ピヨ先生、こんにちは
耳閉塞感や便秘にお困りの方から質問をいただきましたよ。
今回の記事を読むと以下のことがわかります。
- 五苓散と便秘
- 柴芍六君子湯の働き
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
YouTubeでも解説しています。
生理前に耳閉塞感
生理前に耳閉塞感があり
その後激痛の便秘となりました。
水分補給に気をつけていましたが
再び耳閉塞感と生理が始まり
耳鼻科でむくみの薬を飲まずにいたら
便秘の激痛で嘔吐しました。
便秘は落ち着いてきましたが、耳閉塞感が続き
耳鼻科で五苓散を処方されました。
しかし、調べたところ五苓散は
下痢に効くようで、便秘への効果が心配です。
排便はあるものの、残便感と膨満感があります。
とのことです。
耳閉塞感と便秘
耳閉塞感は上部へ押し上げて詰まっているイメージですし
嘔吐や便秘に関しましても
腸管が上向き過剰になっている状態です。
生理前は下向きに
濃厚な気血を引き連れてきますが
体の渇きの状態や気の滞りがあると
こもった気や熱が上部へと向かい
押し寄せるような状態になります。
浮腫みとの関係
でも浮腫みがあるみたいですね。
気の巡りが上昇過剰になっていると
むくみによってあちこちに停滞している水がまきこまれて
余計に耳に周囲に向かうと閉塞感が強まるのかも。
五苓散と便秘に良くない?
五苓散は便秘に良くないんですか?
五苓散は体を温めて水を追い払う働きがあり
結果として乾燥を強めますので
乾きによって腸管の動きが乱されると
かえって便秘が強くなる可能性はあります。
また、身体全体を見た場合に
水の巡りが悪い状況があって
体の下部には浮腫む部位があるが
乾きの部位が上部にあるなど
浮腫みと乾燥が混在しているような場合でも
乾きが局所的に強まって
気の上向きに向かう流れを余計に強めてしまい
腸管の動きなどを乱すこともあるかもしれません。
ただし浮腫みがあることで
腸管の働きが上手く発揮できないような場合には
五苓散によって余分な水の排除が進むことで
便秘の解消につながることもあります。
この方の場合
この方はどうですか?
残便感がある、膨満感があるとのことですから
気の滞りがあるように感じますので
気の滞りが上焦過多の状態を作っていて
気や水の巡りに影響を与えて
耳の閉塞感や便秘になっているのかもしれません。
さらには、気の滞りがあることで
便が出口付近にきた状態で腸管が痙攣すると
激しい痛みになるのかもしれません。
まとめ
今回は、五苓散と便秘について
解説しました。
ご自分の体質にあった
漢方薬を試してみたい方は
ピヨの漢方の漢方相談を
ご利用ください。