
こんにちは
どうなさいましたか?

陰部の痒みにお悩みの方から
質問をいただきましたよ
女性の皆さんの中には、生理の前後になると陰部の痒みが強くなり、困っている方も多いのではないでしょうか。
実はこの症状、一時的な対処法だけでは根本解決が難しく、体質改善こそが遠回りのようで実は近道なんです。
今回は、なぜ生理前後に陰部の痒みが起こりやすくなるのか、その原因と改善方法について詳しく解説していきます。
外見的な特徴とお悩みの症状
主な症状:
- 生理前後に陰部の痒みがある
- 様々な対策を試しても改善しない
なぜ陰部が痒くなるのでしょうか?
陰部の痒みが起こる根本的な原因は、ドロドロしたモノの停滞によって気血の流れが阻害されることにあります。これにより、必要な栄養などが細胞に届かなくなり、痒みとして症状が現れます。
陰部は体の下部に位置し、尿などの排出口になっているため、体内の正常な流れから外れた水分が何らかの理由で下方へ降りてきて停滞すると、痒みの原因となるのです。
つまり、体の中に余分なドロドロを作ってしまうことが、陰部の痒みの大きな原因となっています。では、そのドロドロを作る3つの原因について見ていきましょう。
陰部の痒みを引き起こす3つの原因
1. 食生活の乱れによる「熱と水」の停滞
甘いもの、脂っこいもの、乳製品、お酒の摂り過ぎは、お腹の働きを低下させ、体内に余分な水分が停滞する原因になります。
さらに、これらの食べ物によって生じた余分な熱が、停滞している水分を「煮詰める」ように作用し、熱と水が合体したドロドロしたものに変化します。これが体の下方へ降りて陰部周辺で停滞すると、気血の巡りが阻害され、内側から湧き上がるような痒みを感じるようになります。
このタイプの方は次のような特徴があります:
- 舌の苔が黄色い
- 体臭が強い
- 顔が脂ぎっている
- 尿の色が濃い
2. 冷えによる水分の停滞
冷たいものの摂り過ぎや、体を冷やす性質のあるものを多く取り入れると、体の中心部が冷えて水分の停滞が起こります。
本来、体内の水分は身体の熱によって温められて軽くなり、脾気(ひき:消化器系の働き)によって運ばれます。しかし、体が冷えると水は体内に停滞し、次第にドロドロした状態へと変化します。
また、脾気には水分を体の上方へ持ち上げる働きもありますが、体が冷えて脾気が弱ると、持ち上げられなかった水分は下方へ降り、陰部周辺で停滞して痒みの原因となります。
このタイプの方は次のような特徴があります:
- 舌の苔が白っぽい
- 尿の色が薄い
- 冷えを感じやすい
3. ストレスによる気血の巡りの悪化
体内に食生活が原因のドロドロが停滞している状態に、ストレスによる気の滞りが加わると、さらに気血の巡りが悪化します。
気の滞りによって生じた熱がドロドロしたものを「煮詰める」ようになり、熱と水が合体したドロドロへと変化します。これにより、症状がさらに悪化することがあります。
生理と陰部の痒みの関係
生理前の体の状態
生理前の体は、妊娠に備えて濃厚な気血が子宮に向かって降りてくる状態にあります。このため、陰部周辺は濃厚なものが充満し、気血の動きが窮屈になります。
普段はそれほど問題にならないレベルのドロドロであっても、生理前には状況が悪化し、気血の流れが滞って痒みを感じやすくなるのです。
さらに、子宮へ気血を誘導する気も、渋滞している気血によって動きにくくなります。そのため、普段は問題ない程度のストレスでも、この時期にはイライラを感じやすくなり、それがさらに気の滞りを生み、痒みを悪化させる悪循環に陥りやすくなります。
生理後の体の状態
生理後は、子宮への気血の流れはなくなり、子宮粘膜が月経血として排出されます。この時期は大量の血が一気に下向きに流れるため、陰部周辺にドロドロしたものがあると、気血の流れを阻害します。
また、血の流れはまだ下向き優位ですが、気の流れは本来の状態に戻りつつあります。しかし、体が冷えて脾気の働きが弱っていると、経血の排出の流れに気の「持ち上げる働き」が巻き込まれ、必要な水分が陰部周辺に停滞して痒みが生じることがあります。
ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい
食生活の見直し
まず最初に取り組むべきは、ドロドロの原因となる食品を減らすことです。特に注意すべき食品は:
- 甘いもの(ケーキ、チョコレート、砂糖を多く含む食品)
- 脂っこいもの(揚げ物、ファストフード)
- 乳製品(チーズ、アイスクリーム)
- アルコール
これらを控えることで、体内のドロドロ生成を減らすことができます。「火に油を注ぐ」状態を避けるためにも、原因となる食品を減らすことが大切です。
薬膳茶や食材の活用
体質に合わせた飲み物や食材を取り入れることで、症状の改善を促すことができます:
熱と水の停滞タイプの方には:
- ドクダミ茶
- メンインチン茶
- とんぶりをお茶にして飲む
これらは少しずつ熱と水分を体外へ排出する助けになります。ただし、水分の飲み過ぎは禁物です。飲み過ぎるとまたドロドロを作る原因になってしまいます。
冷えによる水分停滞タイプの方には:
- 大豆
- ソラマメ
- トウモロコシやそのヒゲ
これらはお腹の働きを応援し、余分な水分の排除を助けてくれます。
ストレスによる気の滞りタイプの方には:
- シソ茶
- ハッカ茶
- ジャスミン茶
これらは気の滞りを解消し、停滞している熱を解消するのを助けてくれます。
漢方薬による体質改善
以下は、それぞれの体質に合わせた漢方薬の例です。ただし、これらは特定の体質の改善に効果が期待できる一般的な漢方薬であり、個人の症状に完全に合致するものではありません。症状が複雑な場合には、単独では効果がない場合もあります。当店では漢方相談も行っていますので、お気軽にご相談ください。
熱と水の停滞タイプに効果が期待できる漢方薬:
- 茵蔯蒿湯(いんちんこうとう) – 熱と水を同時に解消する働きがあります
- 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう) – 下半身の熱を冷まし、余分な水分を排出します
- 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう) – 体内の熱を冷まし、炎症を抑える効果があります
冷えによる水分停滞タイプに効果が期待できる漢方薬:
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう) – 脾気の応援をして持ち上げる働きを高めます
- 五苓散(ごれいさん) – 余分な水分を排出する効果があります
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) – 血行を促進し、水分代謝を改善します
ストレスによる気の滞りタイプに効果が期待できる漢方薬:
- 四逆散(しぎゃくさん) – 気の滞りを解消する効果があります
- 加味逍遙散(かみしょうようさん) – 気の滞りを解消し、ホルモンバランスを整えます
- 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ) – 気や血行を促進し、余分な水分の行りを改善します
まとめ
生理前後の陰部の痒みは、体内の「ドロドロ」の停滞が根本原因となっています。この「ドロドロ」は、食生活の乱れ、体の冷え、ストレスなど、様々な要因によって生じます。
生理前後は特に体の状態が変化するため、普段は問題ないレベルのドロドロでも痒みとして現れやすくなります。根本的な解決には、原因となる食生活の見直し、体質に合った自然療法、そして必要に応じて漢方薬を取り入れることが効果的です。
一時的な対症療法よりも、体質改善に取り組むことが、遠回りのようで実は近道なのです。自分の体質を知り、それに合った対策を続けることで、生理前後の不快な症状から解放されましょう。
YouTubeでも解説しています。

ご自分の体質にあった
漢方薬を試してみたい方は
ピヨの漢方の漢方相談を
ご利用ください。



