
こんにちは
どうなさいましたか?

潤いを補充する漢方とは
どんな漢方でしょうかという
質問をいただきましたよ。
皆さんは日々の生活の中で、肌の乾燥や寝つきの悪さなどを感じることはありませんか?実はこれらの症状、東洋医学では「津液の不足」が原因かもしれません。
津液とは東洋医学における重要な概念で、私たちの体を潤す役割を担っています。今回は、この津液について詳しく解説し、不足したときの対処法をご紹介します。
津液とは?体を潤す大切な成分について
「潤いを補充する漢方ってなんですか?」
東洋医学では、体の潤いを「津液」と呼びます。この津液は雨が降り注ぐように体の上部から下部へと向かって、全身を潤しながら巡っていきます。
津液の役割は大きく分けて2つあります。
- 体の構造物を作る材料となる
- 活動の行き過ぎを制御する冷却水としての働き
つまり、津液は私たちが健康な体を維持するために欠かせない成分なのです。
津液が不足するとどうなる?
津液が不足すると、体はさまざまな形で乾燥の症状を表します。
主な症状:
- 皮膚や髪の毛が乾燥してパサパサになる
- 体が痩せてかさかさした感じになる
- 皮膚が粉を吹くようになることもある
- 動悸がする
- 寝付くことができない
- 夢を見ることが多い
- そわそわと心が乾いたように感じて落ち着かない
- めまいや耳鳴りが起こる
これらの症状は、体が適度に冷却されず、活動が鎮まらない興奮状態が続くことで起こります。日常生活に支障をきたす場合もあるので、早めの対処が大切ですね。
潤す漢方薬:滋陰薬にはどのようなものがある?
津液不足による乾燥状態に対しては、滋陰薬(じいんやく)と呼ばれる漢方薬が効果的です。滋陰薬は体の構造物や潤いを提供し、興奮状態を鎮める「冷却水」のような役割を果たします。
「どの様なモノがありますか?」
滋陰薬は、どこを潤すかや、潤す以外にどのような効果を求めるかによって種類が異なります。代表的なものをいくつかご紹介します:
主な滋陰薬:
- 六味丸、八味丸
- 知柏地黄丸、味麦地黄丸
- 滋陰降火湯、滋陰至宝湯
- 清肺湯、辛夷清肺湯
- 四物湯、麦門冬湯、甘露飲
- 十全大補湯、人参養栄湯
- 天王補心丹、酸棗仁湯
- 竹葉石膏湯、柏子養心丸
- 甘麦大棗湯、温経湯
これらの漢方薬は症状や体質によって選び方が異なります。自己判断での服用は避け、専門家に相談することをおすすめします。
まとめ:津液を補充して健やかな体へ
東洋医学における「津液」の概念を理解することで、乾燥肌や不眠などの症状の根本的な原因に対処できる可能性があります。
津液不足の症状は複雑で、単一の漢方薬だけでは効果が出ない場合もあります。症状が改善されない場合は、ぜひ当店の漢方相談をご利用ください。あなたの体質や症状に合わせた最適な漢方薬をご提案いたします。
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