安静にしているのに突然ドキドキする、息を吸っても胸が膨らまない感じがする——そんな症状に悩んでいませんか?

ちょい聞き箱
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

息苦しい事にお悩みの方から
質問をいただきましたよ

病院で検査を受けても「異常なし」と言われることがありますが、東洋医学では気の流れの乱れが関係していることがあります。そして、同じ動悸や息苦しさでも、体質によって原因がまったく違うのです。

この記事では、動悸・息苦しさに関連する3つの体質タイプ——ストレス詰まりタイプ(気滞)・エネルギー不足タイプ(気虚)・栄養不足タイプ(血虚)——を詳しく解説します。どのタイプに当てはまるか、確認しながら読んでみてください。

ストレス詰まりタイプ(気滞)とは?動悸・息苦しさが出やすい理由

ストレス詰まりタイプ(気滞)は、気の流れが1カ所で詰まり、スムーズに巡らなくなっている状態です。几帳面で真面目な方に多く見られ、ストレスや緊張をきっかけに症状が出やすいのが特徴です。

このタイプに当てはまる方の特徴:

  • 几帳面で生真面目な性格で、ため息が多い
  • 脇腹や胸が張って苦しい
  • ゲップやガスが出ると楽になる
  • 緊張やイライラすることが多い
  • 興奮して眠れないことがある
  • 赤ら顔でのぼせやすい

5つ以上当てはまった方は、ストレス詰まりタイプ(気滞)かもしれません。

東洋医学では、気が肺から下の腎へと降りていくサイクルが正常な呼吸の流れと考えます。ところが気滞の方は気の流れが詰まることで、気が下に降りられず上の方に偏りやすくなります。

息を吸っても入ってこない感じは、気が上に偏ってスムーズに降りてこられないサインのことがあります。また、日中に症状が強くなるのは、活動によって気が動けば動くほど詰まりが増幅されるためかもしれません。夕方から楽になるのは、気の勢いが鎮まり、こもっていたものが少しずつ解放されてくるためと考えられます。

このタイプの方は、気の詰まりを発散しようとして激しい運動をするなど、頑張り過ぎてしまうことがあります。しかし、無理に発散しようとすると、かえって緊張が強まって詰まりが悪化することがあります。

ストレス詰まりタイプ(気滞)の食養ポイント:

  • ミント:爽やかな香りが気の流れを促し、詰まりをほぐすのを助けてくれます。ハーブティーとして飲んだり、料理のアクセントにするだけで手軽に使えます
  • セロリ:気を巡らせながら、上に偏りやすい熱を落ち着かせる働きがあります。炒め物やスープに気軽に使えます
  • 長ねぎ:気を巡らせながら体を軽く温めて、流れを整えてくれます。スープや炒め物に気軽に使えます

この体質の改善に効果が期待できる漢方薬

※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。

  • 柴胡疏肝散(さいこそかんさん):気の流れを整え、胸脇の張り・ため息・イライラなどのストレス詰まりに広く用いられます
  • 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):のどや胸のつかえ感、気の詰まりによる息苦しさに用いられます
  • 逍遥散(しょうようさん):気の巡りを整えながら血を補い、精神的な緊張やストレスからくる不調を幅広くサポートします

症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。

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エネルギー不足タイプ(気虚)とは?動悸・息苦しさが出やすい理由

エネルギー不足タイプ(気虚)は、気が不足または行き渡りにくくなり、身体の働きが低下している状態です。全身のだるさや疲れやすさが目立つのが特徴です。

このタイプに当てはまる方の特徴:

  • 全身がだるくて、横になりたいことが多い
  • 立ち上がったときにめまいや立ちくらみしやすい
  • 呼吸が浅くて息切れしやすい
  • 食べるとお腹が張りやすい
  • 手足がだるくて重い
  • 顔色が白っぽくて疲れやすい

5つ以上当てはまった方は、エネルギー不足タイプ(気虚)かもしれません。

ただし、気虚の症状が出ているからといって、必ずしも気が全体的に不足しているとは限りません。道路の渋滞をイメージしてみてください。渋滞している場所には車がぎっしり詰まっていますが、渋滞を抜けた先はガラガラになっています。気滞によって気の流れが詰まった場所の先には気が行き渡りにくくなるため、倦怠感や息切れなどの気虚に似た症状が現れることがあります。

このタイプの方は、倦怠感があるからと栄養ドリンクや滋養強壮系のものをたくさん摂ることがあります。しかし詰まりが原因の場合は、補うより流すことが先のことがあります。

エネルギー不足タイプ(気虚)の食養ポイント:

  • そば:胃腸の働きを調整しながら気を動かす力を整えてくれます。ただし胃腸が冷えやすい方は摂りすぎに注意しましょう
  • 麦芽:穀物の消化を助けてくれます。粉末をクッキーにして食べたり、炒ってお茶にして飲むのも美味しくいただけます
  • 大根:食べ物の消化を促進しながら気を下向きに引き降ろしてくれる優しい食材です。スープにしても煮物に加えても使いやすいです

この体質の改善に効果が期待できる漢方薬

※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。

  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):気を補いながら胃腸の働きを整え、だるさ・倦怠感・息切れに広く用いられます
  • 六君子湯(りっくんしとう):胃腸を補いながら気を巡らせ、食後の膨満感やだるさを伴う方に用いられます
  • 四君子湯(しくんしとう):気を補い胃腸を整える基本処方です。気虚の基礎的なサポートに用いられます

症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。

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栄養不足タイプ(血虚)とは?動悸・息苦しさが出やすい理由

栄養不足タイプ(血虚)は、血が不足または行き渡りにくくなり、心や神経の働きが落ち着かない状態です。不安感や眠りの浅さが目立つのが特徴です。

このタイプに当てはまる方の特徴:

  • 不安感が強い
  • 夢が多く眠りが浅い
  • 目が疲れやすく乾燥しやすい
  • 筋肉が攣りやすい
  • 物忘れしやすい
  • 顔色が白っぽい

5つ以上当てはまった方は、栄養不足タイプ(血虚)かもしれません。

血虚も気虚と同様に、必ずしも血が全体的に不足しているのではなく、巡りが滞ることで栄養が行き渡りにくくなっているケースのことがあります。

また、気滞が続くと気が1カ所にこもって熱を生み出すことがあります。この熱が上に向かい脳の働きに影響すると、思考が落ち着かなくなったり、不安感が強まったり、眠りが浅くなることがあります。夕方から症状が落ち着くのは、陰の勢いが強まってくる時間帯に入り、体全体がゆったりと落ち着いてくるためと考えられます。

このタイプの方は、不安感が強いからと気を紛らわせる方法を続けると、かえって気を消耗させて熱がこもりやすくなることがあります。

栄養不足タイプ(血虚)の食養ポイント:

  • ほうれん草:血を補いながら体の乾燥を潤す働きがあります。炒め物やおひたしで手軽に取り入れられます
  • 黒ごま:血を養いながら腎を補う力があり、不安感の落ち着きを助けてくれます。ご飯にかけるだけでも十分です
  • 牡蠣:血を補いながら心を落ち着かせる働きがあります。鍋や炒め物に取り入れやすいです

この体質の改善に効果が期待できる漢方薬

※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。

  • 四物湯(しもつとう):血を補う基本処方です。血虚による不安感・眠りの浅さ・乾燥などに広く用いられます
  • 加味帰脾湯(かみきひとう):気と血を補いながら心を落ち着かせ、不安感・不眠・動悸のある方に用いられます
  • 酸棗仁湯(さんそうにんとう):血を養いながら心神を落ち着かせ、夢が多い・眠りが浅い・不安感に用いられます

症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。

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動悸・息苦しさの体質タイプを比較してみましょう

タイプ主な特徴症状の出方養生の方向性
ストレス詰まりタイプ(気滞)気が詰まって上に偏りやすい。ため息・胸の張り・イライラ日中に悪化し、夕方から楽になる。胸が膨らまない感じ流す・巡らせる方向。香りのある食材で詰まりをほぐす
エネルギー不足タイプ(気虚)全身のだるさ・息切れ・食後の膨満感気虚に似た症状だが、詰まりが原因のことがある補って動かす方向。胃腸を整えながら気を補う
栄養不足タイプ(血虚)不安感・眠りの浅さ・夢が多い・顔色が白っぽい気滞の影響で血が行き渡りにくくなっている場合も養いながら落ち着かせる方向。血を補う食材で心を整える

気滞と気虚は養生の方向が正反対になることがあります。詰まりが原因なのに補う方向ばかりにいくと、逆効果になることがあります。複数のタイプに当てはまる場合は、最も当てはまる項目が多いタイプをメインに考えて、体調の変化を見ながら整えていくのが良いかと思います。

まとめ

安静にしているのに動悸がする、息が入ってこない——このような症状は、体質によって原因も整え方もまったく違います

東洋医学が注目する気の流れや巡りの乱れは、検査の数値に現れにくいことがあります。異常なしと言われた後も、体質からのサインが続いていることがあります。

まずは今日ご紹介した3つのタイプの中で、自分がどのタイプに当てはまるかを知ることが、体質に合った養生の第一歩になります。複数のタイプが気になる場合は、よりプロの視点からサポートを受けることも選択肢のひとつです。

LINEからの体質クイズ(約30秒でできる簡単なチェックです)もぜひ試してみてください。あなたの体質タイプを確認したうえで、より具体的な養生のご提案ができます。

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ピヨ先生
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