半夏厚朴湯や呉茱萸湯を飲むと頭痛になる理由

頭痛
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

頭痛にお困りの方から
質問をいただきましたよ。

漢方薬は体質や症状に合わせて選ぶことで、さまざまな不調を改善してくれる心強い味方です。しかし、自分の体質に合わない漢方薬を服用すると、かえって症状が悪化することもあります。特に頭痛やのぼせといった不快な症状が出てしまうケースも少なくありません。

今回は、半夏厚朴湯や呉茱萸湯を服用した際に頭痛が起こるメカニズムと、その対処法について詳しく解説します。お悩みの方の体質を理解し、適切な漢方薬の選び方や生活習慣の改善方法をご紹介しましょう。

半夏厚朴湯で頭痛が起きるのはなぜ?

半夏厚朴湯は気の滞り(気や体の巡りが悪くなった状態)を解消しながら、体内の余分な水分を取り除く効果があります。しかし、もともと体に熱や乾きがある方が半夏厚朴湯を服用すると、思わぬ副作用が現れることがあるのです。

半夏厚朴湯の作用によって体の乾きがさらに強まり、熱を煽ってしまうことがあります。その結果、頭部に熱や乾きが過剰に集中してしまい、頭痛を引き起こすことがあるのです。

つまり、もともとの体質と漢方薬の作用が合わないことで、かえって不調を招いてしまうことがあるのです。

呉茱萸湯でものぼせや頭痛が起こるのはなぜ?

呉茱萸湯は一般的に頭痛に効く漢方薬として知られていますが、こちらも体質によっては逆効果になることがあります。呉茱萸湯の主な働きは以下の通りです:

  • お腹の働きを応援する
  • 体を温める
  • 気の巡りに勢いをつける
  • 上部の熱を引き降ろす

本来、呉茱萸湯は「冷えによって気が滞り、頼りなく上昇した熱が頭部で充満して起こる頭痛」に対して用いられます。体を温めることで、頭に集まった熱を引き降ろす効果が期待できるのです。

しかし、もともと冷えがない方や、乾きの症状が強い方の場合は注意が必要です。このような体質の方が呉茱萸湯を服用すると、熱を引き降ろす効果よりも、体の熱をさらに煽る作用が強く出てしまいます。その結果、熱が頭部に充満し、のぼせやほてり、頭痛といった症状が現れることがあるのです。

外見的な特徴とお悩みの症状

お悩みの方の症状をまとめると:

  • 半夏厚朴湯を飲むと必ず頭痛を起こすようになった
  • 呉茱萸湯も最初は効いたが、だんだん頭痛が起きるようになった
  • のぼせるような感じがする
  • 顔がほてる
  • 頭痛がする

どうしたら良いの?

お悩みの症状には、体質に合った漢方薬の選択と生活習慣の改善が重要です。まずは体質に合った漢方薬を選ぶことから始めましょう。

おすすめの漢方薬

乾きや熱の偏りがある体質に効果が期待できる漢方薬をいくつかご紹介します:

  • 釣藤散(ちょうとうさん):体内の余分な水を追い払い上部の熱を冷まし、騒ぎを抑える効果があります。熱のぼせやほてり、イライラなどの症状がある方に適しています。
  • 竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう):上半身の熱を冷まし、のどの渇きを潤す効果があります。のぼせや頭痛、口の渇きなどがある方におすすめです。
  • 加味逍遙散(かみしょうようさん):気の巡りを良くし、イライラを鎮める効果があります。ストレスによる頭痛や不眠、のぼせなどに効果的です。

※これらの漢方薬は特定の体質改善に効果が期待できるものであり、個人の症状や体質によっては単独では効果がない場合もあります。複雑な症状の場合は、当店での漢方相談をご利用ください。

生活習慣の改善

漢方薬と併せて、以下の生活習慣の改善も心がけてみましょう:

  1. 適度な運動を定期的に行い、体内の熱を巡らせる
  2. 早めの就寝と十分な睡眠時間の確保
  3. ストレスを溜めないようリラックスする時間を作る
  4. 冷たい飲食物の摂取を控え、体を冷やさないようにする

まとめ

半夏厚朴湯や呉茱萸湯で頭痛が起こるのは、体質との相性が関係しています。乾きや熱の偏りがある体質の方は、これらの漢方薬によって症状が悪化する可能性があります。

体質改善のためには、乾きがあるなら潤いを補充する漢方薬を、気の滞りがあるなら気を巡らせる漢方薬を、熱の過剰さがあるなら熱を冷ます漢方薬を選ぶことが大切です。

また、規則正しい生活習慣と適度な運動を心がけることで、体内の熱の巡りを改善し、頭痛などの不快な症状を軽減することができます。

自分の体質に合った漢方薬を見つけることが難しい場合は、ぜひ専門家による漢方相談をご利用ください。一人ひとりの体質や症状に合わせた最適な漢方薬をご提案いたします。

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ピヨ先生
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