こんにちは、どうなさいましたか?
不眠に悩んでいる人がいるんだけど
どうしたらいいのかな?
どんな感じに眠れないんですか?
お風呂に入って
暖まってから布団に入っても
足が氷の様に冷たくなってしまい
体はだるいのに
なかなか眠れないみたい。
しかも夜中に何度も
トイレで目が覚めてしまうので
そのたびに眠りが中断され
余計に疲れるんだって。
そうですか、その方は
陽虚体質が背景にあって
体が冷えてしまっていて
不眠になっているのかもしれませんね。
今回の記事を読むと以下のことがわかります。
- 冷え性で不眠になる理由
- 冷え性の不眠に効く漢方薬3つ
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
YouTubeでも解説しています。
冷え性で、どうして不眠になるの?
体の中の水分は、体の芯部の熱源である腎陽によって温められることで軽くなって上昇していき、その潤いが心陽の活動を適度に制御しています。
そのため、熱源が弱すぎると、水を上昇させられなくなるため、心陽を穏やかにする潤いが不足し、脳の活動が盛んになり過ぎたままになり、不眠になります。
冷えによる不眠に効く漢方
では今回は、陽虚で不眠になる方に使われることのある、漢方薬のうち、八味丸、真武湯、温経湯について考えて行きましょう。
八味地黄丸
八味地黄丸は、温補腎陽の効能があります。
温補腎陽とは、腎陽を温めて働きを高めることを言います。
この働きにより八味地黄丸は、腎陽が冷えている事により巡らせることが出来なくなった水分を、温めて巡りを回復させてくれます。
それにより、停滞している水分は排出し、届かなかった部位へは潤いを補充するのを助けてくれます。
ちなみに八味地黄丸は
腰痛や下半身のだるさ
排尿の異常などの
解消にも使われます。
【効能・効果】
体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿で、ときに口渇があるものの次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、軽い尿漏れ【副作用】
皮膚:発疹・発赤、かゆみ
消化器:食欲不振、胃部不快感、腹痛
その他:動悸、のぼせ、口唇・舌のしびれ小太郎
真武湯
真武湯には、温陽利水の効能があります。
温陽利水は、腎陽を温めることで水の巡りを助け、余分な水分の排出することを言います。
この働きにより真武湯は、腎陽を温めるとともに、お腹の中に停滞している余分な水分の巡りを良くして排除してくれます。
それにより、冷えて余分な水分が停滞している方の不眠の解消に使われます。
ちなみに、真武湯は
冷え性の改善を始め
尿が正しく出なくなった場合
めまい、下痢、お腹の痛みなどに
使われます。
【効能・効果】
体力虚弱で、冷えがあって、疲労倦怠感があり、ときに下痢、腹痛、めまいがあるものの次の諸症:下痢、急・慢性胃腸炎、胃腸虚弱、めまい、動悸、感冒、むくみ、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ
【副作用】
皮膚:発疹・発赤、かゆみ
その他:動悸、のぼせ、ほてり、口唇・舌のしびれクラシエ
温経湯
温経湯は、温経散寒、養血活血の効能があります。
温経散寒は、血液の通り道を温めて、冷えを取り除くことをいいます。
養血活血は、血を養い育てる子ながら血の巡りを改善することを言います。
この働きにより温経湯は、体を温めながら気を引き降ろし、お腹の働きを高めて血を補充して巡らせますので、冷えや貧血による不眠の解消に使われます。
ちなみに、温経湯は
不正出血、しもやけなどの皮膚疾患
月経痛、生理不順の解消にも使われます。
【効能・効果】
体力中等度以下で、手足がほてり、唇がかわくものの次の諸症:月経不順、月経困難、こしけ(おりもの)、更年期障害、不眠、神経症、湿疹・皮膚炎、足腰の冷え、しもやけ、手あれ(手の湿疹・皮膚炎)
【副作用】
皮膚:発疹・発赤、かゆみクラシエ
まとめ
不眠で悩んでいて、漢方薬で改善を試みようと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、不眠に効く漢方薬はいくつもありますが、しかし、どの漢方薬を飲んだらいいのか悩んでいる方もいらっしゃると思います。
そのため今回は、冷え性による不眠に使う漢方薬を、いくつかピックアップしました。
不眠改善のセルフケアとして、ご自身の体質に合わせて、必要な漢方薬を試してみてください。
ご自分の体質にあった
漢方薬を試してみたい方は
ピヨの漢方の漢方相談を
ご利用ください。