
こんにちは
どうなさいましたか?

食欲不振にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
寒さが厳しくなるこの季節、食欲が落ちたり、イライラが募ったりしていませんか?
そんな時におすすめしたいのが、香り高い柚子を使った薬膳レシピです。柚子は中医学では気の巡りを良くする代表的な食材として重宝されてきました。
今回は、柚子を丸ごと活用して作る柚子ピールとゆず茶のレシピをご紹介します。作り置きもできるので、忙しい日々のちょっとした癒しタイムにもぴったりですね。
柚子ピール+ゆず茶の食材が持つ薬膳パワーとは?
柚子(ゆず)
性味・帰経:
- 性味:甘・酸・涼
- 帰経:肺・胃
薬膳効果:
- 消食(しょうしょく):消化を促進し、胃もたれを改善する
- 化痰(けたん):痰を取り除き、咳や喉の不快感を和らげる
- 解酒毒(げしゅどく):アルコールの毒を中和し、二日酔いを軽減する
- 理気(りき):気の巡りを良くし、疲労感やストレスを緩和する
柚子は爽やかな酸味と香りが特徴で、特に冬の季節に重宝される薬膳食材です。皮や果汁を料理に加えることで、消化機能を高め、風邪予防にも効果的とされています。
てんさい糖
性味・帰経:
- 性味:温・甘
- 帰経:脾・胃
薬膳効果:
- 活血行瘀:血流を促進し血の滞りを改善する
- 清熱解毒:体内の熱と毒素を取り除く効果
- 寛胸下気:胸の詰まりを取り気の流れを良くする
蜂蜜(はちみつ)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:脾・肺・大腸
薬膳効果:
- 補中緩急:胃腸を補い痛みを和らげる働き
- 潤肺止咳:肺を潤し咳を止める働き
- 潤腸通便:腸を潤し便通を良くする働き
香り豊かな柚子ピールとゆず茶のレシピ
柚子ピールの材料
- ゆず:適量
- てんさい糖:湯でこぼし後の柚子皮の70%
- ゆず果汁:5-10ml
- 分量外のてんさい糖(仕上げ用):適量
柚子ピールの作り方
- 下準備:皮を洗い、お好みの幅に切って水に漬けます(30-60分)
- 茹でこぼし:皮を3回茹でこぼします(1回につき10-15分)※苦味が気になる場合は回数を増やしてください
- 計量:水を切り、皮の重さを量ります
- 煮込み:鍋に皮、てんさい糖、かぶるくらいの水を入れて煮詰めます
- 香りづけ:煮詰まる前にゆず果汁を加えます
- 乾燥:オーブン100℃で20-30分乾燥させるか、冷蔵庫で1日置きます
- 仕上げ:分量外のてんさい糖をまぶして完成
ゆず茶の材料
- 取り出した柚子果肉:適量
- はちみつ:柚子と同量
※1歳未満のお子様にははちみつを与えないでください
ゆず茶の作り方
- 果肉処理:果肉を絞って種と果汁を分けます
- 薄皮カット:薄皮をざっと切ります
- 計量・混合:重さを量り、清潔な容器に薄皮と果汁を入れます
- はちみつ投入:同量のはちみつを加えてよく混ぜます
- 熟成:一晩置いて完成
お湯で割ったり、パンやヨーグルトにのせてお楽しみください。
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
この柚子レシピは、特に以下のような方におすすめです:
気滞体質の方:ストレスが多く、イライラしやすい方に最適です。柚子の理気作用が気の巡りを改善し、心の緊張をほぐしてくれます。
胃熱体質の方:胃に熱がこもって食欲不振になりやすい方におすすめ。柚子果実の涼性や酸味が胃の働きを整えて、食欲を自然に引き出します。
肺燥体質の方:空気の乾燥で咳や痰が出やすい方に効果的。はちみつとの組み合わせで、喉や肺を潤してくれます。
陰虚内熱体質の方:体の中に熱がこもりやすく、のぼせやほてりがある方におすすめ。柚子果実の涼性が、体内の余分な熱を冷ましてくれる効果が期待できます。
気をつけたい点と注意事項
柚子は基本的に安全な食材ですが、以下の点にご注意ください:
胃酸過多の方:柚子の酸味が胃酸分泌を促進する可能性があるため、空腹時の大量摂取は控えめにしましょう。
糖尿病の方:てんさい糖やはちみつを使用しているため、血糖値管理が必要な方は摂取量に注意してください。
アレルギーの方:柑橘類アレルギーの方は摂取を避けてください。初めて食べる方は少量から試すことをおすすめします。
薬を服用中の方:柑橘系は一部の薬との相互作用の可能性があるため、心配な場合は医師にご相談ください。
保存について:手作りのため日持ちしません。冷蔵庫で保存し、早めにお召し上がりください。
まとめ
今回ご紹介した柚子ピールとゆず茶は、冬の不調に悩む方にぜひ試していただきたい薬膳レシピです。
柚子の爽やかな香りと酸味が、ストレスでこわばった心をやさしくほぐし、食欲不振や咳・痰などの症状緩和にも役立ちます。作り置きができるので、忙しい毎日の中でも手軽に薬膳を取り入れられますね。
特に、日頃からストレスを感じやすい方、胃腸が弱い方、乾燥による不調に悩む方におすすめです。自然の恵みを活かした優しいケアで、この冬を元気に乗り切りましょう。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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