
こんにちは
どうなさいましたか?

お腹の調子にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
秋から冬にかけて、なんとなく胃腸の調子が悪い、疲れが取れにくいと感じることはありませんか?
そんな時におすすめしたいのが、**昔ながらの自然のおやつ「干し芋」**です。さつまいもを蒸して干すだけで、驚くほど甘くなる干し芋は、実は薬膳の世界でも重要な食材として重宝されてきました。
今回は、胃腸を元気にし、便秘解消や疲労回復に効果的な干し芋の作り方と、その薬膳パワーについて詳しくお伝えしていきますね。
干し芋の食材が持つ薬膳パワーとは?
薩摩芋(さつまいも)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:肺・脾・腎・肝
薬膳効果:
- 益気健脾(えっきけんぴ):胃腸を元気にし疲労回復を促す
- 和胃調中(わいちょうちゅう):胃の不調や吐き気を和らげる
- 潤腸通便(じゅんちょうつうべん):腸を潤し便秘を改善する
- 通乳(つうにゅう):母乳の分泌を促進する効果がある
レシピ紹介
材料
- さつまいも:適量
作り方
蒸す工程:
- さつまいもをよく洗います
- 炊飯器に水を1cmくらい入れ、蒸し器をセットします
- 炊飯器にさつまいもを入れ、玄米コースで炊飯します ※水分がなくならないと炊飯が終了にならないことがあります
- 1時間30分くらいで開けて、竹ぐしをさして蒸しあがっているか確認してください
- 熱いうちに皮をむきます
干す工程: 6. さつまいもを冷まします(冷ました方が切りやすいです) 7. 5-7mm幅で切ります(厚いと乾燥に時間がかかります) 8. オーブンの場合:100℃で1時間、裏返して100℃で1時間 9. 天日干しの場合:ネットに入れて2-3日干します
アレンジ:
- トースターやグリルで焼いてもOK
- 細かく切り、お汁粉に入れるとむくみ解消効果にもなります
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
干し芋は特に以下のような症状でお悩みの方におすすめです:
胃腸が弱いタイプの方 食欲不振や消化不良に悩む方には、さつまいもの補脾益気(ほひえっき)の働きが胃腸機能を高めてくれます。
便秘に悩むタイプの方 豊富な食物繊維と潤腸通便の効果で、自然なお通じを促進します。特に乾燥による便秘には効果的ですね。
疲れやすいタイプの方 さつまいもの自然な甘味が気を補って、慢性的な疲労感や倦怠感の改善をサポートします。
気をつけたい点と注意事項
干し芋は体に優しい食材ですが、以下の点にご注意ください:
食べ過ぎに注意 さつまいもは糖質が多いため、一度にたくさん食べると血糖値の急上昇や体重増加の原因となる可能性があります。
ガスがたまりやすい方は様子を見て 食物繊維が豊富なため、胃腸が敏感な方は少量から始めて、お腹の調子を見ながら量を調整してくださいね。
湿邪が多い体質の方 むくみやすい、だるさが続く方は、甘味の強い食材を摂りすぎると湿邪(しつじゃ)が溜まりやすくなることがあります。適量を心がけましょう。
まとめ
手作りの干し芋は、自然な甘さと豊富な栄養で、現代人に不足しがちな胃腸のケアができる素晴らしい薬膳食材です。
特に疲れやすい方、便秘に悩む方、胃腸の調子を整えたい方にはぜひ試していただきたいレシピですね。市販品とは違う、手作りならではの優しい甘さと、安心できる材料で作れるのも魅力です。
秋冬の乾燥する季節に、体を内側から潤しながら元気をチャージしてみませんか?きっと体が喜んでくれるはずです。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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