むくみが顔と足に出て、朝に悪化する方の体質の特徴と自然療法

むくみ
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

むくみにお悩みの方から

質問をいただきましたよ。

むくみや冷えの悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?特に朝起きた時の顔や足のむくみは、一日のスタートから気分を下げてしまいますよね。

今回は、25歳の女性から寄せられた「朝起きた時の顔と足のむくみ、手足の冷え」についての相談をもとに、東洋医学的な体質分析と自然療法による改善方法をご紹介します。

冷えとむくみには深い関係があり、体内の水分循環が滞ることが原因となっていることがよくあります。ぜひ最後まで読んで、ご自身の体質改善のヒントにしてみてくださいね。

外見的な特徴とお悩みの症状

  • 25歳の女性
  • 身長:158cm
  • 体重:47kg
  • BMI:18.83(正常範囲でややスリム)

主な症状:

  • 朝起きた時の顔と足のむくみ
  • 手足の冷え(寒がり)
  • 胸やけになりやすい
  • 食べると腹が張りやすい
  • 1日5回の小便(1回の量が少ない)
  • 舌の形が厚ぼったく、舌先に赤みが強い
  • 舌に歯の痕があり、舌苔は水っぽくべたっとしている
  • 舌の裏の静脈が太く膨らんでいる

この方の体質の特徴は?

この方の症状から見ると、体内の水分の動きが悪く、全身に水が停滞している状態と考えられます。東洋医学では「水滞(すいたい)」と呼ばれる状態です。

特に顔や足といった体の上部と下部に水が停滞している様子がうかがえます。また、胃の中でチャポチャポと音がする、喉の渇きがないといった症状からは、体の中心部にも水が停滞していることが推測されます。

舌の状態を見ると、厚ぼったく水っぽい苔と歯の痕があることから、身体全体に水が充満しているようにも感じられます。しかし、BMIが正常ながらもやや痩せ気味であることを考慮すると、水が単に充満しているというよりも、水の流れや動きが悪い状態だと言えるでしょう。

小便の回数が1日5回と普通ですが、1回の量が少ないこと、手足の冷え、寒がりという症状、舌に歯の痕がある点、舌の裏の静脈が太く膨らんでいる点などから、水の動きが悪い背景には**「冷え」の問題**があることが分かります。

大便は1日1回で普通の硬さとのことですので、食べたものはきちんと吸収されています。しかし、体が冷えているため水の動きに勢いがなく、特に体の下部である足を中心にむくみを作っています。

また、胸やけになりやすい、食べると腹が張りやすいといった症状からは、気(エネルギー)の巡りもあまり順調ではないことがうかがえます。その結果、こもった気だけが上方へ向かい舌先の赤みを作り、その流れに巻き込まれた水分は体の上まで行って停滞し、顔のむくみとなって現れているのです。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

この方のような水の巡りが悪く、冷えとむくみに悩む方には、以下の自然療法がおすすめです。

まず注目したいのは、水分の摂り方です。喉の渇きがないとのことですので、もしかすると水分を摂りすぎている可能性があります。冷えてむくみやすい方は、水を巡らせる力が不足して停滞しやすい状態です。

さらに水を飲みすぎると、たとえるなら「火力の弱いお風呂に水を足す」ような状態になります。上は熱くても下は冷たくなり、循環が悪くなってしまうのです。

もし水分を摂りすぎているかもと心当たりがある場合は、熱中症の季節以外は「喉の渇きを感じてから飲む」ように工夫してみましょう。これだけでもむくみが改善することがあります。

次に重要なのは、適度な運動です。寒がりで手足が冷えるとのことですので、適度に体を動かして熱を作ることが効果的です。近所を軽く散歩するなど、無理のない範囲で体を動かすことを心がけると、水分の巡りが改善してむくみも軽減されるでしょう。

以下に水滞体質の方におすすめの生活習慣をまとめました:

  • 水分は喉が渇いてから適量を摂る
  • 冷たい飲み物は控え、常温か温かい飲み物を選ぶ
  • 朝晩の軽い散歩や、ストレッチなど無理のない運動を取り入れる
  • 足先や手先のマッサージを習慣にする
  • 入浴時にはしっかり体を温める(半身浴も効果的)
  • しょうが、シナモンなど体を温める食材を取り入れる

水滞体質の改善に効果が期待できる漢方薬

水滞体質の改善に効果が期待できる漢方薬としては、以下のようなものがあります。ただし、これはあくまで一般的な水滞体質の改善に効果が期待できる漢方薬であり、この方に必ず合うというわけではありません。

  • 五苓散(ごれいさん):体内の余分な水分を排出する作用があり、むくみの改善に効果が期待できます。
  • 真武湯(しんぶとう):体を温めながら水の巡りを良くする漢方薬で、冷えを伴うむくみに効果的です。
  • 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):水分代謝を促進し、不安やストレスからくる冷えやむくみにも効果があります。

症状が複雑な場合には、単独の漢方薬では効果が見られないこともあります。当店では個人の体質や症状に合わせた漢方相談も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

今回ご紹介した25歳女性の方のように、冷えとむくみに悩む方は非常に多いです。特に体質的に「水滞」の傾向がある方は、体内の水分循環が悪くなりやすく、朝の顔や足のむくみとして症状が現れることがあります。

改善のポイントは、以下の3点です:

  1. 水分の適正な摂取(喉が渇いてから適量を)
  2. 適度な運動(体を温め、水分循環を促進する)
  3. 体を温める習慣(食事、入浴法など)

これらを日常生活に取り入れることで、冷えとむくみの症状が徐々に改善されていくでしょう。体質改善は一朝一夕にはいきませんが、少しずつ生活習慣を見直していくことが大切です。

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