乳製品は下痢に関係ありますか?控えた方が良いですか?

お腹の不調

 

ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは

どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

下痢にお困りの方から
質問をいただきましたよ。

みなさん、乳製品を摂った後に胃腸の調子が悪くなった経験はありませんか?特に下痢に悩まされる方は少なくありません。実はこれには明確な理由があり、体質によっては乳製品との付き合い方を考え直す必要があるかもしれません。

今回は、乳製品と下痢の関係について、西洋医学と東洋医学の両面から詳しく解説していきます。自分の体質を知り、適切な対策を取ることで、快適な食生活を送るためのヒントをお伝えします。

乳製品は下痢に関係ありますか?

乳製品と下痢には密接な関係があります。多くの方が乳製品を摂取した後に胃腸の不調を感じることがありますが、その主な原因は体質によるものです。

特に日本人を含むアジア人は、欧米人に比べて乳製品に含まれる成分を消化する能力が弱い傾向にあります。そのため、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどを摂取すると、腸内で異変が起こり、下痢などの症状が現れることがあるのです。

乳製品で下痢を起こすのはなぜですか?

乳製品で下痢を起こす主な原因は以下の3つが考えられます。

  1. 乳糖不耐症:乳製品に含まれる乳糖を消化する酵素(ラクターゼ)が不足している状態です。この場合、乳糖を上手く分解できず、腸内に残った乳糖が下痢の原因になります。
  2. 脂肪の消化不良:乳製品に含まれる脂肪分を消化できないことによっても下痢が起こります。腸内で脂肪が適切に分解されないと、水分の吸収が妨げられ、結果的に下痢につながります。
  3. たんぱく質アレルギー:乳製品に含まれるたんぱく質に対してアレルギー反応を起こす方もいます。体が乳たんぱく質に過敏に反応し、消化器症状として下痢が現れることがあります。

これらの原因は個人の体質や遺伝的要因によって異なりますので、自分がどのタイプに当てはまるかを知ることが重要です。

東洋医学ではどう考えますか?

東洋医学では、乳製品と体質の相性について独自の見解を持っています。

牛乳などの乳製品は「体を冷やし潤いを補充する」働きがあるとされています。このため、もともと体が冷えていて余分な水分が充満しているような体質の方は、乳製品を摂ることでさらに体が冷え、水分過多の状態になり、下痢を引き起こしやすくなります。

東洋医学的な観点からすると、以下のような方は乳製品を控えた方が良いでしょう:

  • 体が重く浮腫みやすい方
  • 雨の日になると体調が悪くなる方
  • 鼻水や痰が多い方
  • 冷えやすい体質の方

これらの症状がある方は、体内の水分代謝が滞りやすく、「湿」(しつ)と呼ばれる状態になっていると考えられます。そのような体質の方が冷たい性質を持つ乳製品を摂ると、症状が悪化する可能性があるのです。

どうしたら良いですか?

乳製品で下痢になってしまう場合は、以下の対策を試してみましょう。

  1. 摂取量を調整する:乳糖不耐症の方は、乳製品の摂取量を少なくすることで症状が緩和されることがあります。一度にたくさん摂るのではなく、少量ずつ分けて摂るのも効果的です。
  2. 温めて調理する:乳製品を他の食材と共に温めて調理すると、下痢になりにくくなります。例えば、牛乳を使ったシチューや温かいカフェオレなどは、冷たい牛乳をそのまま飲むよりも体に負担が少ないことが多いです。
  3. 代替品を選ぶ:豆乳や植物性ミルクなど、乳製品の代替品を試してみるのも一つの方法です。最近では様々な種類の植物性ミルクが販売されていますので、自分に合ったものを見つけてみましょう。
  4. 乳糖フリー製品を選ぶ:乳糖不耐症の方は、乳糖を取り除いた乳製品(ラクトースフリー)を選ぶことで、乳製品を楽しむことができます。

骨粗鬆症と乳製品の関係は?

骨粗鬆症の改善のために積極的に乳製品を摂る方も多いですが、東洋医学的な観点からは注意が必要です。

骨を作るためには、カルシウムなどの材料となる栄養素も大切ですが、東洋医学では「作るための熱源」がより重要だと考えます。牛乳で体が冷やされてしまうと、骨を作る力となる熱源(陽気)が弱まってしまうため、かえって骨が作りにくい状態になることがあります。

骨粗鬆症が気になる方も、乳製品を摂る場合には温めて調理して利用することをおすすめします。また、カルシウムは小魚や緑黄色野菜、海藻類からも摂取できますので、これらの食品もバランスよく取り入れましょう。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

乳製品で下痢になりやすい体質の方には、以下の自然療法がおすすめです:

  1. 体を温める食材を積極的に摂る:乾燥生姜、ねぎ、にんにくなどの温性食材を日々の食事に取り入れることで、冷えた体質を改善します。特に生姜は胃腸の働きを助け、消化を促進する効果があります。
  2. 腸内環境を整える発酵食品:味噌、醤油、ぬか漬けなどの発酵食品は、腸内環境を整える効果があります。特に乳製品の代わりに味噌汁を毎日摂ることで、腸内細菌のバランスが改善されることが期待できます。
  3. 適度な運動:ウォーキングや軽いストレッチなど、適度な運動は血行を促進し、体の冷えを改善します。特に腹部を温める効果のあるヨガのポーズなどもおすすめです。

YouTubeでも解説しています。

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まとめ

乳製品と下痢の関係は、乳糖不耐症や体質による相性の問題が大きく関わっています。東洋医学的な観点からすると、体が冷えていて水分代謝が滞りやすい方は、乳製品を控えるか、温めて調理して摂ることをおすすめします。

自分の体質を知り、適切な対策を取ることで、胃腸の不調を改善し、快適な食生活を送ることができます。乳製品でお悩みの方は、ぜひ今回ご紹介した対策や自然療法を試してみてください。

ピヨ先生
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