朝からだるくてイライラ、11時頃に普通に戻る理由

体調不良
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

朝のだるさにお困りの方から

質問をいただきましたよ。

朝起きてから数時間、体がだるくて気持ちが乗らない…そんな経験はありませんか?特に午前中のだるさは多くの方が抱える悩みです。朝は一日の始まりとして大切な時間なのに、だるさやイライラに悩まされては快適な毎日を送ることができませんよね。

今回は、特に「午前中だけだるくて、11時頃になると元気になる」という特徴的な症状の原因と改善法について、東洋医学の観点から詳しく解説していきます。単なる「朝が苦手」という以上に、体質的な問題が隠れているかもしれません。

外見的な特徴とお悩みの症状

  • 朝がだるい
  • 11時くらいまで気持ちが乗らない
  • 朝から騒いでいる人の声を聞くとイライラする
  • 11時を過ぎると普通に戻る

朝はなぜだるくなるの?

東洋医学では、人間の体内には「気」というエネルギーが流れていると考えます。この気は午前中から午後にかけて少しずつ勢いを増していくという特性があります。

朝はまだ気の勢いが充実していない時間帯です。この時間帯に気の動きを邪魔するものがあると、エネルギーの巡りが妨げられてしまいます。動き始めの時点で「足かせ」になってしまうと、気は正しく巡ることができなくなるのです。

エネルギーである気が体の隅々まで届かなければ、当然ながら疲れやだるさを感じるようになります。これが朝のだるさの正体といえるでしょう。

11時になると元気になるのはなぜ?

ここで注目したいのは、11時頃になると普通に戻るという点です。これはどういう意味を持つのでしょうか?

もし単純に「気の不足」が原因であれば、活動を続けるほどにエネルギーは消耗していき、だるさは改善するどころかむしろ悪化するはずです。しかし、午前中だけだるくて午後には回復するというパターンは、純粋な気の不足ではない可能性を示しています。

さらに、「朝から騒いでいる人の声を聞くとイライラして舌打ちしそうになる」という症状も重要なヒントです。これはストレスなどによって気の巡りに乱れがある状態を示唆しています。気が強い勢いで体内にこもっていて、一日の活動開始時に影響が現れやすくなっているのかもしれません。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

生活習慣の改善

以下の生活習慣の改善が大切です:

  1. 適度な運動を心がける: 気の巡りをよくするために、ウォーキングやストレッチなど無理のない範囲で体を動かしましょう
  2. 十分な睡眠をとる: 寝不足が続くと気の不足だけでなく、気の巡りの悪化にもつながります
  3. 眠りが浅くても体を休ませる: 質の良い睡眠が難しい場合でも、早めに就寝して時間をたっぷり確保しましょう
  4. 朝のリラックスタイムを作る: 急いで準備するのではなく、少し早起きして自分のペースで朝を過ごす時間を作りましょう
  5. 深呼吸やゆっくりとしたストレッチ: 朝起きてすぐに5分程度の深呼吸やストレッチで気の流れを促進することができます

漢方薬による気の巡り改善

この症状は、気の巡りの乱れが原因と考えられます。以下は気の巡りを整えるのに効果が期待できる漢方薬です:

  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう): イライラや不眠、精神不安などを伴う気の巡りの乱れに効果的
  • 加味逍遙散(かみしょうようさん): ストレスによる気の巡りの乱れ、特に女性に多い症状に対応
  • 香蘇散(こうそさん): 気の巡りを促進し、だるさや気分の落ち込みを改善

※これらの漢方薬は気の巡りの乱れに対して一般的に効果が期待できるものですが、症状が複雑な場合には単独では効果が現れにくいこともあります。当店では漢方相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ:朝のだるさを克服して快適な一日を

朝のだるさやイライラは、単なる「朝が苦手」というだけでなく、気の巡りの乱れというエネルギーの流れの問題が影響している可能性があります。特に11時頃になると回復するという症状は、この気の巡りの乱れを示す典型的なサインです。

気の巡りを整える漢方薬の活用と、適度な運動や十分な睡眠といった生活習慣の改善を組み合わせることで、朝のだるさやイライラを軽減し、より快適な毎日を送ることができるでしょう。

体質改善は一朝一夕ではいきませんが、少しずつ生活習慣を見直し、自分の体調と向き合うことで、朝も元気に過ごせるようになります。ぜひ今日から実践してみてくださいね。

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ピヨ先生
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