
こんにちは
どうなさいましたか?

味噌の作り方について
質問をいただきましたよ
寒い季節になると、体の冷えや免疫力の低下が気になりませんか?そんな時におすすめしたいのが、古来から日本人の健康を支えてきた味噌です。
味噌は単なる調味料ではありません。中医学の視点から見ると、腸内環境を整える優秀な薬膳食材なのです。特に疲れやすい方や肌荒れが気になる方、風邪をひきやすい方にぴったりの食材といえるでしょう。
今回は、手作り味噌の作り方とともに、その驚くべき薬膳効果について詳しくお伝えします。
手作り味噌の食材が持つ薬膳パワーとは?
大豆(だいず)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:脾・胃・大腸
薬膳効果:
- 健脾利尿:脾胃を健やかにし利尿を促す働き
- 益胃潤燥:胃を補い体を潤す働き
麹(こうじ)
性味・帰経:
- 性味:温・辛・甘
- 帰経:脾・胃
薬膳効果:
- 補中益気:体の中心を補い気を益す
- 健脾和胃:消化機能を高めて胃腸を調和
塩(しお)
性味・帰経:
- 性味:寒・鹹
- 帰経:胃・腎・大腸・小腸
薬膳効果:
- 清熱涼血:熱を冷まして血を涼しくする
- 解毒湧吐:毒を解いて体内の不要物を排出
手作り味噌のレシピ
材料
- 大豆:1kg
- 乾燥麹:1kg
- 塩:450g
- ぬるま湯:600cc
- 大豆の煮汁:200cc
- 重石:4kg、2kg
作り方
- 大豆を洗い、熱湯に一晩つけます
- 翌日指で軽くつぶせるくらい、やわらかく煮ます
- 大豆の水気をきります(煮汁はとっておきます)
- 大豆を潰します
- 乾燥麴にぬるま湯、大豆の煮汁を入れて混ぜます(温度は人肌くらい)
- 4と5を混ぜます
- 丸めて清潔な容器にぽんぽんと投げ入れていきます(隙間ができないように、隙間があるとカビの原因に)
- 表面に塩をふります
- 押し蓋をのせます
- 押し蓋のまわりにも塩をふります
- 重石4kgのせます
- 約1ヶ月、冷暗所で保存します
- 天地返しします(上下かき回す)
- 表面に塩をふります
- 押し蓋をのせます
- 押し蓋のまわりにも塩をふります
- 重石2kgのせます
- 冷暗所に保存(5カ月~)
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
手作り味噌は特に以下のような体質の方におすすめです。
水毒タイプ(水分代謝が悪い方) 体内に余分な水分が溜まりやすい方には、大豆の性質が水分バランスを調整してくれます。むくみや重だるさの改善に役立ちます。
湿熱タイプ(体に湿気と熱がこもる方) 体内の余分な湿気や熱を持ちやすい方にも、味噌の発酵作用が体内環境を整えるのに効果的です。ただし摂取量は控えめにしましょう。
気をつけたい点と注意事項
手作り味噌を楽しむ際に、以下の点にご注意ください。
塩分量に注意 味噌には塩分が含まれているため、高血圧や腎臓病の方は摂取量に注意が必要です。一日の味噌汁は1〜2杯程度に抑えることをおすすめします。
発酵菌の活性維持 味噌汁は沸騰させ過ぎないよう、火を止めてから味噌を溶かすのがおすすめです。高温では発酵菌が死滅してしまい、せっかくの健康効果が減少してしまいます。
保存方法 冷蔵庫で保存し、使用時は清潔な器具を使って取り出すことが大切です。雑菌の混入を防ぎ、品質を保つことができます。
まとめ
手作り味噌は、古来から受け継がれてきた日本の発酵食品の知恵が詰まった素晴らしい薬膳食材です。
大豆、麹、塩というシンプルな材料から生まれる複雑な旨味と栄養価は、現代人の健康維持に欠かせません。特に腸内環境の改善による免疫力アップ、美肌効果、整腸作用は、多くの女性にとって嬉しい効果といえるでしょう。
手作りの過程も、忙しい日常から少し離れて自分と向き合う貴重な時間になります。仕込んだ後はほったらかしで良いので、手間もかかりません。
胃腸が弱い方、疲れやすい方、血の巡りが気になる方には特におすすめです。ぜひ一度、手作り味噌の豊かな味わいと薬膳効果を体験してみてくださいね。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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