火照りやすい人の不眠に効く漢方薬は?

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ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

不眠に悩んでいる人がいます

どうしたらいいですか?

皆さん、ぐっすり眠れていますか?夜になると心が騒いで眠れない、寝ても疲れが取れない、そんな不眠にお悩みではありませんか?

実は、不眠の原因は様々ですが、今回は特に「潤いの不足」から起こる不眠に注目してみたいと思います。心が落ち着かない、皮膚や髪が乾燥する、口や喉が渇くといった症状と共に不眠に悩んでいる方は、漢方医学でいう「陰虚体質」の可能性があります。

この記事では、潤い不足で不眠になる理由と、そんな方に効果的な3つの漢方薬についてご紹介します。ぜひ最後までお読みいただき、あなたの睡眠の質を改善するヒントを見つけてください。

陰虚体質の方によく見られる特徴

外見的な特徴とお悩みの症状:

  • 皮膚や髪の毛が乾燥している
  • 口や喉がよく渇く
  • 夢をよく見る(眠りが浅い)

主な症状:

  • 心が騒いで落ち着かない
  • いつも不安や心配事がある
  • 寝ても疲れが取れない

潤いの不足で、どうして不眠になるの?

陰虚タイプの方は、身体全体で潤いが不足しているため、脳へと潤いを届けることができなくなります。そのため相対的に熱が強まってしまい、脳の働きを調整する心気(精神活動を司るエネルギー)の穏やかさを保つことができなくなるのです。

この状態が続くと、寝ても疲れが取れない、疲れているのに眠れないといった症状が現れます。朝起きても「全然寝た気がしない」という不眠に悩まされることになります。

このような症状がある方は、体内の潤いを補うことで不眠を改善できる可能性があります。では、具体的にどのような漢方薬が効果的なのでしょうか?

潤いの不足による不眠に効く漢方薬は?

今回は、陰虚体質で不眠になる方に使われることの多い漢方薬のうち、特に効果的な3つをご紹介します。

1. 天王補心丸

天王補心丸は、滋陰養血、補心安神の効能があるといわれています。

  • 滋陰養血とは、潤いを補充して体液を増やし、血液を養うこと
  • 補心安神とは、脳の働きを調整する心気の状態を穏やかにすること

この働きにより天王補心丸は、体に潤いを補充することで、体の上部に浮上した熱を冷まして引き降ろし、心気の働きを穏やかにします。さらには、体の深い部位にある腎気と、上部にある心気のつながりを交通させることで、脳の働きを正常な状態にしてくれるのです。

ちなみに天王補心丸は不安感など心が落ち着かなくなる精神状態や、便秘、口内炎などの解消にも使われます。

2. 滋陰降火湯

滋陰降火湯には、滋陰降火の効能があります。

滋陰降火は、体を潤すことで、浮き上がってしまった熱を引き降ろすことを言います。

この働きにより滋陰降火湯は、体の芯部に潤いを補充し、潤いによって肝気を緩めることで筋肉の緊張を緩め、浮き上がった熱も乾きを潤しながら引き降ろすのを助けてくれます。このため、体温は高くないのにほてりを感じる方や、寝汗を感じるような方の不眠に使われることがあります。

ちなみに、滋陰降火湯は乾いた咳、精神不安、めまいなどの解消にも使われます。

3. 黄連阿膠湯

黄連阿膠湯は、泄火育陰の効能があります。

泄火育陰とは、体に潤いを補充して、余分な熱を排出することを言います。

この働きにより黄連阿膠湯は、潤いの不足によって熱と水のバランスが崩れてあぶれて上昇した熱を、潤いの補充と共に熱を冷ますことでバランスの崩れを解消します。このため、不眠の解消に特に効果的とされています。

ちなみに、黄連阿膠湯は皮膚の炎症や痒み、湿疹などの解消にも使われます。

使う際の注意点

漢方薬を使用する際は、以下の点に注意しましょう:

  • 体質や症状に合った漢方薬を選ぶことが重要です
  • 症状が複雑な場合には、単独では効果がない場合があります

まとめ

潤いの不足による不眠は、単なる睡眠障害ではなく、体全体のバランスの崩れから来ています。特に陰虚体質の方は、潤いを補うことで不眠症状が改善する可能性があります。

今回ご紹介した3つの漢方薬:

  • 天王補心丸
  • 滋陰降火湯
  • 黄連阿膠湯

これらは、それぞれ体の潤いを補い、熱のバランスを整えることで、心の落ち着きを取り戻し、良質な睡眠へと導いてくれます。

ただし、不眠の原因は人それぞれ異なりますので、症状が複雑な場合には単独では効果がない場合もあります。当店では漢方相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。あなたの体質に合った漢方薬をお選びいたします。

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ピヨ先生
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