
こんにちは
どうなさいましたか?

腸内環境にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
寒い季節になると、体の芯から冷えを感じることが多くなりますね。そんな時こそ、発酵食品のパワーを活用して、体を内側から温めてみませんか?
今回ご紹介する手作り白味噌は、まろやかな甘みと豊かな栄養価で、胃腸を優しく温めながら免疫力をサポートしてくれる優れた薬膳食材です。特に疲れやすい方や冷え性でお悩みの方におすすめしたいレシピです。
白味噌は一般的な赤味噌に比べて塩分が少なく、米麹が多く含まれているため、消化に優しく栄養価も高いのが特徴です。手作りすることで添加物を避けられ、自分好みの味に調整できるのも魅力的ですね。
白味噌の食材が持つ薬膳パワーとは?
大豆(だいず)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:脾・胃・大腸
薬膳効果:
- 健脾利尿:脾胃を健やかにし利尿を促す働き
- 益胃潤燥:胃を補い体を潤す働き
麹(こうじ)
性味・帰経:
- 性味:温・辛・甘
- 帰経:脾・胃
薬膳効果:
- 補中益気:体の中心を補い気を益す
- 健脾和胃:消化機能を高めて胃腸を調和
塩(しお)
性味・帰経:
- 性味:寒・鹹
- 帰経:胃・腎・大腸・小腸
薬膳効果:
- 清熱涼血:熱を冷まして血を涼しくする
- 解毒湧吐:毒を解いて体内の不要物を排出
手作り白味噌のレシピ
材料(出来上がり約450-500g)
- 大豆:100g
- 米麹(乾燥タイプ):200g
- 塩:20g
- ぬるま湯:100ml~(50-60℃)
作り方
- 大豆を洗って、お湯につけ一晩浸水させる
- 大豆の皮をむく
- 圧力鍋で高圧10分加熱(圧力鍋がない場合は鍋で1時間程度煮る)
- フードプロセッサーで大豆をつぶす
- 麹、塩、ぬるま湯100ml~を入れて混ぜる(大豆の煮汁でもOK)
- 5をフードプロセッサーで細かくする
- 4の潰した大豆の温度が60℃以下に下がったら6を入れて混ぜる
- 水分が少ない場合、水を少しづつ入れる
- 炊飯器に濡れふきんをかけ、蓋を開けたまま6-8時間保温
- 滑らかにしたい場合は、フードプロセッサーで仕上げる
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
この手作り白味噌は、特に以下のような体質の方におすすめです。
胃腸が弱い方には、米麹の消化酵素が胃腸の負担を軽減し、優しく栄養を吸収できるよう助けてくれます。発酵により生まれる善玉菌が腸内環境を整える効果も期待できますね。
疲れやすい方には、大豆の良質なタンパク質と米麹のビタミンB群が、体力回復と代謝アップをサポートします。特に朝の目覚めが悪い方や、午後に疲れを感じやすい方におすすめです。
冷え性の方には、発酵食品特有の温める性質と、味噌汁として温かい状態で摂取することで、体の芯から温まる効果が期待できます。
肌の乾燥が気になる方には、大豆のイソフラボンと発酵による栄養成分が、内側からの美肌サポートに役立ちます。
気をつけたい点と注意事項
手作り白味噌を楽しむ際の注意点をご紹介します。
保存については、白味噌は塩分が少ないため保存期間が短いことに注意が必要です。冷蔵庫で1-2週間、長期保存する場合は冷凍保存をおすすめします。
塩分を控えている方は、一般的な味噌より塩分が少ないとはいえ、摂取量には注意しましょう。1日の味噌汁1杯程度を目安にするのが良いでしょう。
発酵過程での注意として、保温中は衛生管理に気をつけ、異臭がする場合は使用を控えてください。特に夏場は発酵が進みやすいため、温度管理に注意が必要です。
体質に合わない場合もあります。お腹にガスがたまりやすい方は、初めは少量から始めて、体調を見ながら量を調整してください。
まとめ
手作り白味噌は、体を内側から温めながら栄養バランスを整える理想的な薬膳食材です。特に寒い季節や疲れを感じやすい時期には、その優しい甘みと豊富な栄養が心身を支えてくれます。
発酵食品特有の腸内環境改善効果も期待でき、美肌や免疫力アップにも役立つ万能な食材といえるでしょう。手作りすることで添加物を避けられ、自分好みの味に調整できるのも嬉しいポイントですね。
胃腸の調子を整えたい方、疲れやすい方、冷え性でお悩みの方にぜひ試していただきたいレシピです。毎日の食事に取り入れて、体の内側から健康をサポートしてみませんか?
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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