
こんにちは
どうなさいましたか?

左の肩コリやこめかみの痛みにお困りの方から
質問をいただきましたよ。
あなたは左側だけに肩こりや頭痛を感じることはありませんか?実は、体の左右で起こる症状には、東洋医学的に見ると明確な理由があるのです。特に左側の肩こりとこめかみの痛みが同時に起こる場合、それは単なる偶然ではなく、体内の気血の流れに関係している可能性があります。
今回は、左側に起こる不調の原因と、東洋医学的なアプローチでどのように改善できるのかをご紹介します。鎮痛剤に頼る前に、根本的な原因から見直してみましょう。
外見的な特徴とお悩みの症状
- 左側の肩こりが強い
- 左側の背中に張りがある
- 左のこめかみがズキズキする
- 鎮痛剤を飲んでも改善しない
体の左側が担う重要な役割とは?
東洋医学では、体の左側には特別な役割があると考えられています。左側は主に、肺で酸素と結びついて完成した気血(きけつ)を身体全体へ下向きに配る経路になっています。
気血とは何かご存知ですか?簡単に言うと、気血とは体内を巡る生命エネルギーと材料となる血液の総称で、この流れが滞ると様々な不調が現れます。
特に痛みは、この気血の流れが何らかの理由で阻害されると発生します。ズキズキするような痛みがあるということは、何らかの原因によって気血が下降しにくくなっており、その結果として肩やこめかみに痛みとして現れているのかもしれません。
左側の肩こりやこめかみが痛む理由は?
左側に症状が出る原因には、主に次の3つが考えられます:
- ストレスによる気の滞り:ストレスによって気が滞ると、気の上昇が強くなりすぎて下降を妨げてしまいます。これが左側の肩こりやこめかみの痛みとして現れることがあります。
- 体力・気力の低下:体内を巡る気血の原動力が弱まると、体の下部へと気血を降ろすパワーが不足します。その結果、上部に気血が滞り、痛みを引き起こします。
- 潤いの不足:体内の潤い(体液やうるおい)が不足すると、気が滞って上昇しやすくなり、下降を妨げることがあります。潤いは気血の流れをスムーズにする役割も担っているのです。
あなたの場合、これらの要因のいずれか、あるいは複数が組み合わさって症状が現れている可能性があります。
ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい
症状を改善するためには、原因に合わせたアプローチが必要です。以下に、それぞれの原因に対する対策をご紹介します。
ストレスが原因の場合
ストレスによって気の巡りが悪くなっている場合は、気の滞りを解消することが重要です。リラクゼーション法を取り入れたり、深呼吸を意識的に行ったりすることで、気の流れを改善しましょう。
体力低下が原因の場合
体の原動力が弱っている場合は、気血の巡りをサポートする必要があります。適度な運動や十分な休息、バランスの良い食事で体力を回復させましょう。特に、朝食をしっかり摂ることが大切です。
潤い不足が原因の場合
体内の潤いが不足している場合は、水分補給を意識的に行うことが大切です。ただし冷たい飲み物ではなく、常温や温かい飲み物を小まめに摂りましょう。また、乾燥しやすい環境を避けることも重要です。
左側の不調に効果が期待できる漢方薬
左側の肩こりやこめかみの痛みに効果が期待できる漢方薬をいくつかご紹介します。ただし、これらはあくまで一般的な情報であり、個人の体質や症状の複雑さによっては効果が異なる場合があります。
- 香蘇散(こうそさん):ストレスによる気の滞りを改善し、気の巡りを良くする漢方薬です。
- 大柴胡湯(だいさいことう):気滞りを解消し、余分なものや熱を便から追い出す漢方薬です。
- 延年半夏湯(えんねんはんげとう):気の滞りを解放しながら、下へと引き降ろしてくる漢方薬です。
症状が複雑な場合には、これらの漢方薬を単独で使用しても十分な効果が得られないことがあります。当店では漢方相談も行っていますので、お気軽にご相談ください。
まとめ:左側の症状は気血の流れを見直すチャンス
左側の肩こりやこめかみの痛みは、体の気血の流れが滞っているサインかもしれません。特に左側は気血を下降させる重要な経路であるため、その流れが阻害されると様々な症状として現れます。
原因としては、ストレス、体力低下、潤い不足などが考えられます。それぞれの原因に合わせたアプローチで、根本から改善していきましょう。
鎮痛剤で一時的に痛みを抑えるのではなく、体質改善を目指すことで、長期的な健康を手に入れることができます。自分の体と向き合い、少しずつ生活習慣を見直していくことが大切です。
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