口臭が気になるのは体質のせい?冷え・気滞・湿熱の3タイプを解説

ちょい聞き箱
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

口臭にお悩みの方から
質問をいただきましたよ

口臭の原因は体質によって違うのでしょうか?

「歯磨きや口臭ケアをしても、数時間するとまた匂いが気になる」というお悩みが届くことがあります。耳鼻咽喉科などで診てもらっても、大きな異常が見つからないケースも少なくありません。

こうした場合、東洋医学では体質の違いから口臭を考えることがあります。今回は、冷え体質タイプ・ストレス詰まりタイプ・こもり熱タイプという3つのタイプを見比べてみましょう。同じ口臭という症状でも、背景にある体質は人によって違います。複数のタイプが重なっている方も少なくありません。

冷え体質タイプ(陽虚)とはどのような状態ですか?

冷え体質タイプは、東洋医学では「陽虚」といいます。手足が冷えやすい、温かい食べ物や飲み物を好むといった特徴がみられることがあります。

体を温める力である「陽気」(からだを温めて動かす基本のエネルギー)が不足している状態と考えます。特に胃腸を温めて働かせる力が弱くなると、食べ物を処理する力も落ちやすくなると考えられています。食べたものが消化されないまま長くとどまると、そこで余分な熱とガスが生まれ、それが上に昇ることで口臭として現れることがあります

イメージとしては、冬に車のエンジンをかけてもなかなか温まらない状態に少し似ています。エンジンが十分に温まるまでは、本来の力を発揮しにくいですよね。

このタイプの方が気をつけたいのは、「検査で異常がなければ何を食べても大丈夫」と考えてしまうことです。冷たい飲み物や生野菜を摂りすぎると、人によっては胃腸の負担になり、冷えを感じやすくなることがあります。

冷え体質タイプに合いそうな食材は、以下の通りです。

  • 山椒:体を内側から温める働きがあるとされ、料理の香り付けに少量加えるだけでも取り入れやすい食材です。
  • くるみ:体を温めながら腎(生命力を蓄える働き)を補う食材とされ、そのまま数粒おやつ代わりに取り入れられます。
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食材以外では、生薬の「桂皮(けいひ)」も参考になります。体を温めながら気血の巡りを助ける働きがあるとされ、シナモンとしても親しまれています。普段の料理や飲み物に少量取り入れる方法もあります。

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この体質改善に効果が期待できる漢方薬

冷え体質(陽虚)タイプの改善に用いられることがある漢方薬には、次のようなものがあります。

  • 人参湯(にんじんとう):胃腸を温めて働きを助けるとされる処方です。
  • 大建中湯(だいけんちゅうとう):お腹の冷えによる不調に用いられることがある処方です。
  • 安中散(あんちゅうさん):胃を温めながら痛みや不快感を和らげるとされる処方です。

こちらは、あくまで冷え体質(陽虚)タイプの改善に効果が期待できる漢方薬としてご紹介しているもので、必ずしもこの方に合う漢方薬とは限りません。特に症状が複雑に絡み合っている場合には、単独では十分な効果が得られないこともあります。気になる方は、ピヨの漢方でも漢方相談を承っています。

ストレス詰まりタイプ(気滞)とはどのような状態ですか?

ストレス詰まりタイプは、東洋医学では「気滞」といいます。緊張やイライラを感じやすい、ゲップやガスが出ると少し楽になるといった症状がみられることがあります。

体を巡らせる働きである「気」(からだを動かすエネルギーの流れ)が滞っている状態と考えます。気の巡りが滞ると胃腸の働きもスムーズに行われにくくなり、ゲップやガスとして現れることがあります。また気の滞りが長く続くと熱に変わり、その熱が胃のあたりにこもると口の苦さや口臭として現れることがあります

イメージとしては、高速道路で事故渋滞が起きた状態に少し似ています。道路が渋滞すると、本来スムーズに流れるはずの車がその場にどんどん溜まっていきますよね。気の巡りも同じように、スムーズに流れなくなると体の中にさまざまなものが滞りやすくなると考えるのです。

このタイプの方がやりがちなのは、「イライラは我慢すればそのうち落ち着く」という考え方です。ですが我慢すること自体が気を余計に滞らせ、かえってストレスを溜め込みやすくなることがあります。

ストレス詰まりタイプに合いそうな食材は、以下の通りです。

  • 紫蘇:爽やかな香りが気の巡りを助けるとされ、刻んでご飯に混ぜたり料理に添えたりするだけでも取り入れやすい食材です。
  • セロリ:気の巡りを助けながら余分な熱を冷ます働きがあるとされ、スープや炒め物にすると食べやすくなります。
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食材以外では、生薬の「陳皮(ちんぴ)」も参考になります。みかんの皮を乾燥させたもので、気の巡りを助けながら胃の働きを整える働きがあるとされています。お茶として少量を煮出して飲む方法もあります。

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この体質改善に効果が期待できる漢方薬

ストレス詰まり(気滞)タイプの改善に用いられることがある漢方薬には、次のようなものがあります。

  • 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):のどのつかえ感や気分の滞りに用いられることがある処方です。
  • 加味逍遥散(かみしょうようさん):イライラやストレスによる不調に用いられることがある処方です。
  • 四逆散(しぎゃくさん):気の巡りを整えるとされる処方です。

こちらも、ストレス詰まり(気滞)タイプの改善に効果が期待できる漢方薬としてのご紹介であり、この方に合う漢方薬とは限りません。症状が複雑な場合は単独では効果が十分でないこともありますので、気になる方はピヨの漢方までご相談ください。

こもり熱タイプ(湿熱)とはどのような状態ですか?

こもり熱タイプは、東洋医学では「湿熱」といいます。口が苦く感じることが多い、吹き出物ができやすい、化膿しやすいといった傾向がみられることがあります。

体の中の余分な水分と熱が組み合わさってこもっている状態と考えます。水分だけが滞る場合と比べて、熱を伴うことで不快な症状が現れやすくなると考えられています。その影響が口や舌などに現れると、口の苦さや口臭が気になってくることがあります

イメージとしては、夏の暑い日に生ゴミを長時間そのままにしておくと匂いが強くなっていく状態に少し似ています。「熱」と「水分」が一緒にこもっている状態として捉えることができます。

このタイプの方がやりがちなのは、匂いが気になるからと刺激の強いマウスウォッシュに変えることです。アルコールなどの刺激が強いものは、人によっては口の中の乾燥が気になり、かえって口臭が気になりやすくなる場合もあります。

こもり熱タイプに合いそうな食材は、以下の通りです。

  • きゅうり:体の余分な熱を冷まし、水分の巡りを助ける働きがあるとされ、生のままサラダなどで取り入れやすい食材です。
  • 緑豆:熱を冷ましながら余分な水分をさばく働きがあるとされ、スープやぜんざい風にして取り入れることもできます。
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食材以外では、生薬の「薄荷(はっか)」も参考になります。こもった熱を冷ましながら爽やかな香りで気分もすっきりさせる働きがあるとされ、ハーブティーのようにお湯に浸して飲むこともできます。

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この体質改善に効果が期待できる漢方薬

こもり熱(湿熱)タイプの改善に用いられることがある漢方薬には、次のようなものがあります。

  • 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう):こもった熱を冷ますとされる処方です。
  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう):体にこもった熱を冷ますとされる処方です。
  • 温胆湯(うんたんとう):熱と水分のこもりによる不調に用いられることがある処方です。

こちらも、こもり熱(湿熱)タイプの改善に効果が期待できる漢方薬としてご紹介しているもので、この方に合う漢方薬とは限りません。症状が複雑な場合は単独での効果が十分でないこともあります。気になる方はピヨの漢方の漢方相談もご活用ください。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

今回ご相談いただいた方も、口臭外来や耳鼻咽喉科で診てもらったものの「大きな異常はない」と言われていたそうです。ですが内臓や脚の冷え、食後にお腹を崩しやすいこと、特定の食べ物の匂いが長時間気になってしまうことなどがありました。

こうした症状を東洋医学の視点から見ると、冷え体質タイプ・ストレス詰まりタイプ・こもり熱タイプが複合的に関係している可能性が考えられました。検査で大きな異常がなくても、体質という別の視点から日々の状態を見直していくことができます。まずは体質に合わせた食養生や生活習慣を、少しずつ見直してみるのも一つの方法です。

特定の食べ物の匂いだけ長時間残るのはなぜですか?

食べ物そのものに含まれる匂いの成分だけでなく、体質によって口の乾燥や熱・水分のバランスが異なるため、同じ食べ物でも匂いの感じ方や残り方が違って感じられることがあります。東洋医学では、特に熱や水分がこもりやすい体質などが口臭に関係する場合があると考えます。

マウスウォッシュや口臭対策グッズは効果がないのですか?

いえ、一時的に匂いを抑えるという意味では役立つこともあります。ただ、それだけでは体質や生活習慣などの背景までは変わりません。口の中のケアとあわせて、必要に応じて体質や生活習慣なども見直していくことが大切です。

検査で「異常なし」と言われた場合、何をすればいいですか?

まず口臭の原因にはさまざまなものがありますので、気になる場合は医療機関で必要な検査を受けることが大切です。そのうえで大きな異常が見つからなかった場合には、東洋医学の体質という視点から、普段の食事や生活習慣、そしてストレスとの付き合い方などを見直してみるのも一つの方法です。

まとめ

同じ口臭という症状でも、関係する体質は人それぞれ違います。

  • 冷え体質タイプ:体を温める力の不足
  • ストレス詰まりタイプ:気の巡りの滞り
  • こもり熱タイプ:水分と熱のこもり

冷え・気の巡り・水分と熱のこもり、それぞれに合わせて整え方を考えることが大切です。検査で大きな異常がなくても、体質という別の視点から食事や生活習慣を見直せることを、ぜひ知っておいていただければと思います。自分の体質が気になる方は、お気軽にご相談ください。

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ピヨ先生
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