしくなります

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生薬に西洋参というものがあります。体を冷ましながら穏やかな気の補い方をするとされていて、少しほろ苦さと甘味があり、煮出してお茶にしたり、スープに加えて使われることもあります。

この体質の改善に効果が期待できる漢方薬

※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。

  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):胃腸の働きを助けながら気を補い、疲れやすさやだるさ、食欲不振の立て直しに用いられます。
  • 四君子湯(しくんしとう):胃腸が弱く消化力が落ちている方の気を補うために使われる基本的な処方です。

症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。

ためこみタイプ(湿痰)とは?頭が重くだるくなる理由

このタイプは、冷たい飲み物や食べ物の摂り過ぎで胃腸の働きが落ち、余分な水分がうまく巡らずに体に停滞している状態です。換気の悪い部屋に湿気がこもって、空気がどんより重くなっているようなイメージです。

このタイプに当てはまる方の特徴:

  • 体が重く感じられる
  • 口の中がネバネバしやすい

雨の日や湿度の高い日は、外の湿気の影響が体に加わるため、特に体の重だるさが強く出やすいことがあります。

体が重いから水分を控えようとする方がいますが、水分量そのものを減らすことが改善につながるとは限りません。水分量だけでなく、冷たい飲食物の摂り方や胃腸の働きの方が影響しやすいことがあります。

また、体に良いからとサラダなど生野菜中心の食事を摂る方もいますが、冷たいものや冷やす性質のものを摂り過ぎると、かえって水はけを悪くすることがあります。

ためこみタイプの食養ポイント:

  • はと麦:余分な水分を排出する働きがあるとされていて、ご飯に混ぜて炊いたり、お茶にして飲むのがおすすめです
  • 冬瓜:利水作用があるとされていて、スープにして温かい状態でいただくと胃腸への負担も少なくなります

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生薬に茯苓というものがあります。余分な水分を体の外に出す働きを助けてくれるとされていて、ほぼ無味無臭で癖がないため、煮出してお茶として飲んだり、スープに加えて使われることもあります。

この体質の改善に効果が期待できる漢方薬

※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。

  • 五苓散(ごれいさん):体内の余分な水分の巡りを整え、むくみや頭重感、めまいなどに用いられます。
  • 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):水太りしやすく汗をかきやすい方の水はけを助け、体の重だるさに用いられます。

症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。

こもり熱タイプ(湿熱)とは?熱っぽくだるくなる理由

このタイプは、体の中に余分な水分が滞り、そこに熱が加わって内側にこもっている状態です。蒸し暑い日に窓を閉め切った部屋に熱と湿気がこもって、息苦しくなっているようなイメージです。

このタイプに当てはまる方の特徴:

  • 口が苦く感じやすい
  • 痒みを感じやすい

同じ「重だるさ」でも、ためこみタイプが冷えを伴うことが多い停滞に対して、こもり熱タイプは熱を伴う停滞という違いがあります。熱を持ったネバっとしたものが体の巡りを邪魔するため、体が熱っぽくてだるいという状態になります。

蒸し暑い日や、食べ過ぎ飲み過ぎの後は、余分な熱と水分が消化の負担と重なりやすく、特に不調が出やすいことがあります。

だるいから栄養のあるこってりしたものを摂ろうとする方がいますが、脂っこいものや甘いものなど味の濃厚なものの摂り過ぎは、かえって熱と水分をため込むことがあります。

また、暑いからと冷たいビールやジュースで乗り切ろうとする方もいますが、動きの悪い栄養分と水分が停滞して熱がこもりやすくなるケースがあります。

こもり熱タイプの食養ポイント:

  • ゴーヤ:こもった熱を取り除く働きがあるとされていて、卵や豚肉と炒め合わせると食べやすくなります
  • きゅうり:体の余分な熱を冷ます働きがあるとされていて、塩もみにして食べると水分の摂り過ぎにもなりにくいです

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生薬に蒲公英というものがあります。たんぽぽのことで、こもった熱を冷ます働きがあるとされています。根を焙煎したものはたんぽぽコーヒーとして親しまれていて、カフェインが含まれないので取り入れやすいです。

この体質の改善に効果が期待できる漢方薬

※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。

  • 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう):体にこもった湿熱を清め、口の苦さやかゆみ、炎症性のトラブルに用いられます。
  • 茵蔯五苓散(いんちんごれいさん):湿熱による水分の停滞を整え、むくみやだるさ、口の粘つきに用いられます。

症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。

夏バテの体質タイプを比較してみましょう

タイプ主な特徴症状の出方養生の方向性
エネルギー不足タイプ(気虚)動くと汗をかきやすく息切れしやすい夕方になるほどだるさが強くなりやすい気を補いながら睡眠でしっかり回復させる
ためこみタイプ(湿痰)体が重く、口の中がネバネバしやすい雨の日や湿度の高い日に重だるさが強くなりやすい胃腸を整え、余分な水分の巡りを助ける
こもり熱タイプ(湿熱)口が苦く、痒みを感じやすい蒸し暑い日や食べ過ぎ飲み過ぎの後に出やすいこもった熱と水分を冷まして発散させる

3つのタイプが混ざっている場合も珍しくありません。その場合は、一番当てはまる項目が多いタイプの食養生から少しずつ試してみるのがおすすめです。

なお、熱中症は体温調節がうまくいかず急激に体調を崩す状態で、応急的な対応が必要になることがあります。一方、夏バテは体質的な消耗や停滞が積み重なって、じわじわとだるさが続く状態と考えられています。

まとめ

夏バテのだるさは、体質によって原因が違います。同じ重だるさでも、冷えを伴うか熱を伴うかで整え方が逆になることがあるため、まずは自分のタイプを知ることが大切です。

食養生は自分のタイプに合わせて選ぶことで、より体に合った夏の過ごし方につながります。ご自身の体質が気になる方は、LINEでの体質相談もお気軽にご利用ください。

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ピヨ先生
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