
こんにちは
どうなさいましたか?

食欲不振にお困りの方から
質問をいただきましたよ。
「ストレスがたまると食べられなくなる…」そんな経験はありませんか?普段は問題なく食事を楽しめるのに、緊張したり心配事が増えると急に胃の調子が悪くなる。これは単なる気のせいではなく、東洋医学的にきちんと説明できる体の反応なのです。
今回は、ストレスによる食欲不振の原因と、それを解消するための漢方薬や生活習慣の改善方法についてご紹介します。食べることは生きる基本。ストレス社会を健やかに生き抜くためにも、ぜひ参考にしてみてください。
ストレスで食欲が落ちるのはなぜ?
リラックスしているときには食欲があるのに、緊張したりストレスを感じると食べられなくなる。この症状、実はお腹自体に問題があるわけではありません。
東洋医学では、緊張やストレスによって影響を受けるのは「肝気(かんき)」と呼ばれる、体の中でエネルギーを運搬する役目を担う気の一種です。この肝気の異常が、お腹の働きを攻撃してしまうのです。
肝気の乱れがお腹に影響すると、胃の動きが悪くなり、食欲不振という形で現れます。これは「肝胃不和(かんいふわ)」という状態で、肝と胃のバランスが崩れている証拠なのです。
では、この方におススメの自然療法を教えて下さい
漢方薬で気の巡りを整える
この方のような体質の改善に効果が期待できる漢方薬としては、以下のようなものがあります。ただし、これらはあくまで肝気の滞りに一般的に用いられる漢方薬であり、個人の症状に合わせた処方ではありません。
- 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ):肝の異常な興奮を抑え、気血を全身に巡らせながら胃腸の働きも整える
- 柴胡疏肝湯(さいこそかんとう):ストレスによる不調に広く用いられ、痛みなどの解消にも効果的
- 四逆散(しぎゃくさん):肝気の滞りを解消し、胸脇部の張りや痛みを改善する
当店では、あなたの体質や症状に合わせた漢方相談を行っています。一人ひとりの状態に最適な漢方薬をご提案しますので、お気軽にご相談ください。
生活習慣の改善で気の流れを良くする
お腹の働きを応援し、ストレスによる気の滞りを解消するために、日常生活でも心がけたいことがあります。
まずは適度な運動です。気の流れを良くするために、ウォーキングやストレッチなど、自分に合った運動を毎日少しずつ取り入れてみましょう。
また、睡眠の質も重要です。睡眠不足はお腹の働きに大きく影響します。普段から早めの就寝と十分な睡眠時間の確保を心がけることで、胃腸の調子も整いやすくなりますよ。
具体的には:
- 毎日20~30分の散歩
- 深呼吸や腹式呼吸のエクササイズ
- 就寝前のリラックスタイムの確保
- 決まった時間に就寝する習慣づくり
YouTubeでも解説しています。
まとめ
ストレスによる食欲不振は、肝気の乱れが原因となっていることが多いのです。東洋医学の知恵を生かした漢方薬と、適切な生活習慣の改善で、この悩みを解消していきましょう。
特に大切なのは、「ストレスと上手に付き合うこと」。完全にストレスをなくすことは難しくても、その影響を最小限に抑える方法を身につければ、食欲不振に悩まされることも少なくなるはずです。
もし症状が長く続く場合は、漢方専門家への相談も検討してみてください。あなたの体質に合った対策で、毎日の食事を楽しめる身体を取り戻しましょう。

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