
こんにちは
どうなさいましたか?

痒みにお困りの方から
質問をいただきましたよ。
皆さんの中には、「今日は足が痒い、昨日はお腹が痒かった、先週は背中が…」というように、痒みが体の様々な部位を移動するような経験をされた方はいませんか?この一見不思議な症状には、実は東洋医学的な観点から見ると明確な理由があるのです。
今回は、体の各部位を移動する痒みの原因と、自然療法を用いた改善方法について詳しくご紹介します。東洋医学では体全体のバランスを重視するため、単に痒みを抑えるだけでなく、根本的な体質改善を目指していきましょう。
外見的な特徴とお悩みの症状
• 症状の特徴:体の各部位を移動する痒み • 痒みの場所:足、お腹、背中、頭皮など様々な部位
主な症状:
• 部分的に痒くなる • 痒みがポイントで移動する • 特定の場所に固定せず変化する
移動する痒みの原因は何でしょうか?
東洋医学では、体のあちこちを移動する痒みの原因として、気血の巡りの乱れが挙げられます。特に、気の流れが何らかの理由で滞ったり、ギクシャクと動きが悪くなっている状態が考えられます。
痒みの場所が移動する現象は、体内の気の流れが乱れている証拠かもしれません。例えば、強いストレスを感じると、気の巡りがスムーズでなくなり、体の特定の部位で気血の巡りが悪くなって痒みとして現れることがあるのです。
このような症状がある方は、日々の生活の中でストレスを感じることが多かったり、睡眠不足に陥っていたりする可能性があります。体からのSOSを見逃さないようにしましょう。
ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい
移動する痒みに悩む方には、気の巡りを改善することが重要です。以下の自然療法を日常生活に取り入れてみましょう。
1. 適度な運動習慣
適度に体を動かすことで、気血の巡りが良くなります。ウォーキングやストレッチ、太極拳など、無理なく続けられる運動を選びましょう。特に朝の軽い運動は一日の気の流れを整えるのに効果的です。
2. ストレス管理
ストレスは気の流れを乱す大きな要因です。上手にストレスを解消する方法を見つけることが重要です。瞑想、深呼吸、好きな趣味に没頭するなど、自分に合ったリラックス法を取り入れてみてください。
3. 質の良い睡眠
早めの就寝と十分な睡眠時間を確保しましょう。東洋医学では、夜10時から午前2時までは肝臓が最も活発に働く時間帯と考えられています。この時間帯にはしっかり眠ることで、体内の気の巡りが整いやすくなります。
気の巡りを促す漢方薬
気の滞りを改善するのに効果が期待できる漢方薬としては以下のようなものがあります:
• 逍遙散(しょうようさん) – 気の巡りを整え、ストレスによる症状を緩和する漢方薬
• 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) – 血の巡りを良くし、うっ血を改善する効果が期待できる
• 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) – 血を補い、血行を促進する作用がある
※これらは気の滞りによる症状の改善に一般的に用いられる漢方薬であり、個人の体質や症状によっては効果が異なる場合があります。症状が複雑な場合には、単独では効果が期待できないこともあるため、当店での漢方相談をご利用ください。
まとめ:移動する痒みの解消に向けて
移動する痒みは、体内の気血の巡りの乱れによって引き起こされる可能性が高いです。日常生活では、適度な運動、効果的なストレス管理、質の良い睡眠を心がけることで、症状の改善が期待できます。
体の声に耳を傾け、自分の生活習慣を見直すことで、根本的な体質改善を目指しましょう。痒みが続く場合や気になる場合は、専門家への相談も検討してみてください。
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