
こんにちは
どうなさいましたか?

自律神経失調症にお困りの方から
質問をいただきましたよ。
現代社会では多くの方がストレスを抱え、自律神経のバランスを崩しがちです。特に喉の違和感や乾燥感に悩まされている方も少なくありません。
今回は、逆流性食道炎の経験があり、現在は喉の違和感や声がれ、鼻詰まりといった症状と、シェーグレン症候群による口や喉の乾燥にお悩みの方のケースを通して、漢方薬の半夏厚朴湯や柴朴湯についてご紹介します。
外見的な特徴とお悩みの症状
- ストレスと自律神経失調症がある
- 逆流性食道炎を経験している
- 現在は喉の違和感がある
- 軽い声がれがある
- 鼻詰まりがある
- シェーグレン症候群で口や喉に乾燥がある
主な症状:
- 喉の違和感
- 口や喉の乾燥
- 鼻詰まり
- 軽い声がれ
半夏厚朴湯とはどのような漢方薬ですか?
半夏厚朴湯は、気を巡らせながら、こもって固まっている水を追い払う漢方薬です。特に喉元に何かが引っかかったような感じがする「ヒステリー球(のどの詰まり感)」の解消に効果を発揮します。
この漢方薬は、喉の違和感があるものの実際には何も詰まっていないという状態や、ストレスからくる喉の不快感に対して処方されることが多いです。中医学的には「気」の流れを整え、停滞した「水」を動かす働きがあります。
柴朴湯とはどのような漢方薬ですか?
柴朴湯は、半夏厚朴湯に小柴胡湯が加わった処方です。小柴胡湯はエネルギーの不足によって体の中から外へ出られずにこもっている「気」をパワーアップする効果があります。
この漢方薬の特徴は:
- 表へと「気」を引っ張り出して表層での戦いを応援する
- パワー不足でこもって動けなくなった「水」をドロドロした状態から解消する
- こもって停滞している気や水の動きをパワーアップして巡らせる
つまり、気の滞りによってこもっている水を解消する効果が期待できるのです。
この方の症状には半夏厚朴湯や柴朴湯は合いますか?
この方の場合、ストレスや自律神経失調症があることから、運搬に関わる肝気の乱れが考えられます。逆流性食道炎も肝気の滞りによって、腸管の動きを調整する胃気が上向きに逆流している可能性があります。
喉の違和感や鼻づまりからは、気が上に押し上げている状態が推測できます。さらに、声がれることや口・喉の乾燥があることから、潤いの不足も見られます。
このような症状を総合的に判断すると、乾かす作用のある柴朴湯や半夏厚朴湯は、少なくとも単独では使いにくいと考えられます。
どのように対処したら良いでしょうか?
この方の場合、肝気を鎮める役目を持つ潤いの不足があるために肝気の乱れが生じている可能性があります。そのため、漢方薬を選ぶ際は以下のポイントに注意するとよいでしょう:
- 気の滞りを解消する漢方薬と潤いの補充を応援する漢方薬を組み合わせて使う
- 複雑な症状には単独の漢方薬では効果が十分でない場合がある
日常生活でのケアとしては:
- 気の滞りを解消するために適度に体を動かすことをおすすめします
- 体の潤いを補充するためには十分な睡眠が不可欠です
- 早めに就寝し、しっかりとした睡眠時間を確保しましょう
まとめ
ストレスや自律神経失調症、さらにシェーグレン症候群による症状がある場合、半夏厚朴湯や柴朴湯だけでは十分な効果が得られない可能性があります。特に乾燥感を伴う症状の場合は、潤いを補う処方との併用が必要かもしれません。
症状が複雑な場合には、漢方の専門家による個別の相談が望ましいでしょう。当店でも漢方相談を承っておりますので、お気軽にご相談ください。
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