ゲップやめまい、胃の膨満感|梅雨から夏にかけて悪化する方の体質の特徴と自然

お腹の不調

 

ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

めまいにお悩みの方から

質問をいただきましたよ。

梅雨から夏にかけて体調不良を感じる方は少なくありません。特に高温多湿の環境は、私たちの体内バランスに大きく影響します。今回ご紹介するのは、梅雨時期から夏にかけてめまいが悪化するという45歳男性の症例です。

東洋医学的な視点から見ると、この症状には明確な原因があります。体内の「湿」と「熱」が結びついた「湿熱」という状態が、さまざまな不快症状を引き起こしているのです。このブログでは、そんな湿熱体質の特徴と改善法について詳しく解説していきます。

外見的な特徴とお悩みの症状

  • 年齢:45歳(男性)
  • 身長:172cm
  • 体重:85kg
  • BMI:28.73

舌の状態:

  • 舌の色が赤い
  • 舌の形が厚ぼったい
  • 舌苔の上の水分が水っぽい
  • 舌苔がべたっとしている

主な症状:

  • ゲップ、めまい、胃の膨満感
  • 梅雨時期から夏にかけてめまいが悪化
  • 主に昼食後に症状が出現
  • 百丸草を飲むと大便臭のような口臭が改善される

この方の体質の特徴は?

梅雨から夏にかけてめまいが悪化するというのは、実は体質と大きく関係しています。この季節は湿度が高くなり、体内の水分の動きも悪くなりがちです。

BMIの数値や舌の状態から見ると、体の中には「動きの悪い水分」が充満しているようです。特に舌が厚ぼったく、舌苔の上の水分が水っぽくべたっとしているという特徴は、体内の水分代謝に問題があることを示しています。

また、以下のような症状が見られます:

  • 腹が張って苦しい
  • ゲップやガスが出ると楽になる
  • 体のあちこちが痛む

これらは「気の巡り」に滞りがあることを示唆しています。さらに:

  • 舌の色が赤い
  • 体温は高くないが熱っぽく感じる
  • 口唇が乾燥しやすい

このような状態は、体内に「こもった熱」が生じている証拠です。

結果として、余分な水分とこもった熱が結びついて、お腹の中で「湿熱」という状態が生じています。これが柔らかすぎる大便や大便臭のような口臭の原因になっていると考えられるのです。

昼食後に症状が悪化するのは、食事によってお腹の中に水分(食べ物)が増えることで状態が悪化するためでしょう。食べると腹が張りやすい、胃がもたれるといった症状も、食べ物から栄養を吸収した後で、その栄養を運ぶ「肝気(かんき)」とうまく連携できていないことを示しています。

このように運搬する働きがうまく機能しないため、体の上部へと必要な気血を運ぶことができなくなります。その結果、脳の働きを調整する「心気(しんき)」の機能を正常に維持できず、立ちくらみやふらつき、めまいといった症状が現れるのです。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

この方の体質は、体内に余分な水分が充満し、気の滞りがあり、こもった熱が生じている状態です。このような「湿熱」体質の改善には、まず食生活の工夫が重要です。

喉の渇きをあまり感じないようであれば、もしかしたら水分を摂りすぎている可能性があります。手の浮腫みは、お腹の中に水分が充満していることで起きやすい症状です。

もし食べ過ぎや水分の摂りすぎに心当たりがあれば、以下のポイントを意識してみましょう:

  • 空腹感を感じてから食事をとる
  • よく噛んで食べる
  • 腹八分目を心がける
  • 熱中症の季節以外は、喉の渇きを感じてから適量の水分をとる
  • 一度にたくさん飲まないようにする

食べ過ぎ飲み過ぎを控えることで、体内の余分な水分を減らし、症状の改善が期待できます。

この体質の改善に効果が期待できる漢方薬

この方のような体質の改善に効果が期待できる漢方薬としては、以下のようなものがあります。ただし、これらはあくまで湿熱の改善に一般的に用いられる漢方薬であり、個人の症状に合わせた処方ではありません。

  • 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう) – 胃腸の機能改善と水分代謝をサポートする漢方薬です。胃もたれや食欲不振に効果的です。
  • 茵蔯五苓散(いんちんごれいさん) – 余分な水分と熱を排出する作用があり、むくみやめまいの改善に役立ちます。
  • 茵蔯蒿湯(いんちんこうとう) – 湿熱を取り除く効果があり、体内の熱と湿の改善に効果的です。

ただし、症状が複雑な場合には、単独の漢方薬では効果が十分に得られないことがあります。当店では個々の症状に合わせた漢方相談も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

YouTubeでも解説しています。

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まとめ:湿熱体質の改善で梅雨・夏を快適に

梅雨から夏にかけてのめまいや体調不良は、体内の湿熱が原因となっていることが多いです。特に食後に症状が悪化する場合は、食事や水分摂取の見直しが効果的かもしれません。

今回ご紹介した方のように、舌の状態や体の症状から自分の体質を知ることで、適切な対策を講じることができます。食生活の改善や、必要に応じて漢方薬の服用を検討してみてはいかがでしょうか。

体質改善は一朝一夕にはいきませんが、日々の小さな習慣の積み重ねが大きな変化を生み出します。梅雨や夏の不調に悩まされている方は、ぜひ一度お試しください。

ピヨ先生
ピヨ先生

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