肩こりと首の痛みが右側だけに起きる理由

関節の痛み
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

肩と首の痛みにお困りの方から

質問をいただきましたよ。

「湿布や痛み止めを使っているのに、なかなか良くならない右肩と首の痛み…」こんなお悩みを抱えていませんか?検査では内臓に異常がないのに、不快な痛みが続くのはとても辛いものです。

実は東洋医学の観点から見ると、このような症状には体内の「気」や「水」のバランスが関係していることがあります。今回は右側に限定された肩と首の痛みについて、その原因と東洋医学的なアプローチをご紹介します。

なぜ右側だけが痛むのでしょうか?

東洋医学では、体の右側は「お腹で吸収したものを上へと運び上げる経路」と考えられています。また、痛みは気血の流れが何かによって阻害されているときに起こるとされています。

内臓などに異常がない場合、何らかの原因によって「モノ」が右側で充満し、それにより気血の流れが阻害されて肩や首の痛みとして表れている可能性があります。

右側に限定された痛みには、主に以下のような原因が考えられます:

  1. ストレスによる気の滞り:ストレスなどで気が滞り、気の上昇が強すぎてしまうために押し上げるような状態になる
  2. 体内の水分バランスの乱れ:体の中に余分な水分が充満し、上昇する流れに水が巻き込まれて充満に加担している
  3. 潤いの不足:体内の潤いが不足することで気が滞り、上昇しやすくなっている

これらの要因が単独または複合的に影響し、右側の肩と首に痛みを引き起こしていることが考えられます。

どうすれば改善できるのでしょうか?

原因によって適切な対処法が異なります。東洋医学的なアプローチでは、それぞれの体質や状態に合わせた対処が重要です。

  1. ストレスによる気の滞りが原因の場合:気の滞りを解消する漢方薬を服用する
  2. 体内の水分充満が原因の場合:水の巡りを良くする漢方薬を服用する
  3. 潤いの不足が原因の場合:潤いを補充する漢方薬を服用する

場合によっては、これらを組み合わせて使用する必要があることもあります。

また、肩の痛みには別の視点も大切です。肩関節が軽く前方にズレているために痛みが生じていることもあります。このような場合は、専門の指圧師やマッサージ師に矯正してもらうことで症状が緩和することがあります。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

右側の肩と首の痛みに悩むこの方には、以下の自然療法がおすすめです:

  1. 温熱療法:患部を温めることで血行を促進し、気の流れを改善します。蒸しタオルや温かいシャワー、入浴などが効果的です。
  2. ツボ押し:肩井(けんせい)や肩髃(けんぐう)などのツボを優しく押すことで、気の流れを促進します。1日3回、各ツボ30秒程度押してみましょう。
  3. 呼吸法:深い腹式呼吸を行うことで、ストレスを軽減し気の流れを整えます。朝晩5分程度、意識的に行うと良いでしょう。
  4. 肩甲骨ストレッチ:肩甲骨を動かすストレッチを行い、凝り固まった筋肉をほぐします。無理のない範囲で行いましょう。
  5. 水分バランスの調整:適切な水分摂取と、利尿効果のあるハーブティー(たんぽぽ茶など)の飲用が効果的です。

右側の肩と首の痛みに効果が期待できる漢方薬

このような右側の肩と首の痛みに効果が期待できる漢方薬には以下のようなものがあります。ただし、これらは特定の体質改善に効果が期待できる一般的な漢方薬であり、個人の症状に合わせた処方ではないことをご理解ください。

  • 葛根湯(かっこんとう):肩こりや首筋のこわばりを緩和し、気の流れを改善する働きがあります。特に風邪の初期症状と共に現れる肩こりに効果的です。
  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):ストレスによる気の滞りを解消し、イライラや不安感と共に現れる肩こりに効果があります。
  • 五苓散(ごれいさん):体内の余分な水分を排出し、水の巡りを良くする効果があります。むくみを伴う肩こりに適しています。

症状が複雑な場合には、単独の漢方薬では効果が現れにくいことがあります。当店では漢方相談も行っておりますので、症状に合わせた適切な漢方薬をご提案させていただきます。

まとめ

右側の肩と首の痛みは、東洋医学的に見ると気血の流れの阻害や水分バランスの乱れが原因となっていることが多いです。痛み止めや湿布だけでは根本的な解決にならないケースもあります。

自分の体質や症状に合わせた漢方薬の選択や、日常的なセルフケアを組み合わせることで、症状の改善が期待できます。長引く痛みにお悩みの場合は、東洋医学の専門家に相談してみることをおすすめします。

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ピヨ先生
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