
こんにちは
どうなさいましたか?

夕方からの疲れや
イライラにお困りの方から
質問をいただきましたよ。
皆さん、こんな経験はありませんか?朝は元気に一日をスタートしたのに、夕方になると急に疲れが押し寄せ、何となくイライラしてしまう…。実はこれ、単なる疲労ではなく、東洋医学的に見ると「潤い不足」が原因かもしれません。
今回は、多くの方が抱える「夕方からの疲れとイライラ」について、東洋医学の視点から原因と対策をご紹介します。日常生活の小さな変化で、夕方からも穏やかに過ごせる体質改善を目指しましょう。
外見的な特徴とお悩みの症状
- 夕方頃から疲れを感じる
- 理由なくイライラしてくる
- テンションが下がる
- 疲労感があり運動ができない
夕方になると疲れてイライラするのはなぜ?
東洋医学では、夕方から夜にかけては本来、陽の力が衰えて陰の力が強まる時間帯です。これは自然な体のリズムなのですが、問題は体内の「潤い」が不足している場合です。
昼間の活動によって体力を消耗し、燃料としての潤いが足りなくなると、夕方になると極端な疲れを感じるようになります。さらに、この潤い不足によって体内に相対的な熱が過剰になると、精神活動を調整する「心気(しんき)」が穏やかさを保てなくなります。
その結果、イライラした感情が表面化しやすくなるのです。このようなサイクルが続くと、夕方になるたびに疲労感とイライラが現れる体質パターンが定着してしまいます。
ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい
生活習慣の改善ポイント
潤い不足による夕方の疲れとイライラを改善するには、日常生活からのアプローチも重要です。
- 過労を避ける: 体力の消耗を最小限に抑えましょう
- 夜更かしを控える: 深夜の活動は体の陰液を消耗します
- 質の良い睡眠を確保する: できるだけ早めに就寝し、十分な睡眠時間を確保しましょう
- 水分補給を意識する: 潤いを内側から補充するため、温かい白湯などがおすすめです
- リラックスタイムを設ける: 特に夕方前後に短い休息を取り入れてみてください
生活リズムを整えることで、体内の潤いのバランスが徐々に改善され、夕方のイライラ感も軽減していくでしょう。
漢方薬による対策
潤い不足を改善するための漢方薬としては、以下のようなものが挙げられます:
- 六味丸(ろくみがん): 腎陰虚(じんいんきょ)を改善し、体の根本的な潤いを補うのに効果的です。
- 知柏地黄丸(ちばくじおうがん): 上部の熱を冷まし、深い部分の潤いを整える漢方薬です。
- 滋陰降火湯(じいんこうかとう): 陰液を補い、余分な熱を冷まして心身のバランスを整えます。
※これらは特定の潤い不足改善に期待できる一般的な漢方薬の紹介です。症状が複雑な場合は単独では効果が得られないこともあります。当店では個人の体質に合わせた漢方相談も行っておりますので、お気軽にご相談ください
まとめ
夕方になると訳もなく疲れてイライラするという症状は、東洋医学的に見ると体内の潤い不足が主な原因と考えられます。昼間の活動による消耗と潤いの不足が、夕方以降の心身の不調につながっているのです。
改善には、潤いを補う漢方薬の活用と、過労や夜更かしを避けた規則正しい生活習慣が効果的です。特に睡眠の質と量を確保することは、体の潤いを回復させる最も基本的で重要なポイントになります。
一朝一夕で改善するものではありませんが、日々の小さな積み重ねが体質改善につながります。ぜひ今日から、ご自身の生活習慣を見直してみてくださいね。
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