夏でも手足が冷たい…冷えとむくみに悩む方への漢方アドバイス

むくみ
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

手足の冷えにお悩みの方から
質問をいただきましたよ

手足の冷えに悩んでいる方は多いですが、「夏でも手足が冷たい」「冬は冷えて寝つけない」というお悩みをお持ちの方もいらっしゃいます。

特にお腹やお尻まで冷えてしまい、むくみやすく太りやすい体質の場合、体の中で何が起きているのでしょうか。

今回は、そんな冷えとむくみに悩む方の漢方相談事例をご紹介します。東洋医学の視点から、冷えの根本原因と体質改善の方法をわかりやすく解説していきますね。

外見的な特徴とお悩みの症状など

今回ご相談いただいた方の基本情報は以下の通りです。

  • 色白の体質
  • 筋肉量が少ない
  • 低血圧

主な症状:
・手足の冷えがひどい(夏でも冷たい)
・お腹やお尻のあたりが冷たい
・冬は冷えで寝つけないほど
・脚がむくみやすい
・体温が低め
・太りやすい体質

どうして夏でも手足が冷えてしまうのですか?

夏でも手足が冷たいという症状は、体の根本的な問題を示しています。

色白で血圧が低いことから、東洋医学では腎陽の不足が考えられます。腎陽とは、体を温めるエネルギー源のようなものです。

このエネルギーが不足すると、体を芯から温める力が弱くなってしまいます。そのため季節に関わらず、常に冷えを感じやすくなるのです。

特にお腹やお尻といった体の中心部まで冷たく感じるのは、体を温める力が相当弱まっているサインと言えるでしょう。

むくみやすさと冷えはどう関係しているのですか?

むくみやすく肥満傾向があるのは、体の水分が上手く循環できていないことを示しています。

東洋医学では、冷えのために水の循環が滞っていると考えます。重く冷えた水分が体の下部に落ち込んでしまうのです。

末端部に停滞している水分が保冷材のようになって、さらに冷えを悪化させている可能性があります。

つまり、冷えが水の循環を悪くし、停滞した水分がまた冷えを強めるという悪循環に陥っているのですね。

ストレスも冷えに影響するのですか?

はい、ストレスも冷えに大きく影響します

ストレスが大きいと、気血が伸びやかに拡がることができません。気血とは、体を巡るエネルギーと栄養のことです。

ストレスによって気血の流れが悪くなると、余計に末端部では冷えが強まってしまいます。

心と体はつながっているので、精神的なストレスが体の冷えとして現れることもあるのです。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

この体質の方には、以下のような対策をおすすめします。

真武湯(しんぶとう)で体を芯から温めながら、末端まで温かさを届けることが基本になります。

運動も重要なポイントです。筋肉量が冷えに関係するので、少し汗ばむくらいの運動を取り入れてみましょう。

筋肉が増えると、体が熱を作る力が高まります。

生活習慣では以下の点に注意してください。

  • 体を冷やすような食べ物は避ける
  • 水分は喉の渇きに応じて飲む(飲みすぎない)
  • 定期的に体を動かす習慣をつける

水分の摂りすぎは、体内の水分停滞をさらに悪化させる可能性があります。喉が渇いた時に、適量を飲むようにしましょうね。

この体質改善に効果が期待できる漢方薬

ここでは、腎陽不足と水の循環不良を改善するための代表的な漢方薬をご紹介します。

なお、これらは今回の相談者の方に処方したものではなく、あくまでこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬です。

  • 真武湯(しんぶとう):体を芯から温めて水分代謝を改善する代表的な処方。腎陽を補い、冷えによる水の停滞を解消します。
  • 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう):腰から下の冷えと水の停滞に優れた効果を発揮。特に下半身の冷えとむくみに適しています。
  • 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう):関節の痛みを伴う冷えにも対応。体表と体内の両方を温めながら水分代謝を促進します。

ただし、症状が複雑な場合には、単独の漢方薬では十分な効果が得られないこともあります。

ピヨの漢方では、お一人お一人の体質や症状に合わせた漢方相談を行っております。複数の漢方薬を組み合わせることで、より効果的な体質改善を目指すことができますよ。

まとめ

夏でも手足が冷たく、むくみやすい体質の方は、腎陽不足と水の循環不良が根本原因である可能性が高いです。

体を芯から温める漢方薬と、筋肉をつけるための適度な運動が効果的です。また、ストレス管理も冷え改善には欠かせません。

体を冷やす食べ物を避け、水分は適量を心がけることも大切ですね。

冷えは体質改善に時間がかかりますが、適切なアプローチで着実に改善していくことができます。お一人で悩まず、専門家に相談しながら取り組んでいきましょう。

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ピヨ先生
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