【体質改善】不眠症の原因と対策〜寒暖差や仕事ストレスで悪化するケース〜

不眠
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

不眠にお悩みの方から
質問をいただきましたよ

眠りたいのに眠れない…そんな不眠の悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?

特に季節の変わり目の寒暖差が激しい時期や、仕事が立て込んでストレスが溜まっている時期に症状が悪化する方も少なくありません。

睡眠薬に頼らず、体質から改善したいと考えている方のために、今回は実際の相談事例をもとに、不眠症の体質的な原因と自然療法による改善方法をご紹介します。

今回の相談者様の特徴とお悩みの症状

今回ご相談いただいたのは、不眠症に悩む27歳の女性です。まずは外見的な特徴と主な症状を見ていきましょう。

外見的な特徴とお悩みの症状

  • 27歳女性
  • 身長:162cm
  • 体重:45kg
  • BMI:17.15

主な症状:

  • 眠れない(寝付きが悪い)
  • 寒暖差が激しい時期に悪化
  • 仕事が立て込み、終わらない時に悪化

外見上の特徴として、赤ら顔で、皮膚や髪の毛が乾燥しやすい傾向があります。舌の状態は、苔は少ないものの水っぽくべたっとした状態とのことです。

自身でもハーブティーを飲むなど、ストレスを溜めない工夫をされているそうですが、症状が改善しきれないとのことでした。

不眠になる原因とは?

まずは不眠が起こるメカニズムについて説明します。

睡眠に入るためには、身体の潤いによって興奮した脳が穏やかな状態に落ち着くことが必要です。例えば、明日大事な予定がある前日など、体も心も興奮していると、脳の興奮が鎮まらずに寝付けなくなります。

不眠の主な原因としては以下が考えられます:

  1. 脳の興奮が強まっている:体や心の緊張により、脳が興奮状態のまま鎮静化しない
  2. お腹の働きが弱っている:脳を穏やかにする潤いとなる血液を作れない
  3. 脳へ潤いを届ける働きが阻害されている:何らかの原因で脳に必要な潤いが届かない

特に3つ目のケースでは、お腹の働きが弱くて食べ物を上手く吸収・運搬できなかったり、ストレスで気の巡りが悪くなると、お腹の中に余分な水分が停滞するようになります。これが脳への潤い供給を妨げ、不眠を引き起こすのです。

この方の体質の特徴は?

この方の症状を分析すると、体の上下で水分バランスが崩れている状態が見られます。

体の上部:皮膚乾燥、髪の毛乾燥、目の疲れ・乾燥、唇の乾燥など、乾きの症状が目立ちます。

体の中・下部:口が粘る、雨の日は体調が悪い、胃の中でチャポチャポ音がする、足に浮腫みがあるなど、水分が充満している状態です。

また、食べると腹が張る、胃がもたれる、ゲップやガスが出ると楽になるなど、腸管の動きが滞っている様子が見られます。

これらの症状から考えられるのは:

  1. 気の滞り:ストレスなどが原因で気の巡りが悪くなっている
  2. 水分の停滞:体内の水分が適切に循環せず、お腹に停滞している
  3. 上下の分断:体の上部は乾燥・熱が過剰、下部は水分が停滞・冷え

このような状態では、脳を穏やかにする潤いが届かなくなり、不眠が起こるのです。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

この方の体質を踏まえると、以下の自然療法がおすすめです:

1. 水分摂取の見直し

お腹に余分な水分が停滞しているため、水分の摂り方を工夫しましょう。

  • 喉が渇いてから少しずつ飲む
  • 真夏以外は、一度に大量に飲まない
  • ハーブティーも飲みすぎないよう注意する

2. 食事の見直し

食欲がないのに時間で食べる習慣があると、お腹に余分な水分が停滞する原因になります。

  • 空腹感を意識して食事をする
  • 無理して食べない
  • 消化の良い食材を選ぶ

3. 適度な運動の導入

軽めの運動を取り入れることで、ストレス解消になり、体内の巡りも良くなります。ウォーキングやストレッチなど、自分に合った運動を続けてみましょう。

この体質改善に効果が期待できる漢方薬

この体質の方には、気の滞りを改善し、水分代謝を整える漢方薬が効果的です。ただし、これらはあくまで一般的な漢方薬であり、個人の症状によっては効果が異なる場合があります。

  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):気の滞りを改善し、精神を安定させる効果があります。イライラや不眠に悩む方に適しています。
  • 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう):水分代謝を改善し、めまいや頭痛、不眠などの症状に効果が期待できます。
  • 加味逍遙散(かみしょうようさん):女性ホルモンのバランスを整え、イライラや不眠、肩こりなどに効果があります。

症状が複雑な場合には、単独の漢方薬では効果が十分に得られないことがあります。ピヨの漢方では、あなたの体質と症状に合わせた漢方相談を行っていますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

不眠の原因は、体質的な問題から来ていることが多くあります。特に今回のケースでは、気の滞りによる水分バランスの乱れが根本的な原因と考えられました。

この方の場合:

  1. ストレスによる気の滞り
  2. お腹への水分停滞
  3. 体の上下での水分・熱の分断

これらの問題が複合的に作用して不眠が生じていると考えられます。

自然療法としては:

  • 水分摂取の見直し
  • 食事習慣の改善
  • 適度な運動の取り入れ

これらを継続的に行うことで、体質改善が期待できます。

不眠でお悩みの方は、自分の体質を理解し、根本から改善することが大切です。一時的な対症療法ではなく、体質改善を目指しましょう。

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