【黄疸】食べ過ぎや疲れた時に悪化する方の体質の特徴と自然療法

体調不良
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

黄疸にお悩みの方から

質問をいただきましたよ。

皆さん、体調不良の原因が分からず悩んでいることはありませんか?東洋医学では、同じような症状でも人によって原因となる体質が異なると考えます。

今回は、喉の渇きや黄色い顔色に悩む30代女性の事例を通して、「湿熱体質」という特徴的な体質について詳しく解説します。

体の不調は単なる症状ではなく、あなたの体が発するSOSサインかもしれません。この記事を読めば、あなたの体質を理解するヒントが見つかるかもしれませんよ。それでは、具体的な症例を見ていきましょう。

外見的な特徴とお悩みの症状

  • 31歳の女性
  • 身長:155cm
  • 体重:51kg
  • BMI:21.23

外見的特徴

  • 顔色は黄色が強い
  • 皮膚や髪の毛は乾燥している
  • 舌先に赤みが強く、歯の痕がある
  • 舌苔の上の水分は水っぽく剥れている

主な症状

  • 黄疸のような症状
  • 食べ過ぎた時や疲れた時に症状が悪化
  • 喉の渇きを感じる
  • 手足が冷える一方でのぼせることが多い
  • 月経前に胸が張る

この方の体質はどのような特徴がありますか?

この方の体は非常に興味深い状態を示しています。上半身では熱や乾きの症状が見られます。具体的には:

  • 皮膚や髪の毛が乾燥しやすい
  • 目が疲れやすく乾燥しやすい
  • 体温は高くないが熱っぽく感じる
  • のぼせることが多い

BMIの状態や月経血の量、舌の形などから判断すると、単純な血や潤いの不足というよりも、体内にこもった熱が問題のようです。舌先の赤さがこの状態を示しています。

また、以下のような症状から気の巡りが滞っていると考えられます:

  • 手足が冷える
  • のぼせることが多い
  • 月経前に胸が張る

この気の滞りにより、体の中心部に熱がこもり、その熱が上方へと向かって停滞しているように見受けられます。

さらに興味深いのは、体内の水分バランスです:

  • 動くと汗が多く出やすい
  • 自然に汗が出る
  • 雨の日は体調が悪い
  • 顔や足がむくむ

これらの症状から、体の中には余分な水分が充満している状態であることがわかります。こもった熱がこの水分に働きかけると、**湿熱(しつねつ)**の状態になって停滞するため、次のような症状が現れます:

  • 吐き気を感じる
  • 口が苦いことが多い
  • 痒みを感じることが多い

湿熱が水分の正常な流れを妨げるため、喉の渇きを感じて余計に水分を摂取することになり、小便の回数も1日に1回程度と少なくなっています。また、湿熱が顔に影響すると顔色が黄色くなり、過剰な水分により皮膚が黒ずみやすくなることもあります。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

この方の体質改善には、気の滞りを解消し、こもった熱を冷まし、余分な水分を排出するアプローチが効果的です。

まず第一に、リラックスを心がけた運動がおすすめです。気の滞りがこもった熱を生じさせ、それが余計な水分を呼び込む原因となっているからです。

具体的には:

  • 広々とした公園などで呼吸に意識を集中しながら歩くこと
  • 足の裏に感じる地面の感覚や頬に当たる風などを意識的に感じる
  • マインドフルネスを取り入れた運動を心がける

このような意識的な運動により、普段何気なく繰り返している頭の中の考えの空回りが止まりやすくなります。それにより体の緊張がほぐれ、気の巡りが改善するでしょう。

また、喉が渇いて水を飲みたいという症状については、余分な水分が停滞している様子も見られるため、飲み方に工夫が必要です。熱中症の季節以外では:

  • 少量の水を飲んでから様子を見る
  • それでも喉が渇いていたら、また少量飲む
  • 喉の状態を確認しながら水分摂取量を調整する

これにより、体内の余分な水分を増やすことなく、適切な水分補給ができるようになります。

湿熱体質の改善に効果が期待できる漢方薬

湿熱体質の改善には、以下のような漢方薬が一般的に用いられます。ただし、これらは一般的な湿熱体質の改善に効果が期待できる漢方薬であり、個人の症状に合わせた処方ではありません。

  • 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう):体内の熱を冷まし、便秘や口の渇き、のぼせなどの症状を和らげる効果があります。
  • 茵陳蒿湯(いんちんこうとう):湿熱による黄疸や皮膚の黄色みを改善し、利尿作用で余分な水分を排出します。
  • 茵蔯五苓散(いんちんごれいさん):水分代謝を整えこもった熱を冷まし、むくみや頭痛、めまいなどの症状を改善する効果があります。

症状が複雑な場合には、単独の漢方薬では効果が十分に得られないことがあります。当店では漢方相談も行っていますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

今回ご紹介した31歳女性の事例は、典型的な湿熱体質の特徴を示しています。気の滞りによって熱がこもり、それが体内の水分バランスを崩すという悪循環が生じているのです。

このような体質の改善には:

  1. リラックスを心がけた意識的な運動で気の流れを改善する
  2. 水分摂取の方法を工夫して余分な水分を増やさない
  3. 必要に応じて湿熱を改善する漢方薬を取り入れる

これらのアプローチを総合的に取り入れることで、徐々に体質改善が期待できます。自分の体質を知り、それに合った生活習慣を取り入れることが、健康への第一歩です。

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ピヨ先生
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