スズキ (鱸) – 和漢薬としての価値と美味しい食べ方

薬膳手帳

スズキは私たちの食卓でおなじみの高級魚ですが、実は漢方的にも優れた効能を持つ食材なのをご存知でしょうか?鱸(すずき)は、単においしいだけでなく、私たちの健康維持にも貢献してくれる素晴らしい自然の恵みです。

スズキはスズキ科に属する魚で、その上品な白身と繊細な味わいから高級魚として知られ、様々な料理に利用されています。スズキは出世魚として知られ、成長するにつれて呼び名が変わることから、縁起の良い魚として祝い事にも用いられてきました。

歴史的には奈良時代の『古事記』や平安時代の『延喜式』にも登場する由緒ある食材で、古くから日本人に親しまれてきました。

今回は、和漢薬としてのスズキの効能から、おいしい食べ方まで詳しくご紹介します。日常の食事に取り入れて、美味しく健康をサポートしてみませんか?

スズキとはどんな魚ですか?

スズキの旬は春から初夏にかけてで、この時期のものは脂が乗って特に美味しいとされています。旬の時期のスズキは栄養価も高く、薬膳としての効能も高まると考えられています。

【性味/帰経】

  • 性味:平(温)、甘
  • 帰経:脾、胃、肝、腎

スズキにはどのような薬効がありますか?

スズキは薬膳としても優れた効能を持ち、中医国の古典でも味は甘く淡泊で、気は平らかであり、脾胃に相応しいと記されています。主に次のような効能があります:

1. 補脾益腎(ほひえきじん)

脾臓と腎臓の働きを補い、以下の症状に効果があります。

  • 食欲不振
  • むくみ
  • 足腰のだるさ

2. 止咳利尿(しがいりにょう)

咳を鎮め、利尿作用があります。

  • 喘息
  • むくみ

3. 安胎(あんたい)

  • 胎動不安の改善

スズキは脾虚による下痢、消化不良、小児の消化不良、百日咳、浮腫み水腫、筋肉や骨の衰弱、胎動不安、腫れものなどの症状に用いられてきました。

栄養面での特徴

スズキは高タンパクで低脂肪、疲労回復に効果的なビタミンB群やDHA、EPAを豊富に含んでおり、健康維持に役立ちます。特にビタミンB群は皮に多く含まれているので、皮ごと食べるのがおすすめです。

スズキのおすすめの食べ方は?

スズキはその上品な味わいを活かした様々な調理法で楽しむことができます:

日本での食べ方

  • 刺身・寿司:新鮮なスズキの繊細な味わいと歯ごたえを楽しめます。
  • 塩焼き:シンプルに塩を振って焼くことで、スズキの旨味が引き立ちます。レモンやポン酢を添えても美味しいですね。
  • 煮付け:醤油、みりん、酒で煮ることで、身がふっくらと仕上がります。大根や人参と一緒に煮るとバランスのよい一品になります。

まとめ:スズキの価値を再発見しよう

スズキは単においしい高級魚というだけでなく、薬膳としても優れた価値を持つ食材です。脾・腎の働きを補い、むくみや足腰のだるさを改善する効能は、現代人の健康維持にも役立つものです。

特に疲労回復に効果的なビタミンB群を豊富に含むスズキは、忙しい現代人の強い味方となってくれるでしょう。皮に栄養素が多く含まれているため、皮ごと美味しく調理して食べることをお勧めします。

スズキの持つ薬膳としての効能を意識しながら、様々な調理法で楽しんでみてはいかがでしょうか?日々の食事がより豊かで健康的なものになるはずです。

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