
こんにちは
どうなさいましたか?

春の不調にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
春の暖かな陽気とともに、なんだかイライラしやすくなったり、目まいを感じたりすることはありませんか?
中医学では、春は「肝」の季節と考えられています。肝の働きが活発になる一方で、バランスが崩れやすい時期でもあるのです。そんな春の不調におすすめなのが、酸味の力で肝を整える手作りレモンマーマレードです。
今回は、国産レモンの旬である10月から3月にかけて楽しめる、薬膳効果たっぷりのレモンマーマレードをご紹介します。甘酸っぱい味わいが、春特有のイライラやストレスを和らげてくれますよ。
レモンマーマレードの食材が持つ薬膳パワーとは?
レモン
性味・帰経:
- 性味:酸・涼
- 帰経:肝・胃
薬膳効果:
- 生津止渇:のどの渇きを潤し、唾液分泌を促す
- 化痰:痰を切れやすくする効果
- 開胃:食欲を増進させる働き
蜂蜜(はちみつ)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:脾・肺・大腸
薬膳効果:
- 補中緩急:胃腸を補い痛みを和らげる働き
- 潤肺止咳:肺を潤し咳を止める働き
- 潤腸通便:腸を潤し便通を良くする働き
レシピ紹介
材料:
- レモン:適量
- はちみつ:レモンと同量
- 水:50ml
作り方:
- レモンを半分に切って、果汁をしぼる
- 薄皮と外皮に分ける(スプーンまたは包丁を使用)
- 外皮を細く切る
- 水に切った外皮を入れて、沸騰したら5分ゆでる
- 味見して苦いようなら、ゆでこぼす回数を増やす
- ザルにあけ、冷めたら手で水分をしぼる
- 薄皮を刻む
- 外皮、薄皮、果汁の重さを量る(今回は350g)
- 鍋に外皮、薄皮を入れる
- はちみつをレモンの半量(175g)入れる
- 水を入れる
- 薄皮が透明になるまで、蓋をして約10分煮る
- 残りのはちみつ(175g)を入れる
- レモン果汁を入れる
- とろみが軽くついたら、火を止める(ゆるいくらいでOK)
- 冷めると固くなります
おすすめの食べ方: パン、ヨーグルト、豆乳などと一緒にお楽しみください。
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
このレモンマーマレードは、特に以下のような体質の方におすすめです。
春にイライラしやすい方 肝の気が昂ぶりやすい春の季節に、酸味が肝を整えて感情のバランスを保ちます。
ストレスを感じやすい方 レモンの酸味には気を巡らせる働きがあり、気持ちの落ち込みやイライラを和らげます。
疲れやすく、気力が不足しがちな方 はちみつの補中(ほちゅう)の効果で、エネルギーを補給し活力を回復させます。
のどが渇きやすい方 レモンの生津止渇(せいしんしかつ)の働きで、体内の水分バランスを整えます。
気をつけたい点と注意事項
このレモンマーマレードを楽しむ際は、以下の点にご注意ください。
はちみつに関する注意
- 1歳未満のお子様には与えないでください
- はちみつにはボツリヌス菌が含まれる可能性があるため、免疫力の未発達な乳児には危険です
胃腸が弱い方への注意
- 酸味が強いため、胃酸過多の方は適量を心がけてください
- 空腹時の摂取は避け、食後にお楽しみください
糖分の摂りすぎに注意
- はちみつを使用しているため、糖尿病の方は医師にご相談ください
- 1日の摂取量は大さじ1〜2杯程度を目安にしましょう
まとめ
春の陽気とともに現れやすいイライラや目まいなどの不調は、肝の働きと深く関係しています。酸味の力で肝を整えるレモンマーマレードは、美味しく食べながら体調管理ができる優れた薬膳食品です。
手作りすることで、添加物を避けながら自然な甘さと酸味を楽しめます。特に春の季節に感情のバランスを崩しやすい方、日頃からストレスを感じやすい方におすすめしたいレシピです。
毎日の朝食やティータイムに取り入れて、春を健やかに過ごしましょう。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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