寝つきは良いけど中途覚醒でスッキリしない理由

不眠
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

中途覚醒にお悩みの方から

質問をいただきましたよ。

睡眠の悩みを抱える方は多いものですが、特に「寝つきは良いのに夜中に目が覚めてしまう」という悩みは意外と一般的です。寝付けないよりも改善が難しいと感じる方も少なくありません。

この記事では、漢方的な観点から見た中途覚醒の原因と、体質から改善するための自然療法についてご紹介します。眠りが浅く、朝起きても疲れが取れないという悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

外見的な特徴とお悩みの症状

  • 寝つきは良い
  • 夜中に1~2度目が覚める
  • 熟睡できず眠りが浅い

主な症状:

  • 朝起きても眠気が取れない
  • 頭がスッキリしない
  • 午後になると症状が改善する

夜中に目が覚めるのはなぜですか?

寝つきは良いけれど夜中に1~2回目が覚めてしまうと、熟睡感が得られず眠りが浅くなってしまいます。その結果、朝起きても眠気が取れず頭がスッキリしない状態に陥りがちです。

漢方的な観点から見ると、この症状は「陰の不足」が原因であることが考えられます。夜間の主役となる「陰」(体を鎮める力)が弱いため、眠くはなるものの、その眠りを維持することができずに浅い睡眠になってしまうのです。

陰の補充が十分にできないと、身体は限られた陰を大切な機能のある身体の中心部に集中させようとします。そのため「気」の配分が内側中心となって広がりにくくなり、頭がスッキリしない状態が続くのです。

午後になると症状が改善するのはなぜですか?

興味深いことに、このような症状を抱える方は、午後になると状態が改善することが多いようです。これは単なる陰の不足だけでなく、「気の滞り」の問題も関わっていることを示しています。

陰の不足だけが問題なら、本来は昼間の活動によって陰がさらに消耗され、午後になるとより状態が悪化するはずです。しかし午後から改善するということは、気の滞りも関係していると考えられます。

気が滞っていると、朝の気の勢いが弱い時間帯には、さらに気が広がることができなくなるため、スッキリしない状態になります。しかし午後になると巡りに勢いがついてきて、徐々に気の広がりが改善してくるのです。

これはさび付いたドアに例えると分かりやすいでしょう。初めは動かすのが重いですが、動かし続けているうちに次第に動きやすくなっていくのと同じ原理です。

つまり、陰の不足によって肝気の緩やかさが失われ、気の滞りが生じたことで、中途覚醒や午前中の不調を引き起こしているというわけです。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

このような体質の方には、以下のようなアプローチがおすすめです。

漢方薬による対策

以下は陰の不足と気の滞りを改善するのに効果が期待できる漢方薬です。ただし、これらは一般的な体質改善のためのものであり、個人の症状や体質によって合う漢方薬は異なります。

  • 加味逍遙散(かみしょうようさん):肝気の滞りを改善し、イライラや不眠などの症状に効果があります。
  • 酸棗仁湯(さんそうにんとう):不眠症や熟睡感のない方に使われる漢方薬で、特に陰の不足による中途覚醒に効果的です。
  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):気の巡りを整え、精神を安定させる効果があります。

症状が複雑な場合には、単独の漢方薬では効果が現れにくいこともあります。当店では漢方相談も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

生活習慣の改善

漢方薬と併せて、以下のような生活習慣の改善も大切です。

  1. リラックスを心がけた適度な運動を取り入れましょう
  2. 深い呼吸を意識して気の巡りを良くしてみてください
  3. たとえ眠れなくても、早めに布団に入って身体を休ませることが大切です
  4. 夕食後のカフェインは避け、温かいハーブティーなどを飲むと良いでしょう
  5. 就寝前のスマホやパソコンの使用を控え、ブルーライトを避けましょう

まとめ

夜中に目が覚めて熟睡できない悩みは、漢方的には「陰の不足」と「気の滞り」が原因と考えられます。特に肝気の巡りが悪くなることで、睡眠の質が低下し、朝の不調につながっています。

改善には、適切な漢方薬の服用と生活習慣の見直しが効果的です。リラックスできる適度な運動を取り入れ、早めの就寝を心がけることで、体質から改善していきましょう。

睡眠の質を高めることは、日中のパフォーマンスアップにもつながります。ぜひ今日から実践してみてください。

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ピヨ先生
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