【頭痛】ストレスで背中や肩の痛みに手足の冷えと頭痛

頭痛
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

頭痛にお困りの方から

質問をいただきましたよ。

頭痛は現代人の多くが抱える悩みの一つです。特に片頭痛や緊張型頭痛は、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

西洋医学では対症療法として鎮痛剤による対処が一般的ですが、東洋医学では「なぜ頭痛が起こるのか」という根本原因にアプローチします。今回は、頭痛に悩む患者さんの事例を通して、東洋医学からみた頭痛の原因と対策について解説します。

頭痛でお悩みの方は、自分の症状と照らし合わせながら読んでみてください。あなたの頭痛改善のヒントが見つかるかもしれませんね。

外見的な特徴とお悩みの症状

  • 片頭痛と緊張型頭痛がある
  • 背中、肩、首、後頭部に痛みがある
  • 手足の末端が冷えている
  • 食べるとすぐお腹いっぱいになる
  • 消化されていない感じがする
  • 生理が9か月ぶりに来たが、少量が2か月続いている
  • ストレスがかなりある

頭痛になる理由は気の流れの乱れにあるの?

頭痛の原因は様々ですが、この方の場合、東洋医学的な観点から見ると「気の流れの異常」が大きく関わっていると考えられます。

手足の末端が冷え、背中や肩に痛みがあることから、「気」が体の末端部へと十分に広がれていない状態といえるでしょう。本来下方に流れるべき気が上方へと逆流し、頭部で充満することで頭痛が引き起こされているのです。

これは東洋医学でいう「気滞(きたい)」と呼ばれる状態です。気滞とは、気の流れが滞って体内をスムーズに巡らない状態を指します。

また、食事をするとすぐにお腹がいっぱいになり、消化されていない感じがあるということは、「脾(ひ)」の機能低下が考えられます。脾は食べ物の栄養を吸収し、全身に運ぶ働きをしています。この働きが弱まると、お腹の中で食べ物が停滞している感覚につながるのです。

生理不順と頭痛には関係があるの?

生理が9か月ぶりに来て、それも少量が2か月続いているという症状は、「血虚(けっきょ)」という状態を示唆しています。血虚とは、東洋医学でいう「血」が不足している状態のことです。

「血」が不足すると全身の潤いや栄養が足りなくなり、特に頭部での血の流れに影響が出ることで片頭痛を引き起こすことがあります。血虚の状態では、頭部の血管に十分な血液が行き渡らず、拍動性の痛みを感じることが多いのです。

ストレスも気の流れを妨げる大きな要因となります。気滞と血虚が合わさることで、より複雑な頭痛の症状が現れやすくなるのです。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

この方のように気滞と血虚が組み合わさった状態には、漢方薬と生活習慣の両面からのアプローチが効果的です。

効果が期待できる漢方薬

気の滞りを解消し、血や潤いを補充する漢方薬が適しています。以下のような漢方薬が一般的に使われます:

  • 加味逍遙散(かみしょうようさん) – 気の滞りを改善しながら血を補い、ホルモンバランスも整える働きがあります
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) – 血虚を改善し、冷えや生理不順に効果的です
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) – 血の巡りを良くし、頭痛や肩こりを緩和します

※これらは特定の体質改善に効果が期待できる漢方薬であり、個人の症状が複雑な場合には単独では効果が出ないこともあります。当店では個人に合わせた漢方相談も行っていますので、お気軽にご相談ください。

生活習慣の改善ポイント

  1. 適度な運動を心がける – ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かしましょう
  2. ストレス解消法を見つける – 趣味や瞑想など、自分に合ったリラックス方法を見つけることが大切です
  3. 睡眠の質を高める – 早めの就寝と十分な睡眠時間を確保しましょう

特に睡眠は「血」を生成・修復する大切な時間です。質の良い睡眠は頭痛改善の基本となりますよ。

まとめ:頭痛改善は気血のバランスから

頭痛、特に片頭痛や緊張型頭痛は、東洋医学的に見ると気滞と血虚が主な原因となることが多いです。体の末端の冷え、消化不良、生理不順などの症状がある場合は、これらのバランスが崩れているサインかもしれません。

漢方薬による内側からのケアと、運動・ストレス管理・睡眠といった生活習慣の改善を組み合わせることで、根本からの改善が期待できます。

頭痛薬で一時的に痛みを抑えるだけでなく、体質改善のアプローチを試してみてはいかがでしょうか。

YouTubeでも解説しています。

YouTube player
ピヨ先生
ピヨ先生

ご自分の体質にあった

漢方薬を試してみたい方は

ピヨの漢方の漢方相談を

ご利用ください。

タイトルとURLをコピーしました