【漢方相談】眼圧が高いと言われた時の対処法は?目の疲労と冷えのぼせ体質の改善方法

目の悩み
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

眼圧の高さにお悩みの方から
質問をいただきましたよ

現代社会では、パソコンやスマートフォンの使用時間が増え、目の健康トラブルに悩む方が増えています。

特に「眼圧が高い」と眼科で指摘されると、将来的な視力への不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

今回は、仕事で目を酷使し眼圧の上昇に悩む方の漢方相談をご紹介します。実は眼圧の問題は、体全体の水分代謝や血流と深く関係しているのです。

東洋医学の視点から、眼圧上昇の根本原因を探り、効果的な対策方法をお伝えします。

外見的な特徴とお悩みの症状など

今回ご相談いただいた方の基本情報は以下の通りです。

  • 性別:女性
  • 職業:デスクワーク中心

身体的特徴:

  • 手足の冷え:あり
  • 顔のほてり:あり
  • 肩こり:昔からある

主な症状:
・眼圧が高い(眼科で指摘)
・目の疲労感がひどい
・頭のふらつきやめまい
・頭痛が割と起こる
・イライラすることが多い
・夜間頻尿(夜もトイレに起きる)
・日中も頻尿

眼圧が高くなる原因は何ですか?

眼圧は、目の中で産生される**房水(ぼうすい)**の量と、排出される房水の量のバランスによって形成されます。

房水とは、目の中を循環している透明な液体のことです。この房水が適切に排出されないと、眼圧が上昇してしまうのです。

眼圧が高い状態が続くと、房水の排泄障害が起きている可能性があります。今回のケースでも、眼圧が高めでなかなか安定しないという状態が続いていました。

この方の体質はどのような状態ですか?

東洋医学の視点から見ると、この方には特徴的な体質パターンが見られます。

まず、緑内障は老人や神経質な女性に多いと言われています。この方の場合、手足が冷えるのに顔がほてり、肩こりもあることから、腎気(じんき)の不足と共に気の滞りがありそうです。

腎気とは、体を温め生命活動を支えるエネルギーのことです。これが不足すると、体の下半身が冷えやすくなります。

さらに注目すべきは、夜間尿や頻尿があることです。これらの症状から、目の周囲の水分の巡りの悪化が冷えによって生じていると考えられます。

なぜ水分代謝の問題が眼圧上昇につながるのですか?

体内の水分代謝と眼圧には、実は深い関係があります。

この方の場合、冷えによって水分の巡りが悪くなり、**気滞(きたい)**によって水分が上昇して眼球周囲に停滞してしまいます。

気滞とは、ストレスや緊張によって体内のエネルギーの流れが滞ることです。

その結果、房水の排泄障害が生じて眼圧が上がったと考えられるのです。つまり、目だけの問題ではなく、体全体の水分代謝と血流の問題が眼圧に影響しているということですね。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

この方には、体を温めながら目の周囲の水分を引き降ろす漢方が良さそうです。

具体的には、**牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)**をお試しになってみてください。この漢方薬は、腎気を補いながら水分代謝を改善する効果が期待できます。

場合によっては、気の巡りを改善するものも併せて使うと良いかもしれません。イライラや肩こりといった気滞の症状も改善が期待できるでしょう。

生活習慣で気をつけることはありますか?

漢方薬と併せて、生活習慣の改善も大切です。以下のポイントを意識してみましょう。

飲食面での注意点:

  • 過度な飲酒は避ける
  • コーヒーの飲みすぎに注意する

日常生活での工夫:

  • ストレス改善のために適度な運動を心がける
  • しっかりと睡眠を取る
  • スマホやパソコンの長時間使用は避ける
  • こまめに目を休ませる

特に、デスクワークが中心の方は、1時間に1回程度は目を休ませる時間を作ることが重要です。遠くを見たり、目を閉じて休めたりするだけでも効果がありますよ。

この体質改善に効果が期待できる漢方薬

ここでは、腎気不足と気滞を伴う体質の改善に効果が期待できる漢方薬を3つご紹介します。

ただし、これらは今回の相談者様に特化した処方ではなく、あくまで同様の体質改善に用いられる代表的な漢方薬です。

  • 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん):腎気を補い、水分代謝を改善する。下半身の冷えや頻尿、しびれなどに用いられる
  • 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ):気の滞りを解放しながら、水や血の流れも改善して、下向きに気や水を引き降ろす
  • 釣藤散(ちょうとうさん):気の上昇を抑え、頭痛やめまい、イライラなどの症状を改善する

症状が複雑な場合には、単独の漢方薬では十分な効果が得られないケースもあります。

当店(ピヨの漢方)では、お一人おひとりの体質や症状に合わせた漢方相談を行っております。お気軽にご相談ください。

まとめ

眼圧の上昇は、目だけの問題ではなく体全体のバランスが関係しています。

今回のケースでは、手足の冷えと顔のほてり、頻尿といった症状から、腎気不足と気滞による水分代謝の問題が眼圧上昇の原因と考えられました。

体を温めながら水分の巡りを改善し、ストレスケアも行うことで、根本的な体質改善が期待できます。

牛車腎気丸を中心とした漢方治療に加え、適度な運動や目の休息、睡眠の確保など、生活習慣の見直しも大切です。

眼圧の問題でお悩みの方は、ぜひ東洋医学的なアプローチも選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

YouTubeでも解説しています。

YouTube player
ピヨ先生
ピヨ先生

ご自分の体質にあった

漢方薬を試してみたい方は

ピヨの漢方の漢方相談を

ご利用ください。

タイトルとURLをコピーしました