
こんにちは
どうなさいましたか?

食欲不振にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
じめじめした梅雨から猛暑の夏へ。この時期は体に熱がこもりやすく、食欲不振やイライラ、だるさなどの不調を感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな時におすすめなのが、梅を使った薬膳調味料です。梅は古くから日本の食卓に欠かせない食材として親しまれてきましたが、実は漢方でも加工した梅は「烏梅(うばい)」として生薬として使われることもあります。
今回は、梅の薬膳効果を活かした「梅しょうゆ」と「梅味噌」の作り方をご紹介します。作り置きができて、冷奴やサラダ、ドレッシングなど様々な料理に活用できる万能調味料です。暑い季節を健やかに過ごすための食養生として、ぜひお試しくださいね。
梅しょうゆ&梅味噌の食材が持つ薬膳パワーとは?
梅(うめ)
性味・帰経:
- 性味:酸、平
- 帰経:肝・脾・肺・大腸
薬膳効果:
- 生津収斂:体の潤いを補い水分や栄養を保持する働き
- 止咳化痰:咳を鎮め痰を除去する働き
- 整腸殺菌:腸内環境を整え殺菌作用を発揮する働き
醤油(しょうゆ)
性味・帰経:
- 性味:寒性・鹹味(かんみ・塩味)
- 帰経:脾・胃・腎
薬膳効果:
- 清熱解毒:体内の熱を冷まし食欲不振や食中毒を予防する
- 凉血除煩:血熱を冷ましイライラや不安を和らげる
- 調味開胃:食材の旨味を引き出し食欲を増進させる
味噌(みそ)
性味・帰経:
- 性味:涼性・酸味・鹹味(かんみ・塩味)
- 帰経:脾・胃・腎・肝
薬膳効果:
- 清熱利湿:体の余分な熱や水分を排出しむくみを改善する
- 解毒:体内の有害物質を無害化し二日酔いや肌荒れを予防
- 安神:腸内環境を整えセロトニン生成をサポートし精神を安定
梅しょうゆ&梅味噌の作り方
材料
■梅しょうゆ
- 梅:適量
- しょうゆ:梅がかぶるくらい
■梅味噌
- 梅:適量
- 味噌:梅がかぶるくらい
作り方
- 梅のへたを取ります
- 梅を洗います
- 水分を取って、乾燥させます(カビ防止のため)
- 清潔な容器に梅を入れます
- しょうゆ、または味噌を入れます
- 梅全体にしょうゆ、味噌が浸かるように混ぜます
- 1週間~10日くらいで、出来上がり
保存期間: 長期保存可能(3年程度)
活用法: 冷奴、サラダ、ドレッシング、酢味噌などにどうぞ
継ぎ足し可能: 梅、しょうゆ、味噌は継ぎ足しできます
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
この梅の薬膳調味料は、特に以下のような症状を感じている方におすすめです。
暑がりで熱っぽい体質の方 体に熱がこもりやすく、のぼせやほてりを感じる方に最適です。醤油の清熱作用が体の余分な熱を冷ましてくれます。
食欲不振でお悩みの方 食べ物を見ても食欲が湧かない、胃がもたれやすい方に。梅の酸味が唾液の分泌を促し、食欲を増進させます。
イライラしやすい方 ストレスや暑さでイライラしがちな方に。味噌の安神作用が心を落ち着かせ、精神的な安定をもたらします。
夏バテしやすい方 だるさや疲労感を感じやすい方に。梅の生津作用が体の潤いを補い、夏バテ予防に効果的です。
気をつけたい点と注意事項
梅の薬膳調味料を作る際は、以下の点にご注意ください。
衛生管理について
- 梅の頭が出ないくらいに調味料を入れる
- 消毒したスプーンを使う
- 質の良い調味料を使う
何かの拍子で雑菌が入ってしまうとカビが生えることがあります。清潔な環境での作業を心がけましょう。
体質による注意点
- 胃酸過多の方は、梅の酸味が胃を刺激する可能性があるため、少量から始めてください
- 塩分制限のある方は、使用量にご注意ください
- 妊娠中の方は、大量摂取は避け、適量を心がけてください
まとめ
梅しょうゆと梅味噌は、夏の暑さに負けない体づくりをサポートしてくれる頼もしい薬膳調味料です。
梅の持つ清熱・生津・開胃の効果により、体の余分な熱を冷まし、食欲を増進させ、イライラを和らげる働きが期待できます。作り方も簡単で、一度作れば長期保存が可能なのも嬉しいポイントですね。
特に、暑さでバテやすい方、食欲不振でお悩みの方、イライラしがちな方におすすめです。普段の料理に取り入れることで、美味しく食養生を実践できます。
ぜひこの夏は、梅の薬膳パワーを活かした手作り調味料で、健やかな毎日をお過ごしください。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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