冷房むくみの原因は体質だった|陽虚・気滞・湿痰タイプを徹底比較

ちょい聞き箱
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

むくみにお悩みの方から
質問をいただきましたよ

冷房の効いた部屋で長時間過ごした日の夕方、足がパンパンになっている。そんな経験はありませんか。

実はこの「冷房むくみ」、気のせいではなく体質によって出方や原因が違うことがあります。

この記事では冷房むくみに関連しやすい3つの体質タイプ、冷え体質タイプ(陽虚)、ストレス詰まりタイプ(気滞)、ためこみタイプ(湿痰)について解説します。同じむくみでも整え方が違いますので、ご自身に当てはまるタイプを探しながら読んでみてくださいね。

冷え体質タイプ(陽虚)とは?冷房むくみが出やすい理由

冷え体質タイプ(陽虚)は、体を芯から温める力である陽気が不足した状態です。冷房の効きすぎた部屋に長時間居続けたり、冷たい飲食物を摂りすぎたりすることで、この熱源がさらに弱まってしまいます。

このタイプに当てはまる方の特徴:

  • 風邪をひきやすく、悪化しやすい
  • 腰や膝にだるさを感じる
  • 温かい食べ物や飲み物が好き
  • 尿の量が多く、夜間トイレが近い
  • 元気がなく疲れやすい
  • 冷たい汗をかきやすい
  • 舌の色が白っぽい

水分は本来、陽気の力で温められて軽くなることで体の中を巡っています。例えるなら、お湯を沸かす火力が弱くなったようなものです。火力が弱いと水はきちんと循環せず、冷たい水が底に溜まっていきますよね。

これと同じように、動く力を失った水分が下半身に溜まってむくみとなります。さらに巡らせる力が弱いために熱が末端まで届かず、水だけが留まって手足の冷えも強く出るようになるのです。冷房の効いた室内に長時間居続けた日や、冷たい飲食物を摂りすぎた日の夕方や翌朝に、症状が出やすい傾向があります。

なお、冷えている体を温めようと必要以上にお湯を飲むのは逆効果になることがあります。お湯に含まれる熱はすぐに逃げてしまい、身体を温める熱源にはならず、水だけが残されて負担になってしまうためです。

冷え体質タイプ(陽虚)の食養ポイント:

  • 生姜(特に乾燥させたもの):体を内側から温めて巡りを助けてくれます。スープやお味噌汁にちょい足しするのがおすすめです
  • ニラ:体を温める働きがあります。油で炒めたりさっと茹でたり、スープの具材としても取り入れやすい食材です
  • 黒豆:体の深い部分の働きを補いながら水分代謝を助けてくれます。煮豆やお茶にして取り入れるのがおすすめです

この体質タイプの食材一覧(kampo.biz)

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この体質の改善に効果が期待できる漢方薬

※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。

  • 真武湯(しんぶとう):体を温めながら余分な水分を取り除く働きがあり、冷えによるむくみや下痢に用いられます
  • 八味地黄丸(はちみじおうがん):体の根本的な熱源を補い、冷えや頻尿、腰や膝のだるさに用いられます

症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。

ストレス詰まりタイプ(気滞)とは?冷房むくみが出やすい理由

ストレス詰まりタイプ(気滞)は、気の巡りが滞っている状態です。冷房による冷えは気をぎゅっと縮こませてしまい、この滞りをさらに強めてしまいます。

このタイプに当てはまる方の特徴:

  • 几帳面で生真面目な性格で、ため息が多い
  • 緊張やイライラすることが多い
  • 脇腹や胸が張って苦しい
  • 喉に異物感があり、飲み込めない
  • 肩こりや頭痛になることがある
  • 興奮して眠れないことがある
  • 舌の先端や周辺の色が赤い

例えるなら、道路の渋滞に似ています。本来夏は気が外に向かって発散される季節ですが、冷房の効きすぎた部屋の中で活動が制限されると、気が体の中に閉じ込められて滞ってしまいます。気は血や水分を誘導する役目がありますので、気が滞ると水分の誘導も乱れて局所にむくみが出てしまうのです。

このタイプは顔がほてるのに手足は冷たいといった、熱の偏りが出ることもあります。特にストレスの多い時期や冷房の効いたオフィスで体が冷やされると、気の巡りに勢いがなくなって症状が出やすい傾向があります。

ストレス詰まりタイプ(気滞)の養生ポイント:

  • 外が暑いからと長時間部屋の中でじっとしていると気の滞りが強まることがありますので、朝の涼しい時間帯に散歩をするなど適度に体を動かして汗をかいてみましょう
  • 体を締め付ける服装も巡りを妨げることがありますので、ゆったりとした服装を選んでみてください

ストレス詰まりタイプ(気滞)の食養ポイント:

  • ソバ:気の巡りを助けてくれますし、余分な水分の排出も助けてくれます。冷えが気になる方は温かいそばがおすすめです
  • セロリ:気を巡らせる働きがあり、余分な水分の排出も助けてくれます。スープや炒め物に加えるのがおすすめです
  • 大葉(シソ):香りで気の巡りを助けてくれます。ジュースとして飲んだり、薬味として添えるだけでも手軽に取り入れられます

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この体質の改善に効果が期待できる漢方薬

※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。

  • 四逆散(しぎゃくさん):気の滞りを緩め、脇腹や胸の張り、手足の冷えに用いられます
  • 加味逍遙散(かみしょうようさん):気の滞りとほてりを併せ持つ方の、イライラや肩こり、むくみに用いられます

症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。

ためこみタイプ(湿痰)とは?冷房むくみが出やすい理由

ためこみタイプ(湿痰)は、余分な水分が体の中に積み重なった状態です。動かす力を失った水分や誘導されない水分が行き場をなくして溜まってしまうことがあります。

このタイプに当てはまる方の特徴:

  • 雨や湿度の高い日に体調が悪い
  • 薄い、水のような鼻水や痰が出る
  • お腹の膨満感がある
  • 頭が重く感じられることが多い
  • 体が重く感じられることが多い
  • 口がネバネバすることが多い
  • 舌に歯の痕がある

例えるなら、狭まって流れの悪くなった川で詰まってあふれてできた水たまりのようなものです。流れないまま溜まった水は正しい流れから外れてあふれてしまい、重くどんよりと停滞していきます。

夏は暑さだけでなく、もともと湿気の多い季節でもあるため、体の中の水分の動きの悪さがさらに強まりやすくなります。それにより重だるさや下肢の顕著なむくみとして現れることがあります。特に冷たい飲食物の摂りすぎや、必要以上に水分を摂りすぎるとお腹の働きが弱ってしまい、むくみなどの症状が起こりやすい傾向があります。

ためこみタイプ(湿痰)の養生ポイント:

  • 熱中症予防にと冷たいジュースなどをがぶ飲みすると、お腹への負担や余計な糖分の摂取につながり、かえってむくみを強めることがあります。特に体をあまり動かさない生活環境では水分の停滞が強まりやすいため、飲みすぎには注意してみましょう

ためこみタイプ(湿痰)の食養ポイント:

  • はと麦:余分な水分を排出する働きがあります。茹でてご飯に混ぜたり、お茶にして飲むのがおすすめです
  • 冬瓜:水分代謝を助けてくれます。煮物やあんかけ、スープに入れて食べるのがおすすめです
  • 小豆:むくみのケアに使われることもある食材です。甘みを控えたスープや雑穀として混ぜて炊くのがおすすめです

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この体質の改善に効果が期待できる漢方薬

※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。

  • 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):水分代謝を助け、体力が低下気味の方のむくみや重だるさに用いられます
  • 五苓散(ごれいさん):体内の余分な水分の巡りを整え、むくみや頭重感に用いられます

症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。

冷房むくみの体質タイプを比較してみましょう

タイプ主な特徴症状の出方養生の方向性
冷え体質タイプ(陽虚)動かす力そのものが不足している状態手足の冷えと下半身のむくみ、冷たい汗体を芯から温める
ストレス詰まりタイプ(気滞)水を運ぶ誘導役が乱れている状態顔のほてりと手足の冷え、局所的なむくみ気の巡りを促す
ためこみタイプ(湿痰)水分があふれて溜まった状態下肢の顕著なむくみと重だるさ余分な水分を排出する

冷えが力を弱め、巡りの誘導役が乱れて詰まり、結果として水分が溜まっていく。3つのタイプは、こうしたつながりで見ることもできます。

まとめ

同じ冷房むくみでも、体質によって整え方は全く逆になることがあります。冷房を我慢することでむくみ体質そのものが改善されるわけではなく、体を温める運動や食生活の見直しを一緒に行うことが大切です。

特に真夏の暑い時期に冷房を我慢するのは命の危険が高まりますし、むくみが嫌だからと喉の渇きがあるのに無理して水分摂取を控えるのも同様に危険ですので、絶対にやめてください。

体質を改善するためには、知識だけで体を管理しようとせず、体の感覚を感じることを大切にしてみてくださいね。まずはご自身のタイプを知ることから始めてみましょう。ピヨの漢方のLINEでは、約30秒でできる体質チェックをご用意しています。気になる方はぜひ試してみてください。

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ピヨ先生
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