ピヨ先生、こんにちは
柴胡桂枝乾姜湯について知りたいとの
質問をいただきましたよ。
今回の記事を読むと以下のことがわかります。
- 柴胡桂枝乾姜湯の働き
- 不眠に効果あり
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
YouTubeでも解説しています。
柴胡桂枝乾姜湯は不眠に効きますか?
柴胡桂枝乾姜湯を試しているのですが
不眠にも効きますか?
それから何か
注意点などあったりしますか。
とのことです。
柴胡桂枝乾姜湯の働き
柴胡桂枝乾姜湯って
どんな漢方薬なんですか?
柴胡桂枝乾姜湯は
気がこもって熱が生じて
上の方で乾きが生じているものの
体の下部では冷えている状態を
改善してくれます。
なので、肝気の滞りで熱がこもり
体の統率を無視して上昇して起きる
不眠に効果があります。
また、体の芯部を温めて
水の動きを改善してくれますので
喉の渇きが
解消されないような場合にも
使われます。
潤いの不足と不眠
どうして潤いが不足すると
不眠になるの?
東洋医学では不眠は
精神活動に関連する
心気の乱れと考えます。
心気が正常な機能を維持するには
心の活動や制御を支える
血や潤いが大切で
様々な原因による結果として
血や潤いが不足すると
心気が空回りを起こし
不眠などになります。
柴胡桂枝乾姜湯と不眠
じゃあ柴胡桂枝乾姜湯が
それらを解消してくれるんだね
そうなんです。
柴胡桂枝乾姜湯に含まれる柴胡は
滞った気を解放して上向きに上昇させ
体の表面から発散
表層を冷やします。
そして、柴胡と共に黄芩によって
体の上部を中心とした部位の
こもった熱を冷まし
利尿を促すことで
停滞している余分な水分を
下向きに引き降ろして解消します。
桂皮、乾姜は
体の芯部を温めて
お腹の中の
気や水の巡りを応援します。
特に、桂皮には
体の上の方に浮き上がっている熱を
体の芯部に
引き降ろしてくる働きがありますので
これによっても
心気の過剰な働きの解消に
つながります。
栝楼根、牡蛎、甘草は
心の過剰な働きに対して
熱を鎮め、潤いを補充するので
体の上部では
熱がこもっていて
潤いが不足してるのに
体の芯部は冷えていて
潤いを届けることができず
水と熱が結びついていて
ドロドロしている状態を
解決してくれます。
使う際の注意点
何か、使う時の注意とかありますか??
潤いを補う作用があるものの
身体を温めたり
乾かす作用が主体となりますので
潤いの不足が目立つ方や
熱の勢いが過剰な方
あるいは、牡蛎や黄芩が
負担となる事もあるので
お腹の弱い方は
単独で使う際には
注意が必要です。
まとめ
今回は、柴胡桂枝乾姜湯と不眠について
解説しました。
ご自分の体質にあった
漢方薬を試してみたい方は
ピヨの漢方の漢方相談を
ご利用ください。