こんにちは、皆さん。今回は日本料理でお馴染みの三葉(ミツバ)について、その意外な薬効や活用法についてご紹介します。普段何気なく料理の彩りや香り付けに使っているミツバですが、実は東洋医学では古くから薬草として重宝されてきました。
そのさわやかな香りには心身をリラックスさせる効果があるだけでなく、様々な症状に効果を発揮するとされています。家庭の食卓だけでなく、健康維持にも役立つミツバの秘密に迫ってみましょう。
三葉(ミツバ)とはどんな植物ですか?
三葉(ミツバ)は、セリ科ミツバ属の多年草です。日本を含む東アジアが原産地です。名前の由来は、葉が三つに分かれていることから「三つ葉」と名付けられました。
性味と帰経
東洋医学における三葉の基本的な性質は:
- 性味:温、辛
- 帰経:肝、脾、肺
三葉にはどんな薬効があるのですか?
三葉には主に以下の2つの働きがあります:
1. 祛風止咳(きょふうしがい)
風邪の症状や呼吸器系の不調に効果があります。具体的には:
- 風邪の諸症状の緩和
- 咳の軽減
- 喘息の症状改善
- 膿痰や黄痰の排出促進
2. 活血化瘀解毒(かっけつかおげどく)
血行促進と解毒作用があります:
- 皮膚のかゆみの緩和
- 怪我の治癒促進
- 瘡瘍腫毒(そうようしゅどく:できもの・腫れもの)の改善
- 歯痛の緩和
さらに、三葉に含まれるクリプトテーネンとミツバエンという成分は、気分をリラックスさせ、興奮した神経を鎮める作用があります。また、血流を改善する効果もあり、肩こりや肌荒れの改善のほか、高血圧予防にも効果が期待できるとされています。
特に、ストレスがたまっている方や食欲不振の方におすすめの野菜です。
三葉を使用する際の注意点はありますか?
一般的な注意点としては:
- 個人によるアレルギー反応に注意しましょう
- 過剰摂取は避け、バランスの良い食生活の一部として取り入れることをおすすめします
まとめ:家庭で活用したい三葉の恵み
三葉(ミツバ)は日本料理に彩りと香りを添える身近な野菜ですが、東洋医学的には風邪や咳の症状緩和、血行促進、解毒作用など様々な薬効を持っています。そのさわやかな香りには神経系のバランスを整え、リラックス効果をもたらす成分が含まれています。
日々の食事に取り入れるだけでなく、風邪の初期症状などにも活用できる優れた食材です。特に禁忌もなく、比較的安全に利用できる点も魅力です。栽培も比較的容易なので、家庭菜園での栽培にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
私たちの身近にある三葉の新たな一面を知り、料理だけでなく健康維持にも役立てていただければ幸いです。
参考文献

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