
こんにちは
どうなさいましたか?

血液ドロドロにお悩みの方から
質問をいただきましたよ
最近、疲れやすい、肩こりがひどい、冷えが気になるという方はいませんか?もしかしたら、それは血液がドロドロになっているサインかもしれません。
現代社会では、ストレス、不規則な生活、偏った食事などにより、多くの方が血液の流れに問題を抱えています。漢方では、この状態を「瘀血(おけつ)」と呼び、様々な不調の根本原因として重要視しています。
今回は、血液ドロドロの状態である瘀血について、その原因から具体的な改善方法まで詳しく解説していきます。あなたの不調の原因がここにあるかもしれませんね。
血液の働きとは?なぜ重要なのでしょうか?
血液は心臓から送り出されて全身を巡り、内臓や手足の先まで栄養を届ける重要な役割があります。この生命維持に欠かせない血液循環には、心、肺、肝、脾、腎の五つの臓腑が協力して働く必要があります。
特に重要なのは以下の2つの臓腑です:
- 心気:血液を送り出すポンプの役割
- 肝気:血液を上手く調整して分配する役割
この二つの臓腑に問題があると、血液ドロドロの原因になりやすいのです。血液循環が正常に機能することで、私たちの体は健康を維持できるのですね。
血液ドロドロになる原因は何ですか?
血液ドロドロになる原因は主に8つあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
主な原因
- 寒さ:体が冷えると血液も冷えて固まりやすくなります
- 熱すぎること:血液が煮詰まったようになってしまいます
- 水分不足:血液が濃くなること
- 心肺機能の低下:血液を押し出す力が不足すること
- ストレス:肝気の滞りを引き起こします
- 体内の余分な水分や老廃物:血液の流れを邪魔します
- 外傷:血管の損傷による影響
- 出血:体内で血液が固まることによる影響
このように様々な原因で血液ドロドロが起こるため、根本的な原因に合わせた対処が必要になります。
放置するとどうなりますか?
恐ろしいのは、血液ドロドロが放置されると悪循環に陥ることです。
血液の流れが悪くなると老廃物がたまり、さらに血液がドロドロになります。この状態が続くと、以下のような深刻な問題を引き起こす可能性があります:
- 胸の痛み
- 脳の病気
早期の対処が重要ですね。体からのサインを見逃さないようにしましょう。
どうすれば改善できるのでしょうか?
改善方法は原因によって異なります。それぞれのタイプに応じた対処法を見ていきましょう。
タイプ別改善方法
冷えが原因の場合
- 体を温める食べ物を摂取
- 適度な運動で血液循環を促進
ストレスが原因の場合
- 肝気を整えるためにリラックスする時間を確保
- ストレス発散方法を見つける
共通して大切なこと
どのタイプにも共通して大切なのは、以下の基本的な生活習慣です:
- しっかりとした睡眠時間の確保
- 規則正しい生活
- バランスの良い食事
これらの基本を整えることで、血液の質と流れが改善されやすくなります。
この体質改善に効果が期待できる漢方薬
血液をサラサラにするために、体質に応じた漢方薬が使われることがあります。ここでは、特定の体質改善に効果が期待できる漢方薬をご紹介します。
冷えタイプの方におすすめ
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう):手足の冷えが強く、血行不良による諸症状の改善に
- 温経湯(うんけいとう):冷えによる月経不順や手足の乾燥、血液循環の改善に
ストレスタイプの方におすすめ
- 加味逍遙散(かみしょうようさん):ストレスによる気の滞りと血の滞りの両方を改善
- 柴胡疏肝散(さいこそかんさん):肝気の滞りを解消し、血液循環を促進
水分不足タイプの方におすすめ
- 四物湯(しもつとう):血液を補い、血行を良くする基本的な処方
- 滋陰降火湯(じいんこうかとう):体液不足による血の濃縮を改善
ただし、症状が複雑な場合には、単独の漢方薬では効果が期待できない場合があります。当店では個人の体質や症状に合わせた漢方相談を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
血液ドロドロの状態である瘀血は、現代人に非常に多い症状です。疲れやすさや肩こり、冷えなどの症状がある方は、血液循環に問題がある可能性があります。
原因は寒さ、熱、水分不足、臓腑の機能低下、ストレス、老廃物の蓄積、外傷、出血など多岐にわたります。それぞれの原因に応じた適切な対処が重要ですね。
基本的な生活習慣の改善に加えて、体質に合った漢方薬を活用することで、血液の質と流れを改善することができます。症状が気になる方は、専門家に相談して適切な対処法を見つけてみましょう。
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