こんにちは、皆さん!今日は日本の食卓に昔から親しまれてきた「サバ」についてお話しします。縄文時代から日本人に愛されてきたこの青魚は、実は優れた薬効を持つ「食の薬」とも言えるんです。
サバは日本近海から地中海まで世界中の海に生息する青魚の一種です。日本では縄文時代の遺跡からサバの骨が出土しており、古代から私たちの食生活に根付いていたことがわかっています。
平安時代の文献にもサバに関する記述が見られるほど、歴史の長い食材なんですよ。
手軽に入手できて、栄養満点のサバについて、その歴史から現代の活用法まで、詳しくご紹介していきましょう。
サバにはどんな薬効があるの?
サバには様々な健康効果があり、東洋医学的にも現代栄養学的にも高く評価されています。
性味・帰経(漢方医学的な性質)
- 性味:平、甘
- 帰経:胃・肺
サバの旬は一般的に秋から冬にかけてとされています。この時期のサバは脂がのって、より美味しく栄養価も高くなります。
東洋医学的な効能
- 肺を補い、脾(消化器系)を健やかにする
- 慢性の咳に効果的
- 食欲不振の改善
- むくみの軽減
- 腹部・四肢の脹満感の緩和
現代栄養学的な効能
- 高タンパク質でエネルギー補給に最適
- DHAやEPA(オメガ3脂肪酸)が豊富
- 動脈硬化や高血圧の予防に効果的
- がん予防に役立つ栄養素を含有
- 脳機能の向上をサポート
- イライラした気分の解消効果
- 抗血栓作用によって血液をサラサラに
- コレステロール値を下げる働き
特にサバに含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)には抗血栓作用があり、血液をサラサラにして循環を良くする効果があります。また、DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳の働きを助け、認知機能の維持・向上に役立ちます。
疲れやすい方や食欲不振の方には特におすすめの食材と言えるでしょう。
サバの活用法を教えてください
サバは世界各地で様々な調理法で親しまれています。その代表的な調理法と、現代の忙しい生活に合わせた便利な食べ方をご紹介します。
伝統的な調理法
- サバの塩焼き(日本)
- シンプルに塩を振って焼くだけで、サバの旨味が引き立ちます
- 脂ののったサバは焼くことで香ばしさが増し、ご飯との相性抜群です
- サバの味噌煮(日本)
- 味噌、砂糖、酒などで煮込む日本の家庭料理の定番
- 味噌のコクとサバの脂が絶妙に調和します
- 冷めても美味しいため、お弁当のおかずとしても人気です
- サバの押し寿司(日本・関西地方)
- 酢で締めたサバを酢飯と共に型に押し固めた郷土料理
- 保存性が高く、祭りや祝いの席での伝統食として重宝されています
- サバの燻製(ヨーロッパ)
- 保存食として発展した調理法
- パンやサラダの具材として広く利用されています
サバ缶の活用
- 手軽で栄養価の高い食品として注目されています
- サラダやパスタ、炊き込みご飯など多様な料理に応用できます
- 忙しい日の救世主として常備しておくと便利です
これらの調味料はサバの薬効を引き出し、相乗効果を発揮します。特に味噌との組み合わせは、日本の知恵が詰まった健康的な食べ方と言えるでしょう。
サバを食べる際の注意点はありますか?
サバは多くの健康効果がある一方で、いくつか注意すべき点もあります。
注意点
- 鮮度に十分注意する(新鮮でないサバはヒスタミンが増加し、アレルギー症状を引き起こすことがあります)
- 体質によってはアレルギー反応を起こす可能性がある
- 調理前に塩をふってしばらく置き、出てきた水分を拭き取ることで臭みを軽減できます
- 新鮮なサバは冷蔵庫で保存し、早めに消費することが望ましいです
サバの栄養と健康効果まとめ
サバは日本人の食卓に古くから親しまれてきた、栄養価の高い優れた食材です。
主な健康効果
- 豊富なタンパク質による体力増強効果
- EPAやDHAによる血液サラサラ効果と脳機能向上
- 胃腸の働きを活性化し、消化吸収をサポート
- 血行促進によるむくみ改善
- イライラした気分の緩和
- 記憶力向上と認知機能のサポート
サバは単なる食材ではなく、私たちの健康を支える「食の薬」とも言えるでしょう。今日からぜひ、意識的にサバを食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか?季節によって変わる脂の乗り具合も楽しみながら、様々な調理法で旬のサバを味わってみてください。
参考文献

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