寒い日や生理前に頻尿が悪化する方の体質の特徴と自然療法

ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか？

にゃんたろう

頻尿にお悩みの方から

質問をいただきましたよ。

頻尿は日常生活に大きな影響を与える悩みです。特に水分をあまり摂取していないのに頻繁にトイレに行く必要がある場合、その原因は体内の水分バランスや気の巡りに問題があるかもしれません。

東洋医学では、身体の様々な症状は気・血・水のバランスによって生じると考えます。今回は31歳女性の頻尿の悩みについて、東洋医学的視点から体質を分析し、自然療法による改善方法をご紹介します。

記事のもくじ

外見的な特徴とお悩みの症状

主な症状：

この方の症状を東洋医学的に分析すると、いくつかの特徴が見えてきます。まず、体の中の水分バランスに乱れがあると考えられます。

体内の水分は本来、体の芯部の熱源によって温められることで正常に巡ります。しかし、この方の場合、顔色が白っぽく手足が冷えるという冷えの症状がありながらも、舌が赤くイライラしやすいという特徴から、芯から完全に冷えているわけではなく、水分を巡らせる力が十分ではない状態と考えられます。

そのため、水分は重力で下に集まりやすくなり、膀胱に向かいやすくなっています。特に生理前は体の下部に濃厚な気血を集める時期であるため、この時期に頻尿が悪化するのは、充満した状態の水分を持ちこたえられなくなっているからかもしれません。

BMIからも全体的に充実した体型ではないことがわかりますが、舌の形が厚ぼったく、舌苔の上が水っぽいこと、また足や顔に浮腫みがあることから、動きの悪い水分があちこちに停滞している様子がうかがえます。

一方で、皮膚や髪の毛の乾燥、寝つきの悪さ、不安感といった症状からは、体の上部を中心に乾きや熱の症状があります。さらに、イライラしやすく、便通が2～3日に一回で、肩こりがあるなどの症状から、気の巡りに滞りがあることも考えられます。

この気の滞りが下部に充満した水を押し出すように働いてしまうことも、頻尿に影響を与えている可能性があります。

この方の症状改善には、水分バランスの調整と気の巡りの改善が重要です。

まず注目すべきは、ご相談の時間が夜中の1時近くとかなり遅い時間帯であったことです。舌の色が紅く、苔が少なくて黄色いことからも、潤いの不足が感じられます。

東洋医学では、尿を留めておく働きは**腎気（じんき）**によって調整されると考えられています。そしてこの腎気は、夜更かしによってどんどんと弱まってしまうのです。

さらに、膀胱の柔軟性にも影響を与える体の潤いの根源である**腎陰（じんいん）**が過労や夜更かしによって消耗されると、膀胱は硬くなって尿を貯めておくことができなくなります。また、気の滞りにも影響を与え、尿を押し出す力を強めることにもつながります。

そこで、おすすめの自然療法として：

この方のような水分バランスの乱れと気の滞りがある体質には、以下のような漢方薬が効果的かもしれません：

ただし、これらは一般的な体質改善に効果が期待できる漢方薬であり、個人の症状が複雑な場合には単独では効果が十分でない場合もあります。当店では個人に合わせた漢方相談も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

この31歳女性の方の頻尿の悩みは、体内の水分バランスの乱れと気の巡りの滞りが原因と考えられます。特に生活習慣の中で夜更かしが腎気を弱め、膀胱機能に影響を与えている可能性があります。

改善には、早寝早起きの生活リズムを整え、適度な運動で気の巡りを改善し、温かい食事と飲み物を心がけることが大切です。また、ストレス管理も忘れずに行いましょう。

これらの自然療法を継続的に実践することで、頻尿の悩みが徐々に改善されることが期待できます。体質改善には時間がかかりますが、毎日の小さな習慣の積み重ねが大きな変化をもたらします。

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ピヨ先生

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