
こんにちは
どうなさいましたか?

不眠にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
夜はすんなりと眠りにつけるのに、なぜか数時間で目が覚めてしまう。そんな睡眠の悩みを抱えている方は意外と多いものです。
特に現代社会では、ストレスや生活習慣の乱れから、質の良い睡眠を維持することが難しくなっています。今回は、寝付きは良いものの毎日3時間ほどしか眠れないという方のご相談を元に、中医学的な視点から不眠の原因と、秋冬の旬の食材を使った改善方法をご紹介します。
薬に頼らず、日々の食事で自然に睡眠の質を向上させる方法を一緒に学んでいきましょう。
なぜ眠りが続かないのでしょうか?
中医学では、不眠は結果として頭の周辺で血の不足が起きていると考えられています。
この血の不足が起こる理由は、人それぞれ異なりますが、主に以下のような原因が考えられます:
- 身体全体で乾燥している(津液不足)
- 冷えていて血が頭部まで届けられない(陽虚)
- 体の熱が過剰(熱証)
- お腹で何かが邪魔をしている(痰湿)
- 気の滞りがある(気滞)
これらの原因を特定し、体質に合った改善方法を取ることが、根本的な不眠解決への第一歩となります。
不眠によい食べ物はありますか?
秋冬の旬の食材には、不眠改善に効果的なものが多く存在します。特におすすめなのが以下の食材です:
- 百合根:清心安神作用で不眠・不安を改善
- 春菊:気の巡りを良くし、脳の興奮を鎮める
- 梨:体に潤いを補充
- カツオ:お腹の働きを応援し、血を補う
- 落花生:お腹の働きを応援し、血の補充を促進
これらの食材はそれぞれの持つ薬膳的な理由で、不眠の改善を助けてくれるのです。
百合根の効能について
百合根には軽やかに熱を冷まし、潤いを補充してくれる働きがあります。
特に注目したいのが「清心安神」という効能です。これは不眠や不安の改善に良い作用で、漢方薬としても重要な生薬として使われています。心を清らかにし、精神を安定させる効果が期待できますね。
春菊の薬膳効果
春菊には気の巡りを良くして、脳の余分な興奮を鎮める働きがあります。
現代人に多いストレスによる気の滞りを改善し、リラックスした状態へと導いてくれます。独特の香りにも気を巡らせる作用があるとされています。
その他の食材の効能
梨は体に潤いを補充してくれるため、乾燥による不眠に効果的です。
落花生はお腹の働きを応援して血の補充を促進し、カツオはお腹の働きを応援して余分な水分を排除し、血も補ってくれます。これらの食材を組み合わせることで、より効果的な不眠改善が期待できるでしょう。

食材を上手に活用するポイントは?
良い食材だからといって食べすぎてしまうと、逆効果になることもありますので注意が必要です。
おすすめの取り入れ方は、普段の食事にちょい足しするような感じです。例えば:
- 百合根を煮物や茶碗蒸しに加える
- 春菊をサラダやお鍋に入れる
- 梨をデザートとして適量摂取
- カツオを刺身や煮物で楽しむ
- 落花生を間食として少量摂取
バランス良く、継続的に摂取することが改善への近道となります。
まとめ
寝付きは良いのに眠りが続かない不眠の症状は、中医学的には頭部の血不足が原因と考えられます。
秋冬の旬の食材である百合根、春菊、梨、カツオ、落花生などを普段の食事に上手に取り入れることで、自然に睡眠の質を改善することができるでしょう。
ただし、食材の効果を最大限に活かすためには、食べすぎに注意し、バランス良く継続的に摂取することが大切です。体質や症状に合わせた適切なアプローチで、質の良い睡眠を取り戻していきましょう。
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