
こんにちは
どうなさいましたか?

むずむず脚症候群にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
夜中に足がムズムズして眠れない、そんな辛い症状にお悩みの方は少なくありません。特に漢方薬を試してみたものの、期待していた効果が得られず、かえって症状が悪化してしまったという経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
今回は、六味丸や甘麦大棗湯を服用して症状が悪化してしまった方の事例を通じて、なぜこのような現象が起こるのか、そしてどのような改善法が効果的なのかについて詳しく解説していきます。
あなたの体質に合った適切なアプローチを見つけるヒントになれば幸いです。
なぜ足がムズムズするの?その根本原因とは
ムズムズ足にお悩みの方から、興味深いご相談をいただきました。六味丸を服用したところ便秘や頻尿がひどくなってしまい、さらに以前甘麦大棗湯を飲んでいた時には足のムズムズ感や火照りが強くなったとのことです。
足のムズムズは血流の悪さが原因として考えられます。血液の流れが滞ると神経が刺激されて不快感が生じるからです。
つまり、足のムズムズ症状を改善するには:
- 血液循環を良くすること
- 神経の刺激を和らげること
- 体全体のバランスを整えること
これらのアプローチが重要になってくるのです。
六味丸で頻尿になってしまうのはなぜ?
六味丸には体に潤いを補充する働きがあります。しかし、この方の体質ではもともと体の中に余分な水分が溜まっていた可能性があります。
そこに六味丸で潤いを補充することで、さらに水分が増えて頻尿になったのかもしれません。これは体質と漢方薬の性質が合わなかった典型的な例と言えるでしょう。
漢方薬は「良薬」であっても、体質に合わなければ逆効果になることがあるのです。
甘麦大棗湯で足の火照りが強くなる理由は?
甘麦大棗湯についても同じことが言えます。甘麦大棗湯はお腹を中心に水分を補充する働きがあります。
お腹に余分な水分が充満すると、身体の中心部で血流を邪魔してしまい流れがスムーズでなくなります。その結果、身体の上下で流れを妨げてしまうのです。
具体的には:
- 体の上部では:体を冷やすための潤いが届かなくなり、火照りという症状が現れる
- 身体の下部では:足にムズムズとした不快感が生じる
このように、水分代謝のバランスが崩れることで、かえって症状が悪化してしまうことがあるのです。
ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい
体内の水分バランスを整えることが最も大切です。
基本的な改善アプローチ
以下の方法を組み合わせて実践してみましょう:
- 軽い運動で血流を促進する
- 水分の摂取量を調整する
- 気血の巡りを改善する食べ物を上手に取り入れる
- 足のマッサージやストレッチで血流を改善する
これらは日常生活の中で無理なく続けられる方法ですね。
効果的なツボ押し療法
ムズムズ足の症状を和らげるために、効果的なツボを3つご紹介します。
1. 湧泉(ゆうせん) 足の指を曲げたときに、足裏の一番へこんでいる部分にあります。このツボは、疲れや不眠、ストレスに効く**「万能ツボ」**と呼ばれています。
2. 三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの一番高いところから、指4本分上の位置にあります。血行を良くして、体の巡りを改善する効果が期待できます。
3. 太衝(たいしょう) 足の甲にあり、親指と人差し指の骨の間のくぼみに位置しています。ストレスや頭痛、のぼせなどの症状にも効果的です。
ツボ押しのポイント
これらのツボは、毎日数分間ゆっくりと押すことが大切です。血行が良くなり、自律神経の乱れも整いやすくなります。継続して行うことで、ムズムズ足の症状緩和が期待できますよ。
この体質改善に効果が期待できる漢方薬
水分代謝の乱れによるムズムズ足症状の改善に効果が期待できる漢方薬をご紹介します。ただし、これらは一般的にこの体質の改善に用いられる漢方薬であり、個人の症状や体質によって適応は異なります。
- 五苓散(ごれいさん):体内の水分代謝を調整し、余分な水分を排出する効果が期待できる漢方薬です
- 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):めまいや動悸を伴う水分代謝の乱れに用いられ、血流改善にも効果が期待できます
- 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう):胃腸の水分代謝を改善し、頭部の症状緩和にも使われる漢方薬です
症状が複雑な場合には、単独の漢方薬では効果がない場合があります。当店のピヨの漢方では、お客様一人ひとりの体質や症状に合わせた漢方相談を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
ムズムズ足の症状は、単純に「この漢方薬を飲めば治る」というものではありません。体質を正しく理解し、適切なアプローチを選ぶことが改善への近道です。
今回ご紹介した自然療法やツボ押しは、副作用の心配が少なく、日常生活に取り入れやすい方法です。まずはこれらの方法を試してみて、症状の変化を観察してみてください。
もし症状が改善されない場合や、より専門的なアドバイスが必要な場合は、漢方の専門家にご相談されることをおすすめします。あなたの体質に合った最適な改善法がきっと見つかるはずです。
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