夏バテで食欲がない…その原因は体質のせいかも?3タイプ別セルフチェックと食養生

お腹の不調
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

食欲不振にお悩みの方から
質問をいただきましたよ

暑い季節になると、なんとなくご飯が食べられなくなることはありませんか。「暑いから仕方ない」と思われがちですが、実は夏の食欲不振は体質によって原因が違うことがあります。この記事では、夏に食欲不振を招きやすい3つの体質タイプについて、それぞれの特徴やセルフチェック、おすすめの食材や生薬までまとめて解説します。

エネルギー不足タイプ(気虚)とは?夏の食欲不振が出やすい理由

エネルギー不足タイプ(気虚)は、暑さによって「気」、つまり体を動かすエネルギーそのものが消耗している状態です。消化吸収して栄養を作り出す働きにもエネルギーが必要なため、気が不足すると胃腸を動かす力自体が弱まり、食べ物を受け付けにくくなることがあります。

このタイプに当てはまる方の特徴:

  • 全身の倦怠感があって横になりたい
  • 立ち上がったときにめまいや立ちくらみしやすい
  • 動くと汗をかきやすい
  • 呼吸が浅くて息切れしやすい
  • 手足がだるくて重い

特に体のだるさで横になりたい感じと、呼吸の浅さや息切れが気になる方は要注意です。3つ以上当てはまる方は、エネルギー不足タイプ(気虚)かもしれません。

例えるなら、暑い中で使い続けたスマホのようなものです。熱でバッテリーが減っているのにさらに使い続けると、やがて処理速度が落ち、画面の明るさを保つこともできなくなってしまいます。同じように、特に汗をかきやすい日中や、寝苦しくて寝不足が続いた後に食欲不振が強く出やすいことがあります

夏バテで食欲がないからと、そうめんや冷たい麺類だけで済ませる方がいますが、炭水化物だけでは気を補うために必要な栄養素が偏り、かえって回復が遅れてしまうことがあります。また、無理に量を食べようと頑張る方もいますが、弱っている胃腸に一度に負担をかけると消化しきれず、逆に胃の不調を招くことがあります。

エネルギー不足タイプ(気虚)の食養ポイント:

  • 山芋:気を補い胃腸の働きを助ける食材とされていて、すりおろして山かけにしたりお味噌汁に加えると食べやすいです
  • 鶏肉:気を補う代表的な食材とされていて、消化に負担をかけにくいようスープや蒸し鶏など柔らかい調理法にすると取り入れやすいです
  • 生薬の黄精:気を補いながら体の潤いも補う働きがあるとされていて、お粥や煮込み料理に加えたり、お茶として飲まれることもあります
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この体質の改善に効果が期待できる漢方薬

※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。

  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):気を補い胃腸の働きを高めるとされる漢方薬で、夏バテによる倦怠感や食欲不振に用いられることがあります。
  • 六君子湯(りっくんしとう):胃腸の働きを助け、気を補うとされる漢方薬で、消化力が落ちて食が細くなった方に用いられることがあります。

症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。

冷え体質タイプ(陽虚)とは?夏の食欲不振が出やすい理由

冷え体質タイプ(陽虚)は、冷たい飲食物の摂りすぎによって、消化を支える体の熱源そのものが弱っている状態です。周りは猛暑でも体の内側は冷え切っているという状態が起こりやすく、この冷えによってお腹の働きが低下し、胃もたれや膨満感で食べられなくなることがあります。

このタイプに当てはまる方の特徴:

  • 手足が冷えることが多い
  • 寒がりで寒さに弱い
  • 腰や膝にだるさを感じる
  • 温かい食べ物や飲み物が好き
  • 尿の量が多く夜間尿やトイレが近い

特に手足の冷えと、腰や膝のだるさが気になる方は要注意です。3つ以上当てはまる方は、冷え体質タイプ(陽虚)かもしれません。

例えるなら、火力の弱くなったコンロにお鍋をかけているようなものです。いくら食材を入れても、火が弱ければ煮えるまでに時間がかかり、生煮えのままで料理は完成しません。同じように、特に冷房の効いた室内で冷たいものを食べ続けていると、この状態が強く出やすいことがあります

食欲がないからと冷えたジュースやアイス、冷たいそうめんを食べ続ける方がいますが、体の内側をさらに冷やし、消化の火をますます弱らせてしまうことがあります。また、冷房の効いた部屋で薄着のまま長時間過ごす方もいますが、お腹まわりが冷えて働きが落ちてしまうことがあります。

冷え体質タイプ(陽虚)の食養ポイント:

  • 生姜:体を内側から温める働きがあるとされていて、すりおろしてスープや味噌汁に加えると手軽に取り入れられます。特に乾燥させた生姜が体を中心からしっかり温めてくれます
  • かぼちゃ:体を温めながら胃腸に優しい食材とされていて、煮物やスープにして温かい状態でいただくのがおすすめです
  • 生薬の藿香:胃腸を温めながら余分な水分を排出し、巡りを整える働きがあるとされていて、煮出してお茶として飲んだり、煮込み料理の香辛料として使われることもあります
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この体質の改善に効果が期待できる漢方薬

※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。

  • 人参湯(にんじんとう):体を温めて胃腸の働きを助けるとされる漢方薬で、冷えによる食欲不振や下痢に用いられることがあります。
  • 真武湯(しんぶとう):体を温めながら余分な水分を取り除くとされる漢方薬で、冷えと胃腸の弱りが重なる方に用いられることがあります。

症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。

ためこみタイプ(湿痰)とは?夏の食欲不振が出やすい理由

ためこみタイプ(湿痰)は、湿邪の影響で胃腸の働きが乱れ、余分な水分がお腹に溜まっている状態です。お腹に余分な水分が溜まっていると、新しく食べ物を受け入れる余裕がなくなってしまいます。

このタイプに当てはまる方の特徴:

  • 雨や湿度の高い日に体調が悪い
  • お腹の膨満感がある
  • 頭が重く感じられることが多い
  • 体が重く感じられることが多い
  • 口がネバネバすることが多い

特にお腹の膨満感と、体の重だるさが気になる方は要注意です。3つ以上当てはまる方は、ためこみタイプ(湿痰)かもしれません。

例えるなら、水はけの悪い庭に雨水がどんどん溜まっていくようなものです。水が溜まった庭では歩く場所が狭まってしまうように、梅雨から夏にかけての湿度の高い時期に、この状態が特に強く出やすいことがあります

暑くて食欲がないからと冷たい飲み物ばかりを飲み続ける方がいますが、水分だけをさらに増やしてしまい、かえってお腹の働きの低下につながることがあります。また、動く気力がないからと一日中横になって過ごす方もいますが、体を動かさないことで水分の巡りがさらに滞ってしまうことがあります。

ためこみタイプ(湿痰)の食養ポイント:

  • 冬瓜:余分な水分を排出する働きがあるとされていて、スープにして温かい状態でいただくと胃腸への負担が少なくなります
  • 大麦:水分の巡りを助ける働きがあるとされていて、ご飯に混ぜて炊いたり麦茶として飲むのもおすすめです
  • 生薬の陳皮:気の巡りを助けながら余分な水分を取り除く働きがあるとされていて、藿香と一緒に煮出してお茶として飲むこともあります
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この体質の改善に効果が期待できる漢方薬

※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。

  • 平胃散(へいいさん):胃腸に溜まった余分な水分を取り除くとされる漢方薬で、お腹の張りや重だるさに用いられることがあります。
  • 六君子湯(りっくんしとう):胃腸の働きを助け、水分代謝を整えるとされる漢方薬で、食欲不振や胃もたれに用いられることがあります。

症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。

夏の食欲不振に関するよくある質問

Q:冷たいものは我慢すべきですか?

A:無理に我慢する必要はありませんが、冷たいものばかりに偏らないようにするのがおすすめです。常温の飲み物を選んだり、冷たいものを食べるときは温かいスープと組み合わせるなどバランスを取ると、お腹への負担が減ることがあります。

Q:少食でも無理に3食きっちり食べたほうがいいですか?

A:無理に量や回数を合わせる必要はありません。空腹感が出てから食べたいと思う量で、消化に良いものから始めるほうが胃腸への負担が少なく済むことがあります。腹八分目で良く噛むことも大切です。

夏の食欲不振の体質タイプを比較してみましょう

タイプ主な特徴症状の出方養生の方向性
エネルギー不足タイプ(気虚)体を動かすエネルギーである気が不足しているだるさで横になりたい、息切れしやすい気を補う食材でエネルギーを補充する
冷え体質タイプ(陽虚)消化を支える体の熱源が弱っている手足の冷え、腰や膝のだるさ体を温める食材でお腹を温める
ためこみタイプ(湿痰)余分な水分が胃腸に溜まっているお腹の膨満感、体の重だるさ余分な水分を巡らせて排出する

同じ食欲不振という症状でも、気の不足か、熱の不足か、水分の停滞かによって整え方が違うことがあります

まとめ

夏の食欲不振は「暑いから仕方ない」と思われがちですが、同じ症状でも体質によって原因や整え方が違うことがあります。エネルギー不足タイプ、冷え体質タイプ、ためこみタイプのどれに近いかを知ることで、自分に合った食養生を選びやすくなりますね。

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