【過長月経】生理が3週間ほど続き体が疲れやすい

生理の不調
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

生理が長く続いてお困りの方から

質問をいただきましたよ。

生理が長く続いてダラダラと終わらない…そんな悩みを抱えている方は意外と多いものです。通常の生理期間は3〜7日程度と言われていますが、それよりも長く続く場合は「過長月経」と呼ばれる状態かもしれません。

今回は、生理が3週間もダラダラ続くというお悩みについて、漢方医学の視点から原因と対策を詳しく解説します。特に「脾気(ひき)」という東洋医学の重要な概念に注目して、なぜそのような症状が起こるのか、そしてどのように改善できるのかを見ていきましょう。

外見的な特徴とお悩みの症状

  • 生理が長く続く(約3週間)
  • 後半は量が非常に少ない状態でダラダラと続く

主な症状:

  • 疲れやすい
  • 身体がだるく感じる

「生理がダラダラと続くのはなぜ?」 – 過長月経の原因

月経血とは本来、妊娠の準備のために集められていた濃厚な血が「今回は不要になった」というサインでリセットされるものです。つまり、排泄すべき血なのです。

しかし、それがダラダラと長く続く場合には、留めておくべき血を体が適切に管理できていない状態と考えられます。漢方医学では、これをお腹の働きを調整する「脾気(ひき)の低下」の可能性があるのでは?と見ることがあります。

脾気には血管の弾力性に関わる重要な役割があります。正常な状態では、脾気が血管壁の緊張度を健康に保ち、血液の漏れを防いでくれるのです。ところが、脾気が弱っていると次のような問題が起きます:

  • 出血しやすくなる
  • 月経血を適切に留める働きに影響が出る
  • 結果として生理がダラダラと長く続く

「なぜ疲れて身体がだるいの?」 – 脾気と疲労感の関係

「最近よく疲れて、身体がだるく感じる」という症状も、実は脾気の弱りと深く関係しています。

脾気には、食べ物から栄養を吸収して体のエネルギーである「気(き)」を作る働きもあるのです。脾気が弱っていると、体内で十分な「気」を作ることができなくなり、結果として:

  • 疲れやすくなる
  • 全身にだるさを感じる

といった症状が現れるわけです。

「ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい」

漢方薬によるアプローチ

脾気の働きを応援する漢方薬としては、以下のようなものが挙げられます:

  • 六君子湯(りっくんしとう) – 気を補い気を巡らせ、脾胃の働きを高める基本的な漢方薬
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) – 血の巡りを良くし、瘀血(おけつ:滞った血)を改善する漢方薬
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) – 血を補いながら水分代謝も調整する女性によく用いられる漢方薬

※これらは特定の脾気低下の体質改善に効果が期待できる一般的な漢方薬のご紹介です。症状が複雑な場合には単独では効果が得られないこともあります。当店では個人の体質に合わせた漢方相談も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

生活習慣の見直し

脾気の働きを応援するために、日常生活では次のようなことを心がけましょう:

  1. 適度な運動を取り入れる お腹の働きを活性化するために、ウォーキングやヨガなど無理のない範囲で体を動かしましょう。
  2. 食事の取り方を見直す
    • 空腹感をしっかり感じてから食事をとる
    • よく噛んで食べる(一口30回が理想的です)
    • 腹八分目を心がける
  3. 質の高い睡眠を確保する
    • 早めの就寝を心がける
    • 十分な睡眠時間を確保する
    • 寝る前のスマホやPC使用を控える

これらの習慣を続けることで、徐々に脾気の働きが改善され、月経の状態も正常化していくことが期待できます。

まとめ

生理がダラダラと3週間も続く原因は、漢方医学的には「脾気の低下」による可能性が高いことがわかりました。脾気の弱りは月経血のコントロールだけでなく、全身の疲労感やだるさにも関係しています。

改善のためには、脾気を補う漢方薬の服用と、適度な運動、正しい食事習慣、質の高い睡眠といった生活習慣の見直しが大切です。体質改善には時間がかかりますが、継続することで症状の改善が期待できますよ。

お一人で悩まず、症状が長く続く場合は専門家への相談も検討してみてください。あなたの体質に合った最適なアプローチが見つかることを願っています。

YouTubeでも解説しています。

YouTube player
ピヨ先生
ピヨ先生

ご自分の体質にあった

漢方薬を試してみたい方は

ピヨの漢方の漢方相談を

ご利用ください。

タイトルとURLをコピーしました