
こんにちは
どうなさいましたか?

げっぷにお悩みの方から
質問をいただきましたよ
夜中になるとげっぷが止まらなくなって眠れない、お腹が張って苦しい…そんな症状でお悩みではありませんか?
現代人の多くが抱える消化器系のトラブルですが、実は中医学の視点から見ると、体質や生活習慣に深く関わっている場合が多いのです。
今回は、夜10時から朝5時頃まで特にげっぷがひどくなるという33歳男性の方から寄せられた貴重な体験談をもとに、げっぷが止まらない原因と効果的な改善法について詳しく解説していきます。
同じような症状でお困りの方に、きっと参考になる内容ですので、ぜひ最後までお読みください。
外見的な特徴とお悩みの症状など
今回ご相談いただいた方の基本情報をご紹介します。
- 年齢: 33歳男性
- 身長: 172cm
- 体重: 130kg
- BMI: 43.94
- 顔色: 白っぽい
- 髪質: 細い
- 舌の色: 白っぽい
- 舌苔: 水っぽく、剥れている部分がある
主な症状:
- げっぷが止まらない
- 特に夜10時から朝5時頃まで症状が悪化
- 1日に何度も出る軟便
- 食べるとお腹が張りやすい
- げっぷやガスが出ると楽になる
- 喉に何かが引っかかる感じがする
なぜゲップやガスが多く出るのでしょうか?
げっぷやガスが多くてお腹が張る症状には、中医学的に明確な理由があります。
様々な要因によって**「気」が滞る**ことで、腸管内で食べ物が停滞していると考えられるのです。
通常、食べ物は腸管の**蠕動運動(ぜんどううんどう)**によって下向きに運ばれ、消化吸収されていきます。不要になった食べ物も同じく蠕動運動によって体外へと排出されるのが正常な流れです。
しかし、何らかの理由で食べ物が腸管内に停滞してしまうと、停滞している間に腸内細菌によって発酵が進み、ガスが発生します。
そのガスが充満してある一定の圧に達すると、上向きに出口を求めるとげっぷに、下向きに運ばれるとおならとなって体外に出ていくのです。
この方の体質的特徴はどのようなものでしょうか?
ご投稿いただいた情報から、この方の体質の特徴を分析してみましょう。
1日に何度も出る軟便、舌苔の水っぽさから、お腹の中には余分な水分が充満している状態だと考えられます。
特に注目すべきは、夜になると症状が悪化するという点です。これは運行力(体内の巡りを動かす力)が夜になるにつれて低下していることが関係していそうですね。
夕方から夜にかけては中医学では**「陰の時間帯」**となり、体の中の水分などの動きは低下しやすくなります。それは腸管の中にある飲食物や吸収したものも同様です。
さらに、以下の症状から気の巡りも順調ではないことが分かります:
- 食べるとお腹が張りやすい
- げっぷやガスが出ると楽になる
- 喉に何かが引っかかる感じがする
そのため、余分な水分が充満し、動かす力の低下した腸管に入ってきた食べ物は、動きが悪くなって停滞してしまいます。
停滞している間に発生したガスは行き場を失ってげっぷとなるのです。
また、気の巡りが悪いと、吸収した食べ物を運ぶ働きへと上手くバトンタッチできず、お腹が張り、吸収できずに運ばれた飲食物は下痢になってしまいます。
ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい
食べるとお腹が張る、喉に何かが引っかかる感じがするなど、気の滞りがあるように感じられますので、軽い運動をするのが良いと思われます。
運動によって気の滞りが解消され、体の中の巡りが良くなれば、お腹の働きも改善されます。もし運動不足かもと心当たりがありましたら、ぜひお試しください。
おすすめの運動例:
- 散歩やウォーキング
- 軽いストレッチ
- 深呼吸を意識した体操
また、1日に何度も出る軟便の状態から、食生活でお腹に負担がかかっている可能性もあります。
もし心当たりがありましたら、以下の食生活改善をお試しください:
食生活改善のポイント:
- よく噛んで食べる
- 腹八分目を心がける
- 冷たいものを控える
- 体を冷やす性質の食べ物を控えめにする
この体質改善に効果が期待できる漢方薬
この方のような体質改善に効果が期待できる漢方薬をご紹介します。ただし、これらは特定の水湿・気滞体質の改善に効果が期待できる漢方薬であり、この方に必ず合うというものではありません。
- 平胃散(へいいさん):胃腸の湿邪を取り除き、消化機能を整える効果が期待できます
- 六君子湯(りっくんしとう):胃腸を温めて機能を高め、余分な水分を除く働きがあります
- 香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう):気の巡りを改善しながら、胃腸の調子を整える効果が期待できます
症状が複雑な場合には、単独の漢方薬では十分な効果が得られない場合があります。当店では個人の体質に合わせた漢方相談も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
夜中のげっぷが止まらない症状は、気の滞りと体内の余分な水分が大きく関わっていることが分かりました。
この方のケースでは、特に夜間に症状が悪化することから、体内の巡りを改善する軽い運動と、胃腸に負担をかけない食生活が重要なポイントとなります。
同じような症状でお悩みの方は、まずは生活習慣の見直しから始めてみてくださいね。体質に合った改善法を見つけることで、きっと症状は良くなっていくはずです。
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