【咽喉頭異常感症】疲れがたまるとヒステリー球になる

ヒステリー球
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

ヒステリー球にお困りの方から

質問をいただきましたよ。

喉に何かが詰まっているような違和感、特に疲れると悪化する症状に悩まされていませんか?

医学的には「ヒステリー球」と呼ばれるこの症状は、検査では異常が見つからないにもかかわらず、不快感が続くことが特徴です。東洋医学の視点から、この症状のメカニズムと自然な改善法についてご紹介します。

外見的な特徴とお悩みの症状

  • 長年にわたる喉の異物感
  • 様々な治療や薬を試すも改善しない
  • 特に疲労時に症状が悪化する

ヒステリー球とは?その発生メカニズム

ヒステリー球とは、喉に違和感を感じ、飲み込もうとしても吐き出そうとしても取れないのに、検査をしても何の異常も見つからない状態です。

東洋医学では、このヒステリー球を「気の滞り」に周囲の水分が巻き込まれることで生じる現象と考えています。気(体内のエネルギーの流れ)がスムーズに流れなくなると、喉の周辺に違和感として現れるのです。

なぜ疲れると喉の異物感が悪化するのか?

疲れが溜まると喉の違和感が強くなる理由は、東洋医学的な体のバランスの変化にあります。

睡眠によって補充された「陰」(体を潤す力)は、日中の活動によって徐々に消費されていきます。同時に「気」も消耗され、体内の物質を動かす力が低下します。

特に元々の体質として以下の傾向がある場合、疲労時に症状が顕著になります:

  • 陰の不足(体の潤いが足りない状態)
  • 気の不足(体内エネルギーの低下)

疲れが喉の異物感を引き起こすメカニズム

陰の不足があると、筋肉の緊張をうまく緩めることができなくなり、気の滞りが起こりやすくなります。また、体内の水分も濃縮したようになるため、粘り気を持ち、動きが悪くなるのです。

気は体内の水分を動かす働きがありますので、気の不足は水の流れを悪くします。この結果、喉の周囲では:

  • 気の滞りが強まる
  • 水分が粘り気を帯び、循環が悪くなる

こうした状態がヒステリー球の症状として現れやすくなるのです。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

この症状を改善するためには、東洋医学的な体質改善が効果的です。

漢方薬によるアプローチ

陰虚(陰の不足)と気虚(気の不足)の体質改善に効果が期待できる漢方薬としては以下のようなものがあります:

  • 麦門冬湯(ばくもんどうとう):喉の乾燥感を改善し、陰を補う働きがあります
  • 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):喉のつかえ感を改善し、気の流れを整えます
  • 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはん):気血を巡らせ、余分な水分を引き降ろします

※これらは特定の体質改善に役立つ一般的な漢方薬の紹介であり、個人の症状が複雑な場合は単独では効果がない場合もあります。当店では個別の漢方相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

生活習慣の改善

漢方薬と合わせて、以下の生活習慣の見直しも大切です:

  • 十分な睡眠を確保する(早寝を心がける)
  • 過労を避け、適度な休息をとる
  • ストレスを溜めない工夫をする
  • 水分をこまめに摂取する

特に「寝不足」や「過労」の生活が続くと、陰の不足や気の不足を作りやすくなります。少しでも早めに就寝することを意識してみましょう。

まとめ

喉の異物感(ヒステリー球)は、東洋医学的には気の滞りと水分の偏りから生じる症状です。特に疲労時に悪化するのは、陰と気の不足が関係しています。

改善には、適切な漢方薬の服用と生活習慣の見直しが効果的です。早寝早起きを心がけ、疲労を溜めないようにすることで、症状の軽減につながるでしょう。

辛い喉の違和感でお悩みの方は、東洋医学的なアプローチを一度試してみてはいかがでしょうか。

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ピヨ先生
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