
こんにちは
どうなさいましたか?

のどの不調にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
寒い季節になると、のどの痛みや咳に悩まされる方が多いのではないでしょうか。そんな時こそ、自然の力を借りた食養生が心強い味方になります。
今回ご紹介するのは、金柑とはちみつを使った薬膳ジャムです。金柑の爽やかな香りとはちみつの優しい甘さが、のどをいたわりながら体の内側から不調をケアしてくれます。
中医学では、金柑は「理気化痰(りきけたん)」の効果があるとされ、気の巡りを良くして痰を取り除く働きがあります。また、はちみつは「潤肺(じゅんぱい)」の効果で、乾燥した体を潤すとされています。
このジャムは、のどの不調を感じやすい方や乾燥による咳でお悩みの方に特におすすめです。パンやヨーグルトと一緒に、毎日の食事に取り入れてみてくださいね。
金柑はちみつジャムの食材が持つ薬膳パワーとは?
金柑(キンカン)
性味・帰経:
- 性味:温・辛・甘・酸
- 帰経:肺・脾・肝
薬膳効果:
- 理気解鬱:気の巡りを良くし、憂鬱感を解消する
- 化痰・醒酒:痰を取り除き、二日酔いを改善する
蜂蜜(はちみつ)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:脾・肺・大腸
薬膳効果:
- 補中緩急:胃腸を補い痛みを和らげる働き
- 潤肺止咳:肺を潤し咳を止める働き
- 潤腸通便:腸を潤し便通を良くする働き
レシピ紹介
材料
- 金柑:適量
- はちみつ:金柑の40%
作り方
- 金柑の下処理
- 金柑のへたを取り、しっかりと洗います
- タオルやふきんで水分を丁寧に取ります
- カットと種取り
- 金柑を横に切り、種を取り除きます
- 縦より横の方が種が取りやすいです
- さらに細かく切ります
- 重さを量る
- 切った金柑の重さを量ります
- はちみつの分量を計算します(金柑の40%)
- 煮込み開始
- 鍋に金柑を入れ、かぶるくらいの水を加えます
- 蓋をして火にかけ、金柑がやわらかくなるまで10-15分煮ます
- はちみつを加える
- 金柑が透き通るくらい煮えたら、はちみつを加えます
- さらに10-15分、とろみがつくまで煮詰めます
- 完成
- 適度なとろみがついたら完成です
- パンやヨーグルトと一緒にお召し上がりください
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
このジャムは、特に以下のような体質の方におすすめです。
**肺燥タイプ(はいそうタイプ)**の方に最適です。乾燥による咳や、のどの違和感を感じやすい方は、金柑の理気化痰作用とはちみつの潤肺効果で、のどと肺を優しく潤すことができます。
気滞タイプ(きたいタイプ)の方にもおすすめです。ストレスで気の巡りが悪くなり、胸のつかえや咳が出やすい方は、金柑の理気作用で気の流れを改善できます。
脾虚タイプ(ひきょタイプ)の方にも向いています。消化機能が弱く、食欲不振や疲れやすさを感じる方は、はちみつの補中益気作用で消化機能をサポートできます。
気をつけたい点と注意事項
このジャムを召し上がる際は、以下の点にご注意ください。
1歳未満のお子様への注意 はちみつを使用しているため、1歳未満のお子様には絶対に与えないでください。乳児ボツリヌス症のリスクがあります。
糖尿病の方への注意 はちみつには天然の糖分が含まれています。血糖値が気になる方は、摂取量を調整していただくか、医師にご相談ください。
湿熱体質の方への注意 体内に熱がこもりやすく、べたつきやすい体質の方は、過度の摂取は避けてください。はちみつの甘味が湿を生じやすくする可能性があります。
アレルギーをお持ちの方への注意 はちみつや柑橘類にアレルギーがある方は、摂取前に必ず確認してください。
まとめ
金柑はちみつジャムは、のどの不調や咳でお悩みの方にとって、美味しく食べられる自然の薬膳です。
金柑の理気化痰作用とはちみつの潤肺効果が組み合わさることで、体の内側から優しくケアできます。特に乾燥しやすい冬の季節や、ストレスで気の巡りが悪くなりがちな現代人の方におすすめです。
毎日の食事に取り入れることで、継続的な体調管理ができるのも魅力の一つです。パンやヨーグルトと一緒に、ぜひお試しくださいね。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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