ピヨ先生、こんにちは
耳鳴りにお困りの方から
質問をいただきましたよ。
今回の記事を読むと以下のことがわかります。
- 耳鳴りになる理由
- 柴胡加竜骨牡蛎湯などが効かなかった理由
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
YouTubeでも解説しています。
秋ごろからの耳鳴り
高音でキーンや低音ブーと変化する耳鳴りを
両側に感じるようになったそうです。
去年の秋ごろから耳の痛みと
聴覚過敏を伴いながら強くなってきたので
柴胡加竜骨牡蛎湯を飲んだけど
効果が感じられなかったそうです。
そして、水毒、瘀血、気滞と言われ
茯苓飲合半夏厚朴湯と桂枝茯苓丸を飲む様にしたら
朝方は小さかった耳鳴りが
そうならなくなってしまったそうです。
耳鳴りになった理由
どうしてこのような症状になっているんでしょうか?
耳鳴りが朝方は小さい事が多かった
とのことですので
午後~にかけて陰の不足が目立つ時間帯に
強まっていたのではと想像します。
また、去年秋頃から大きくなり
耳痛を伴う聴覚過敏が発生
とありますので
秋の渇きの季節になってきて
耳周囲の渇きの症状が
悪化してきたのではと感じます。
これらも踏まえて
基本は高音キーンの耳鳴りから
勢いのこもった渇きがあることで
耳鳴りになっているのではと感じます。
体の状態と耳鳴りの音の変化
じゃあ、身体全体で乾いているんですか?
水毒、瘀血、気滞と言われたとのことですので
身体全体に乾いているのではなく
耳のある身体の上部において
乾きが目立っているのかと思います。
耳鳴りの音が変化するのはどうしてですか?
恐らくですが、気滞と診断されたとありますので
変化しやすい耳鳴りの様子から
肝気の乱れが背景にありそうですね。
それに、乾きがあることで余計に変化を
生じさせやすくなっているのかもしれません。
漢方薬が効かなかった理由
どうして漢方薬は効かなかったんでしょうね?
柴胡加竜骨牡蛎湯は
頼りなく体の中でこもっている気を
気のパワーアップを応援しながら
表層の熱を冷ましつつ
下へと引き降ろしてくる漢方薬なですが
この時に水を引き降ろしながら乾かします。
茯苓飲合半夏厚朴湯は
お腹の働きを高めることで
気の巡りを解消する漢方薬ですが
こちらも水を引き降ろしながら乾かします。
そして、桂枝茯苓丸は
血を巡らせながら
熱を冷まし引き降ろしてきますが
同時に
停滞している水を巡らせるので
やっぱり乾かす作用もあります。
なので、これらの漢方薬は、ざっくりいうと
体の働きを応援しながら乾かしますので
耳周囲の乾きをさらに強めてしまうので
効果が感じられなかったのかもしれないですね。
まとめ
今回は、耳鳴りになる理由を
解説しました。
ご自分の体質にあった
漢方薬を試してみたい方は
ピヨの漢方の漢方相談を
ご利用ください。