夜間や生理前になると陰部が痒くなる方の体質の特徴と自然療法

皮膚の悩み
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

陰部の痒みにお悩みの方から

質問をいただきましたよ。

皆さんは夜になると特定の症状が悪化した経験はありませんか?今回は、夜間の陰部の痒みに悩む方の体質分析と、自然療法による改善方法についてご紹介します。水滞留体質と気の巡りの関係を理解することで、根本的な体質改善を目指しましょう。

外見的な特徴とお悩みの症状

  • 38歳・女性
  • 167cm
  • 70kg
  • BMI:25.1

主な症状:

  • 皮膚や髪の毛の乾燥
  • 舌の裏が太く膨らんでいる
  • 夜間の陰部の痒み(生理前に悪化)
  • 夜になると喉が渇く
  • イライラしやすく怒りっぽい
  • 湿疹ができやすい
  • 全身の倦怠感や無力感
  • 腰痛がある

なぜ夜になると陰部の痒みが悪化するのでしょうか?

この方の症状を見ていくと、水の巡りが悪く、体内で停滞している状態であることがわかります。BMIの数値や体のむくみ具合から、水分が体内に充満しているものの、その水分が適切に循環していないようです。

東洋医学的に見ると、水を動かす力に負担がかかっているため、必要な潤いを上部へと持ち上げられず、下部に停滞している状態です。そのため、皮膚や髪の毛は乾燥しているのに、体内では水分が過剰に溜まるという一見矛盾した状態になっています。

特に夜間になると、陰の力が強まり陽の力が弱くなるため、さらに水の動きが悪くなります。そのため喉を潤すことができず、夜に喉が渇くという症状があらわれるのです。

生理前に症状が悪化するのはなぜ?

生理前になると、体は全身の気血(きけつ:東洋医学で気と血の流れを意味します)を下半身へと集中させようとします。この時期は体の下部では普段よりも血液やエネルギーが充満する傾向にあります。

また、この方は「気の滞り」も見られます。イライラしやすい、怒りっぽい、倦怠感があるといった症状は、気の巡りが順調でないことを示しています。気の流れは血液や水分の運搬を導く重要な役割を担っているのです。

モノが充満して流れが悪いところに、さらに気の滞りが加わると、ますます体内の流れがギクシャクしてしまい、陰部の痒みという形で症状があらわれていると考えられます。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

この方の場合、二つの重要なポイントがあります:水分の摂り取り方の工夫適度な運動です。

水分摂取の工夫

体内の水分バランスを整えるためには、水分の摂り方にも注意が必要です。「雨の日は体調が悪い」「胃の中でチャポチャポ音がする」「頭が重く感じる」といった症状は、体内の水分が停滞している証拠です。

熱中症の季節以外は、喉が渇いてから水分を取る場合でも、一度にたくさん飲むのではなく、少しずつ様子を見ながら飲むことをおすすめします。

適度な運動の習慣化

水の巡りを良くするためには、体を動かすことが非常に効果的です。また、気の滞りを改善するためにも運動は大切です。

特におすすめなのは、近所を軽く汗ばむくらいの散歩を日課にすることです。無理のない範囲で続けることで、水の巡りも気の巡りも徐々に改善していきます。運動不足を感じている方は、ぜひ試してみてください。

水滞留体質に効果が期待できる漢方薬

この症状に関連する漢方薬としては、以下のようなものが挙げられます:

  • 五苓散(ごれいさん):水分代謝を改善し、むくみやめまい、頭痛などに効果が期待できます
  • 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう):水分代謝を促進し、冷えや胃部の不快感を改善します
  • 猪苓湯(ちょれいとう):利尿作用があり、下半身のむくみや泌尿器系のトラブルに効果的です

ただし、これらは一般的な水滞留体質の改善に効果が期待できる漢方薬であり、症状が複雑な場合には単独では効果が現れにくいことがあります。当店では漢方相談も行っておりますので、個々の症状に合わせた処方をご希望の方はご相談ください。

まとめ

夜間の陰部の痒みに悩む方の場合、体内の水分バランスの乱れと気の滞りが大きな原因となっています。水分の取り方を工夫し、適度な運動を取り入れることで、体質改善を目指しましょう。

特に夜間や生理前に症状が悪化する場合は、水と気の流れに注目した対策が効果的です。日常生活の中で無理なく続けられる小さな習慣の積み重ねが、長期的な体質改善につながります。

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ピヨ先生
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