生理周期が安定しない原因とその対策!健康を維持するための方法

生理の不調
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

月経周期の乱れにお困りの方から
質問をいただきましたよ。

生理周期が短くなってお悩みの方は少なくありません。通常28日周期が理想とされる中、24日や26日周期になると体調管理が難しくなりますよね。このような生理周期の乱れには、東洋医学の考え方を取り入れることで改善できる可能性があります。

今回は、六味丸で生理周期が改善したものの、四物湯を追加したら再び短くなってしまったというケースを通して、生理周期が短くなる原因と対策について解説します。なぜ漢方薬によって効果が異なるのか、その理由と適切な漢方選びのポイントをご紹介しましょう。

外見的な特徴とお悩みの症状

  • 陰虚体質で手足のほてりがある
  • 踵のガサガサがある
  • 血虚と瘀血もある

主な症状:

  • 生理周期が24〜26日と短い
  • 六味丸で28〜29日に改善
  • 四物湯を追加すると再び24〜26日周期に戻る

生理周期が短くなるのはなぜ?

東洋医学では、生理周期が短くなる原因を大きく2つの視点から考えます。

1つは血を押し出してしまう力が強すぎる場合。もう1つは血を留めておく力が弱く持ちこたえられない場合です。

例えば、体内の潤いが不足していたり、過剰な熱がある状態だと、血を押し出す力が強くなりすぎてしまいます。その結果、本来なら体内に留めておくべき血が、押し出されて生理が早く来てしまうのです。

反対に、血を留めておく力には、体の芯となる腎気血を脈管内に留める脾気が大きく関わっています。これらが弱ってくると、押し出す力が正常であっても血を体内に保つことができず、結果として生理周期が短くなってしまうのです。

六味丸と四物湯、なぜ効果が違うの?

この方は六味丸を飲み始めたことで、24〜26日だった周期が28〜29日に改善しました。しかし四物湯を追加すると、再び短い周期に戻ってしまったそうです。

これは陰虚体質で血虚と瘀血もあるという体質背景が関係しています。相対的な熱が月経血を押し出すために周期が早くなっていたところ、六味丸で潤いが補充されたことで、熱が制御されて正常な周期に戻ったと考えられます。

しかし、陰虚の状態が進むと腎気の働き自体も弱り、血を留めておく機能が乱れることがあります。そこへ六味丸と四物湯を合わせて服用すると、両方に含まれる地黄が重なり、体の下部に重いものが押し付けられるような状態になります。

これが元々ある「強く押し出す働き」に加わり、「留めておく働き」の乱れを助長してしまった可能性があるのです。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

この方のような陰虚体質で血虚・瘀血がある場合、地黄を含む漢方薬の重複使用には注意が必要です。以下のようなアプローチがおすすめです。

気や血を巡らせる働きがある漢方薬を選ぶと良いでしょう。特に重い性質のある地黄を含まず、末端部へと血を誘導するような漢方薬との組み合わせが効果的かもしれません。

陰虚・血虚体質の改善に期待できる漢方薬:

  • 当帰芍薬散 – 血虚に効果があり、めぐりを促進します。貧血気味の方にも適しています。
  • 温経湯 – 血の巡りを良くし、冷えからくる不調に効果的です。血虚と瘀血の両方に働きかけます。
  • 加味逍遙散 – ストレスからくる血の巡りの悪さを改善し、イライラや不眠、ほてりにも効果があります。

※これらは特定の体質の改善に効果が期待できる漢方薬であり、個人の体質や症状によって効果は異なります。症状が複雑な場合には単独では効果が現れにくいこともあるため、当店での漢方相談をご利用ください。

生活習慣としては、陰虚や血虚がある方は早めの就寝を心がけ、十分な睡眠時間を確保することが大切です。睡眠は血を養い、腎気を回復させる重要な時間ですので、規則正しい生活リズムを意識してみてください。

まとめ

生理周期が短くなる原因は、東洋医学では「血を押し出す力が強い」または「血を留める力が弱い」という2つの視点から考えられます。

陰虚体質の方は、六味丸で潤いを補うことで生理周期が改善することがありますが、四物湯など他の漢方薬との併用には注意が必要です。特に地黄を含む製剤が重複すると、かえって症状を悪化させる可能性があります。

体質に合った漢方薬を選び、十分な睡眠を取るなどの生活習慣の改善を合わせて行うことで、生理周期を正常化させることができるでしょう。

ご自身の体質や症状に合わせた漢方選びについては、ぜひ専門家にご相談ください。

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ピヨ先生
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