
こんにちは
どうなさいましたか?

気象病にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
雨が近づくと頭が重くなる、低気圧になると決まってめまいがする——そんなご経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
病院で検査を受けても異常なし。市販薬を飲んでもまた次の雨の日に繰り返してしまう、というお悩みをよくお聞きします。
実は漢方の視点から見ると、気象病には体質ごとにはっきりとした理由があります。この記事では、気象病に特に関連する3つの体質タイプをわかりやすく解説します。
ためこみタイプ(湿痰)とは?気象病の症状が出やすい理由
ためこみタイプ(湿痰)は、体の中に余分な水分がたまりやすい状態です。体内の水分を動かす力がうまく働いていないため、水が流れずに停滞してしまいます。
イメージとしては、排水がうまくできていないお風呂の浴槽のような状態です。
このタイプに当てはまる方の特徴:
- 雨や湿度の高い日に体調が悪い
- 頭が重く感じることが多い
- 体が重く感じることが多い
- むくみを感じやすい
- 口がネバネバすることが多い
- 薄い水のような鼻水や痰が出る
- お腹の膨満感がある
気圧が下がるときは気温や湿度が変動するため、もともと体の中に余分な水分がある方は、その水分がさらに動きにくくなって頭が重くなったり、めまいが出たりしやすくなります。特に雨の日や湿度の高い日は、外の湿気の影響が体に及びやすく、水分の停滞がさらに強まりやすい状態です。
このタイプの方は舌を見ると、形が厚ぼったくなっていたり、縁に歯の痕がついていたり、苔が白く厚めにたまっていることがあります。体型は全体的に張りのないぽっちゃり感がある方に多く見られます。また、湿気の多い季節に特に体調の変化を感じやすい傾向があります。
やりがちな間違い:水をたくさん飲む
水分補給が大事だと思って水をたくさん飲む方がいらっしゃいます。ためこみタイプの場合は水分を動かす力が弱いため、飲んだ水がうまく代謝されずに体内にさらにたまる悪循環につながることがあります。渇きを感じないのに習慣で大量に飲んでいる場合は、一度見直してみるとよいかもしれません。
ためこみタイプの養生ポイント:
- 体を軽く動かす習慣をつける(散歩程度のゆったりした動きが合いやすい)
- 冷たい飲み物や生ものを多く食べる習慣は、水を動かす力をさらに弱めるため控えめに
ためこみタイプの食養生:
- はと麦:余分な水分を体から排出する働きがあると言われています。ご飯に少し混ぜて炊いたり、はと麦茶として飲んだりと取り入れ方が色々あります。
- 小豆:利水の作用があり、むくみや水分の停滞が気になる方に取り入れやすい食材です。甘い煮小豆として食べるより、砂糖を控えたシンプルな形で煮汁ごと食べるのがおすすめです。
- とうもろこし:穏やかに水分代謝をサポートしてくれる食材の一つです。茹でてそのまま食べるほか、ひげを乾燥させたものをお茶にして飲む方法もあります。



この体質の改善に効果が期待できる漢方薬
※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。
- 二陳湯(にちんとう):体内の余分な水分(湿痰)を取り除き、胃腸の働きを整えるのに効果が期待できます
- 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):水分の停滞によるめまいや頭重感、動悸に効果が期待できます
- 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):水分をためこみやすい体質のむくみや体の重だるさに効果が期待できます
症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。
ストレス詰まりタイプ(気滞)とは?気象病の症状が出やすい理由
ストレス詰まりタイプ(気滞)は、体のエネルギーである「気」がうまく巡らずに一か所に詰まってしまっている状態です。ちょうど交通渋滞のように、流れるべきものが止まってしまっているイメージです。
このタイプに当てはまる方の特徴:
- 几帳面で生真面目な性格でため息が多い
- 緊張やイライラすることが多い
- 脇腹や胸が張って苦しい
- ゲップやガスが出ると楽になる
- 肩こりや頭痛になることがある
- 喉に異物感がある
- 興奮して眠れないことがある
気の流れが滞ると、体のあちこちに詰まりや張りが出てきます。気象の変化というのは体にとっての「揺さぶり」で、もともと詰まっている状態にさらに揺さぶりがかかると、その変化に対応できなくなるため、頭の張り感や脇腹の不快感として症状が出やすくなります。
このタイプはストレスや感情の変化に非常に敏感な傾向があります。嫌なことがあった日や緊張が続く時期に特に気象病の症状が出やすくなることがあります。仕事が立て込むと必ず頭痛が来るという傾向があったり、肩から首にかけての張りが強くため息が増えたと感じる、このような傾向が見られることがあります。また、舌の先端や周辺の色が赤みを帯びていることもこのタイプに見られる特徴の一つです。
やりがちな間違い:頭痛のときに部屋に閉じこもる
頭が痛いときに部屋に閉じこもってじっとしてしまうことが多い傾向があります。ただ気滞のタイプは動かないでいると気の流れがさらに滞ることがあります。痛みがひどいときは無理は禁物ですが、気分が少し落ち着いたら窓を開けて新鮮な空気を取り込んだり、ゆっくり深呼吸するだけでも気の流れが動きやすくなることがあります。
ストレス詰まりタイプの養生ポイント:
- 深呼吸を習慣にする
- 好きな音楽を聴いたり、好きな香りを嗅いだりと感覚を使って気持ちを発散させる
ストレス詰まりタイプの食養生:
- セロリ:独特の香りがあり、気の巡りを整える助けになることがあります。生でも加熱でも取り入れやすい野菜です。セロリが苦手な方は葉の部分をスープに入れるだけでも香りが出やすいです。
- みょうが:日本の食卓でなじみのある食材で、香り成分が気を動かす助けになることがあります。薬味として少量使うだけで日常に取り入れやすいです。
- ジャスミン茶:ジャスミンの香りは気の停滞を和らげる働きがあると言われていて、このタイプの方に合いやすいお茶の一つです。



この体質の改善に効果が期待できる漢方薬
※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。
- 加味逍遙散(かみしょうようさん):気の滞りとともに、イライラや精神的な不安定を整えるのに効果が期待できます
- 柴胡疏肝散(さいこそかんさん):気の流れを改善し、ストレスによる胸の張りや気分の落ち込みに効果が期待できます
- 逍遙散(しょうようさん):気滞に血虚が重なるタイプの感情不安定に効果が期待できます
症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。
冷え体質タイプ(陽虚)とは?気象病の症状が出やすい理由
冷え体質タイプ(陽虚)は、体を温める力の根本が足りていない状態です。ちょうど暖房の火力が弱い状態のようなもので、体全体が温まりきらない状態が続きます。
このタイプに当てはまる方の特徴:
- 手足が冷えることが多い
- 寒がりで寒さに弱い
- 温かい食べ物や飲み物が好き
- 元気がなく疲れやすい
- ふらつきやめまいが多い
- 腰や膝にだるさを感じる
- 顔色の血色が悪く白っぽい
体を温める力が弱いと、血液を頭部や全身に送り届ける力も同時に弱くなりやすいです。気温や気圧が下がるとき、体の中心部にある大切な臓器の機能を維持するために熱を逃がさないようにしますが、陽虚タイプの方はその力がもともと少ないため、外へ向かう分が減り、外部の変化に対応しきれなくなっただるさやめまいとして症状が出やすいんです。そのため寒い季節や気温が急に下がる日に特に症状が出やすくなる傾向があります。
またためこみタイプ(湿痰)と重なって、冷えと水分停滞が同時に起きている方も少なくありません。このタイプの方は顔色が白っぽく血色があまりよくない状態の方が多いです。舌の色も白っぽく全体的に張りが少ない印象があります。また尿の量が多かったり、夜間にトイレで目が覚めやすい傾向が見られることがあります。
やりがちな間違い:体を冷やす飲食を毎日続ける
冷やすとわかっていながら、体を冷やす性質のある飲食物や冷たいものを毎日食べる習慣がある方がいらっしゃいます。「少しくらいなら大丈夫」という感覚でいると、少しずつ体の温める力が消耗します。体を温める力は急には補いにくいため、日々の小さな習慣の積み重ねが大切になります。
冷え体質タイプの養生ポイント:
- お腹・腰・足首を温めることが体の温める力を守ることにつながる
- 薄着の習慣や素足でいる時間が長い方は見直してみるとよい
冷え体質タイプの食養生:
- 鮭:温陽の食材の一つで、体を温める方向に働くと言われています。お味噌汁に入れたり、塩焼きにするだけでも十分です。
- クルミ:体の温める力の根本に働きかける食材と言われています。少量でも続けて食べることが大切です。間食としてそのまま食べたり、料理に少し加えたりと取り入れ方が簡単です。
- 生姜:特に加熱したものや乾燥させたものが体の奥まで温める作用が強くなると言われています。生の生姜よりも、しっかり火を通した生姜の方が冷え体質タイプには向いていることがあります。



この体質の改善に効果が期待できる漢方薬
※以下はこの体質タイプの改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。
あくまで参考としてご覧ください。
- 真武湯(しんぶとう):体を温める力が弱く、冷えとともにめまいやふらつきがある方に効果が期待できます
- 附子理中丸(ぶしりちゅうがん):体の芯から温め、冷えによる疲労感や胃腸の弱りに効果が期待できます
- 八味地黄丸(はちみじおうがん):腰や膝のだるさ・冷えを伴う陽虚タイプに効果が期待できます
症状が複雑な場合や複数の体質が重なっている場合は、単独の漢方薬では効果が出にくいことがあります。
気象病の体質タイプを比較してみましょう
| タイプ | 主な特徴 | 症状の出方 | 養生の方向性 |
|---|---|---|---|
| ためこみタイプ(湿痰) | 体内に余分な水分がたまりやすい | 雨・湿度の高い日に頭重・めまいが出やすい | 余分な水を体外に出す |
| ストレス詰まりタイプ(気滞) | 気の流れが詰まっている | ストレスや気象変化で頭の張り感・肩こりが出やすい | 気を動かして流れをよくする |
| 冷え体質タイプ(陽虚) | 体を温める力の根本が弱い | 寒い季節や気温低下でだるさ・めまいが出やすい | 体を温める力を補う |
まとめ
同じ「気象病」という名前でも、体質によって原因も整え方も全く異なります。ためこみタイプには余分な水を出す方向、ストレス詰まりタイプには気を動かす方向、冷え体質タイプには体を温める方向——間違ったタイプの対処をするとかえって症状が長引くことがあります。
2つ以上が重なっている複合タイプの方も実際には多いです。その場合は、どの状態が現在の症状に一番関連しているのかを見極めることが大切になります。
自分の体質の傾向を知って、それに合った整え方を続けていくことで、体が天気の変化に対応しやすくなっていきます。急にすっきりなくなるというより、じわじわと出方が穏やかになっていくイメージです。
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